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Makot's Eye

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考えすぎて答えが出ない日常から、その一歩先へ。
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記事一覧

着地しなくてもいい

着地しなくてもいい

理想的な在りかたをただ提示するだけでも、
誰かにとっては残酷で暴力的に機能してしまう場合がある。

環境問題や精神衛生といった課題について語ったところで、
インドの孤児院にいる子どもたちには届かない。
戦争地域に暮らしている人たちにとってはナンセンスでしかない。

代議士は税金から給与を得ているから、
法的には、“市民の下僕”だと言われたりもする。
しかし、
代議士の多くは「先生」と呼ばれている。

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パーソナルメディアのローカルな価値

パーソナルメディアのローカルな価値

日本のマスメディアの迎合ぶりを批判しても仕方ない。
そもそも「特定秘密保護法」が成立した時点で、牙を抜かれてしまったのだから。

マスメディアの強みは、その組織力で直接的にわかりやすく力強いメッセージを
大勢の一般市民に向けて発信し続けられることだった。
もう、今のマスメディアがその役割を果たせなくなったのなら、
奇しくもインターネットが過度に発展し、個人レベルでは(少なくとも金銭的には)無料で情

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自分を正当化すること

自分を正当化すること

自分を正当化しない人なんて、いるのでしょうか。
「自分を正当化すること」自体は責められるべきでないし、
基本的人権の一つと言えるのではないかと思います。

実際には、自分の人格は複数あって(というより無数にあるのかもしれません)、
互いに矛盾したり葛藤している場合も少なくないでしょう。
複数あるうちの特定の人格だけを正当化している場面が、現実には多いような気がします。
ここでは、そのような場面も「

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囲碁棋士はアスリート

囲碁棋士はアスリート

一流の囲碁棋士は、アスリートなのだと思う。
精神性や思考力ばかりが注目されがちだが、
スポーツ選手も一流になると、精神性や思考力が問われる。
囲碁棋士も、それは変わらない。

碁石を持つ。手を伸ばして打つ。
限られた時間の中で、それを繰り返していく。
精神性や思考力だけでは間に合わない。
無意識のうちに動いてしまうような、身体知が注がれている。
そもそも身体知こそ、究極の叡智ではないかと思う。

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“効率”の着眼点

“効率”の着眼点

ひと言で“効率”と言っても、
どの資本に着目するかによって意味合いが全然違ってくる。

ソーヤー海さんが提唱している上記の記事によると、
イーサン・ローランド(Ethan Roland)とグレゴリー・ランヅア(Gregory Landua)のふたりが考えた、
1. 金融資本 お金、通貨、株: 僕たちの社会ではものすごくパワーがある
2. 社会資本 人とのつながり、影響力: 人と接している限りものす

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プロセスが大事

プロセスが大事

観光ビジネス、って昔から違和感があった。
どことなく「コミュニティ」に対して感じる違和感と似ている気がする。
・・・皆様は、どう思われますか?

もちろん、観光ビジネスのすべてが悪いとは思いません。
実際、観光ビジネスがあるお蔭で、世界の素敵な場所や名所の醍醐味を
安全かつ快適に経験することができますし、
予備知識が無くても行くハードルが下がります。
教育ビジネス、アウトドア体験ビジネス、エンター

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「節約を過剰に意識する人はお金持ちになれない」という煽り文句

「節約を過剰に意識する人はお金持ちになれない」という煽り文句

わかるけど、
これは、あくまでも金融資本を数値化した経済にフォーカスしての話だと思う。
「それがすべてではない」ことは著者も認めているけど、しっかり触れているわけではなさそうだ。
タイトルを含め、書き方が煽り気味でニュアンスが偏りがちなのが気になる。

もちろん、指摘されている内容は重要なことだと思う。
思考停止しがちな人々の意識に働きかけようとしている熱意が伝わってくる。
けれども、一種のプロパ

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「あなたは幸せだね」と言うことの暴力性

「あなたは幸せだね」と言うことの暴力性

幸せはリアルタイムでは感じられない。
「あの時は幸せだった」
と、(たとえほんの数秒前でも)過去のことでなければ
幸せを実感することはできない構造になっている。

この構造を履き違えると、
「あなたは幸せだね」
という暴力的な発言をしてしまう羽目になる。

「幸せ」をリアルタイムで感じている時は、総じて「幸せでない」時だ。
本当に幸せな状態にある時、
その人は「幸せ」のことなど少しも脳裏をよぎらな

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“消費”から“投資”へ(但し「投資信託」は投資とは呼ばない)

“消費”から“投資”へ(但し「投資信託」は投資とは呼ばない)

資本主義経済の世の中では、
幸福度を測る指標として、支出における“消費”と“投資”の割合を見るのが
妥当なのかもしれない。

支出の内訳が“消費”ばかりである状態よりも、
“投資”が占める割合が大きくなればなるほど幸せだと言えそうだ。
但し、ここで言う“消費”や“投資”は、
あくまでもマインドセットとしての“消費”や“投資”を意味することとする。
つまり、
側から見れば“消費”しているように見えて

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「金融資本」を得るために自分を切り売りするな。

自分を切り売りするな。安売りするな。
目先の金融資本に目が眩んで、大切な他の資本を軽々しく提供していないか?

そんな簡単に金融資本が手に入るはずがない。
解放系でない限り、エネルギー保存則は成り立つのだ。

あなたがまだ気付かないエネルギーを搾取されている。
自ら気付くしかないんだよ。
世の中はお金だけじゃない。「9つの資本」で、みんなの身の回りにあるものを可視化し、“豊かな経済”へのストーリー

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知足

知足

勝つ必要はない。
負けなければいい。

「非暴力不服従」
なんて大袈裟なスローガンも要らない。

逆らわず、かつ、従わなければいい。
主語は、(周囲や環境や自分を含む)あらゆるすべて。
周囲にも環境にも自分にも逆らわず、
周囲にも環境にも自分にも従わない。

逆らうことと従うことをやめればいい。
ただ、それだけで、
ワクワクしながら息を呑むような、豊かで切ない綱渡りを満喫していける。

異なる真実が併存している

異なる真実が併存している

厳密性を最重要視する数学でさえ、解が複数存在する場合が普通にある。
まして、日頃の問題の解決策や真相を
「一つだけ」と絞らなければならない理由や根拠などない。

単純に、多くの人にとって、
「真実は一つだけとは限らない」
という状況が、感覚的に耐えがたいことが多いだけではないかと思われる。

しかし、現実は残酷だ。
「真実は一つだけではない」場合が多い。

少なくとも、
私にとっての真実と、あなた

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全力で、くだらないことをしていこう。

全力で、くだらないことをしていこう。

Let's work as if to play.
Let's live as if to work.
Let's play as if to live.

遊ぶように働こう。
働くように生きよう。
生きるように遊ぼう。

伝統と革新

伝統と革新

こういう柔軟な姿勢と誇り、静かな熱さを兼ね備えた職人気質が
日本文化の真骨頂だと思う。

QRコードは、中国に始まり4000年もの歴史を持つ伝統的な遊戯「囲碁」
から着想を得て開発されたのだとか。

特許の使い分けで成功したQRコードは、縁の下の力持ち。
そんな貢献の仕方にこそ、日本文化らしい佇まいを感じる。

身近になり過ぎたからこそ、悪用される危険もある。
一般に、利便性と安全性が両立しにくい

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