Membion

今回も短いですが、見つけた水関係のスタートアップの記事を簡単に紹介しようと思います。

  • 今回の企業は、下水処理時のMBR(膜ろ過により固液分離を行う活性汚泥法)に用いる膜を提供しているドイツの企業Membion社です。

    1. 活性汚泥法とは、下水処理の方法の一つで、酸素を汚泥に対して吹き込むことで汚泥の中の微生物の呼吸を活性化させることによって水の中の有機物を消化させ、下水をキレイにするという方法です。

    2. 固液分離とは、汚い水を固体と液体に分けることであり、今回は膜を使って固体と液体を分離していると考えてください。

  • この技術は、今後より高い廃水基準が求められることと、省エネルギー化の需要が増えることから市場が伸びていくと考えられています。(参考)

  • この会社の膜を使うと何が良いかというと、省スペースであること、小エネルギーであること、膜の洗浄にかかるエネルギーが少ないことです

    1. 省スペースは、必要な機械のスペースが少なくなることによって実現します。今までは他のボイラーなどの機械がたくさん必要なでしたが、その機械が不要になります。

    2. 一般的に膜を使うときには、何回か膜を使うと隙間に粒子が詰まってしまうので、これを洗浄することが必要になります。(この洗浄を逆洗浄と言います。)この洗浄にも当然エネルギーが必要となりますが、膜の形状について海藻の形状を参考とすることで、膜の洗浄に必要なエネルギーを節約しているそうです。

  • この会社の強みは創立者が30年膜研究者の第一線であり技術的に強みを持っていることが考えられます。また、研究者としてだけではなくアメリカ膜会社大手のKovalus Separation Solutionsで営業技術サポートや特許等の知見を積み重ねていることもアドバンテージになっているかもしれません(想像で書いています)

    1. どういう企業と組んでる、売り先にしているかまで見えると量産化への道筋がわかるかなと思いましたがわからず、、、また確認してみたいと思います