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ぬいぐるみの型紙の作り方

当ページをご覧いただきありがとうございます!
こちらは、ぬいぐるみを自作する際の、型紙の取り方についてまとめたものです。

  • オリジナルのキャラをぬいぐるみ化したい

  • 市販の物にはない、こだわったぬいぐるみがほしい

  • 推しぬいの型紙はよく見かけるけど、私の推しは人外だから作れない…

そんな方々のお役に立てれば幸いです!


使用するもの

  • 筆記用具(鉛筆、シャーペンなど)

  • ラップ

  • テープ類(セロテープ、ガムテープ、マスキングテープなど)

  • 油粘土(100均など安いものでOK)

  • 油性ペン

  • カッター

  • はさみ

  • 【あると便利】巻き尺

  • 【あると便利】ペイントソフト

作り方

1.設計図を描く

正面図と側面図を描きます。
同じパーツ同士は、高さがそろうようにしておきます(下図赤線)。

2.芯を作る

この後、油粘土を使ってぬいぐるみの型を作ります。まずはその芯となる部分を用意しましょう。芯を作ることで、使用する粘土の量が減り、形も崩れにくくなります。
※比較的小さいパーツ(今回は手と足)は、粘土のみで成形しても構いません。
※粘土型がなくても型紙を作れそうだったので、今回は耳と尻尾の型作りを省略しました。

設計図と照らし合わせてサイズを確認しながら、紙を丸め、テープでぐるぐる巻きに固めて芯を作ります。
この後さらに粘土を盛ることになるので、設計図より一回り以上小さめに作りましょう。

3.芯に油粘土を盛る

2で作った芯にラップを巻き、その上からさらに油粘土でくるみます。
ラップを巻くのは、最後片付けるときに芯から油粘土が外れやすくするためです。
設計図と照らし合わせながら、イメージする形になるまで作りこみます。

今回、足パーツの型は胴体パーツと分けて成形しました。実際に作るときも、足パーツは後からつける予定です。

4.型をテープでくるむ

出来上がった油粘土の型を、さらにラップでくるみ、テープ類で隙間なくぐるぐる巻きにします。テープで張り子を作るイメージです。
使用するテープの種類はなんでも構いません。細かなところはセロテープ、広い面はガムテープなど、使い分けてもよいでしょう。

5.分割線を書く

パーツとパーツの境目(縫い目)となる部分に線を引きます。
パーツがどのように分割されるかは、既存のぬいぐるみを観察すると参考になるかもしれません。
パーツ数は無駄に増えることがないようにします。縫い目が多すぎると継ぎはぎだらけに見えてしまいますし、縫う工程も増えてしまうからです。

6.テープの張り子を解体する

5で引いた分割線に沿ってカッターを入れ、テープの張り子を解体します。

7.ダーツを入れる

型からパコッと外しただけでは、テープに曲面が残り、浮き上がった部分が生じてしまいます。型紙は平らなので、テープ張り子も平らにしていきましょう。
浮いている部分に、平らになるまで切り込みを入れていきましょう。

8.紙に写し取る

平らになった張り子を紙に乗せ、その周囲を鉛筆等でなぞって、形を紙に写し取ります。
今はまだ、いろいろとガタガタな状態です。

9.型紙の原型を作る

8を元に、形を整え、型紙の原型を作ります。
手描きでも構いませんが、私はスキャナーで取り込み、ペイントソフト(CLIP STUDIO)を使用して描いています。左右対称の線が引きやすく、拡大縮小なども簡単にできるからです。

整える部分は、主に以下の通りです。

  • 線のがたつきを直す

  • 左右対称なパーツはきちんと左右対称にする

  • 縫い合わせる部分同士の長さが等しくなるようにする

長さに関しては、私はいつも巻き尺で測って確認しています。

10.型紙を組み立ててみる

ここまでで型紙はおよそ完成していますので、すぐにでもぬいぐるみ作成に取り掛かりたいところですが……思ったような形にならなかった、長さが合っていないなどの失敗を防ぐために、一度型紙を組み立ててみることをおすすめします。
型紙の原案をパーツごとに切り出し、ペーパークラフトのように、セロテープなどで組み立てます。

今回、実際に型紙を組み立ててみたところ、腕の形がイメージとかなり異なる形になっていました…。げんなりですが…(笑)本番で失敗するよりマシです!型紙を作り直しました…!

11.完成

型紙を組み立てては修正、組み立てては修正を繰り返し…正式な型紙が完成です!
なお、今回の型紙を元に作ったぬいぐるみはこのような仕上がりになりました!

設計図と全く同じとはいきませんが、これはこれで可愛いくできたのではないでしょうか…(^^)

型紙をどれだけ丁寧に作りこんでも、完成品と設計図とは多少の違いが出ます。平面の紙に書いていたものを立体の布にするわけですからね。
また、使う布の伸縮のしやすさ、綿の詰め具合、目などのパーツの色や形によって、同じ型紙から作ったぬいぐるみでも違う表情になることがあります。
しかし、そういった個体差やずれもまた愛嬌!
皆様にもオリジナルのぬいぐるみライフを楽しんでいただきたいです(^^)
ここまでご覧いただき、ありがとうございました!

参考リンク

【おさいほう】ぬいぐるみの型紙の作り方

私の型紙の取り方は、上記サイトにて学んだものです。
私がぬいぐるみを自作して楽しめているのも、先人の知恵のおかげです!


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