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正しい採用面接でのアピールポイント

田端さんのTwitterから学ぶこと


採用面接を受けに来る求職者のマインドセット設定は大きく間違っていると思っている。
何がどう間違っているのか?そしてどのような内容を面接官に伝えれば合格する可能性が高まるのか? その点について、私なりに思うことを書いてみる。
まず、大前提なのだが、就職活動というのは、「営業」そのものなのだ。

面接において、まずやってはいけないのは、受けている会社を褒めることだ。よくある言い草として、「御社のサービスが革新的だ!」「スピーディで権限委譲された社風が素晴らしい。」「優秀で魅力的な人材が多い。」等々。

アホか!オマエは!目を覚ませ!どんなに応募先の会社を「褒めた」ところで、その会社が貴方を採用すべき理由を証明したことには全くならない。
また、自分の強みやアピールポイントについて、スラスラとテープレコーダーのように喋る求職者は多い。しかし、これも間違っている。

→これはめちゃくちゃわかるし、やってしまっている。修正せねば。

面接において伝えるべき内容を考えるにあたっては、その会社がいかに素晴らしいか?魅力的か? そして自分の強みがなにか?なんかよりも、よっぽど大事なことがあるのだ。
それは、営業の基本中の基本である「相手のニーズ」を探る、ということだ。この「ニーズ」から出発しない限り、センスのない飛び込み訪問、押し売りのようになってしまうのだ。そして、面接官は、アナタが普遍的にどのような強みを持っているか?についてはそれほど興味がない!
→間違いない

まずは、自分が応募先の会社の社長に、あるいは事業部長に、あるいは面接官になったと想像してみて、その会社にいる生身の人間としての彼らが、その会社のビジネスの現状について何を悩み、何を課題と思っているのか?、ありありと想像してみるのだ。
なに?よくわからないって・・・。そりゃそうだろう、無理も無い。そこで、応募先の会社の「悩み」「課題」を知るための良い方法論、ガイドラインをお教えしよう。

営業の基本として、お客さんのお客さんを攻めろ!というものがある。
採用面接において、お客様は誰だろうか? 当然のことながら面接官である。そして、お客様のお客様とは誰にあたるのか?

もし、面接官が課長なら上司の部長が、お客さまだ。部長なら役員が。そして役員ならば、社長がお客様なのだ。では?社長は誰をお客様と思うべきなのか?

もちろん決まっている!株主だ。

もし、貴方の応募しようとしている企業が上場企業なら、(あるいは上場企業の子会社なら)、必ずIR(Investor Relations)という株主や潜在的な株主である投資家向けに、自社の経営狀態を説明し、アピールするページを持っているはずだ。

ここにあるコンテンツには、採用ページで外面ばかり良いところをアピールするのとは全く違う、楽屋裏の事情も含めた会社のナマの姿が露出されている。なんせ、ここで嘘を付くと東芝のような粉飾決算になる。基本的に嘘はつけないので、かなりの程度までは「不都合な真実」も曝け出されている。

求職者よ、IR資料は、面接で伝えるべき内容について、ヒントがダダ漏れの部分なので、目を皿のようにして読むべきなのだ!

具体的には、上場企業ならば「有価証券報告書」というものを必ず出している。長ったらしい書類なのだが、もし真剣に入りたい会社があるのなら、ザッとでもいいので通読してみるべきだろう。
そのうえで、最も読むべきパートは、「事業の状況」の章に入っているであろう「事業等のリスク」「対処すべき課題」だ!ここは、その会社が今、もっとも気にしていること。つまり弱点が書かれている。(外資系の会社の日本法人を受けるのであれば、本社が上場している市場のIR資料を読むべきだ。例えばUS上場の会社なら、必ず、SECに提出している資料の中に、”Management Discussion and Analysis” というような章がある。ここが、上記でいう、「事業等のリスク」「対処すべき課題」のパートにあたる。)

ここに書いてある「リスク」や「課題」を解決するために、自分だからこそ出来ることが何か? 自分の「強み」とやらがどう活かせるのか?それを考えぬいて、アピールすべきなのだ!

どんなに順調に見える会社だろうが、リスクや課題が全く存在しない、ということは絶対にありえない。

あるいは、応募先の企業名で検索し、雑誌や新聞等、あるいは証券アナリストのレポート等で、ネガティブに批判されている記事を見つけたら、応募者は「なんだ、この会社、いけてないのか」と、がっかりするのでなく、むしろ、ほくそ笑むべきだ。なぜなら、その批判記事でネガティブに指摘されている課題を解決するために、自分なら何が出来るか?を考えてみればよいのだ。

とにかく、応募しようとしている会社を褒めるな!
むしろ、その会社のことを正しくディスるのだ。

そのうえ、その課題や問題を解決するために、自分ならば、このように貢献し、サポートすることが出来るはずだと語れ!。

これが私が考える「正しい採用面接でのアピールポイント」なのだ。

→IR情報を見る。有価証券報告書の事業の状況
事業のリスク、対処すべき課題を見つける。
ここを自分という商品でどう解決できるか。

実践してみます。

まずは自分の会社を見てみます。

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