テル・アル・リマ碑文

アダドに。すなわち最も偉大な神、神々のうちで力ある高貴な者、アヌの長子、二つとなく、畏怖すべき、高尚なる、天地の検問官、豊かに雨を降らせる者、ザマフに住まう者、偉大な支配者、その支配に。

四界の王なるシャルマネセルの孫、世界の王でアッシリアの王なるシャムシ=アダドの子、アダド=ニラリ[3世]、すなわち力ある王、世界の王、アッシリアの王より。

我は自らの諸々の戦車と、諸々の軍団と、諸々の陣営を率いた。我はそれらに、ハッティの地[ヒッタイト]へ進軍すべく命じた。単年のうちに、我はアムルとハッティの全地を従えた。我はそれらに税と貢物を永久に課した。

我は二千タラントの銀、千タラントの銅、二千タラントの鉄、多くの色で飾られた三千の亜麻布の装束、すなわちマリの貢物をダマスクスの地より受けた。我はサマリア人ヨアシュの、またティルス人の統治者の、またシドン人の統治者の貢物を受けた。

我は西にある大海へと進軍した。我はアルヴァド市に我の支配[を示す]像を建てた。それは海の真中にある。我はレバノン山に登った。そして木材を切り出した。すなわち百の成長した杉であり、我の宮殿と諸々の神殿に必要なものをである。

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