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萩石見へ行ってきた

所属している学会の大会の開催先のホテルが倒産して開催日がずれて(この話だけで界隈がバレるくらいの珍しい話)、唐突に空いてしまったので、昔お世話になった先輩に会いに行こうと思い立ち、行ってきました萩石見………
(2023年11月3〜4日)

ANAしか就航してないんですね……
1日に往復2便しか運航してない?!

実は島根に行ったことはなく、島根の観光もしようかな、とわくわくしつつ、
空港の名前にもなってるんだから近い観光地…ということで先輩が観光地に連れてくよ!と話してくださったので
「石見銀山連れてってください!」
とお願いしたら
「片道二時間かかるよ?」
と言われて敢え無く撃沈。
(お子がまだ小さいので……)
先輩に会えればいいか、と切り替えました……
ワタシ、知ってる。
地方の二時間、ガチの二時間。

これから、なにがある???良くわかんないけど先輩に会えればもうそれでいいか、と割り切ってでかける島根旅です。


はじめに

久しぶりに祝日に空港にきたんですけど、ナチュラルにヤバいですね。

マジで人の波。
あと久しぶりにANA機を使う(ほぼJALかANAとの相互利用ではあるものの)んですけどチェックインめっちゃ面倒……
オンラインチェックインを早めにしたところ、バーコードはいつの間にかログアウトされていて長蛇の列の手荷物検査の前でアタフタしかけました(ちゃんと脇によけた)

昔の方が確実にチェックインしやすかったよ…ANA

そして、予想通りに連れて行かれるバスの発着口……
そうだった……地方空港あるある……バス…
意外と鹿児島便だと遠くまで行かされるもののバスはたまにしかないので久しぶりにバスラウンジに来た!!!という感じ。

実は5年ほど前に、発着時間を15分間違えて手荷物検査ギリギリの時間ですり抜けて、トランク持ってくれた地上係員とバスラウンジまで猛ダッシュした思い出があるのでバスラウンジに行くとどうしてもそのつらい思い出が蘇ってくるんですよ……。 
ウッ、アタマが………

来たぞ、萩石見空港!!!!

往復2便に『増えました』と書かれている空港に、着いたぞーーーー。
到着時に死に山を読んでいて、ご遺体が見つかったと同時に割と派手な着陸の衝撃でシーンと合わせて思わずワァってなりました。

迎えてくれる神楽モニュメント

神楽が売りらしい。
まぁ、島根だしわからんでもない……
私は高千穂や霧島の神楽はみたことあるんですけどあちらで見てたのは夜神楽なのでなんかちょっとイメージが違うんです。
あとから先輩の案内で子ども神楽も見てきたんですけど、私が良くみた高千穂の夜神楽とはなんかやっぱり違う感じ。
だいぶわかりやすくて大衆化されてるというかそんな印象を受けました。
(現にここら辺ではお子たちがドンツク見に行きたーいとか言ってかぶりつきで神楽見に行ってたり、自閉症のお子が神楽の口上を全部覚えていたりとそれが所見としてあったりだいぶ生活と神楽の距離が近い)
文化的に面白いな〜と思いました。
これは、そこの場所に住んでる人といないとわからない話。

しかし自然が…

広いグラウンドと山


持石海岸
日本海側の海

豊かなのはいいですよ……楽しい。
先輩も、連れて行く先が牧場か、水族館かサファリしかない…と嘆いていましたが、いいんですよ……別に何はなくても…
(可愛い3歳双子に構ってもらえてご満悦)

しかしご飯が美味しい!
素材がいいのもあるし、連れて行ってもらったレストランも多分都内で行ったらもう少し高いだろうなーという感じのお店で大変美味しかったです

Ruruというお店。とても美味しい

マコモダケも美味しかったし魚の天ぷらを出汁に少しずつ割って食べるのも美味しかった……

先輩とは8年前まで一緒に働いてて、けれどあまりに濃い生活(ほぼずっと一緒に職場にいた)をしていて、今の勤務先を紹介してくださったのも先輩で。
「なんかそんなに離れてた気がしないのよね」
という話をしたのですが、環境はお互い随分変わったね、と思っています。うん。しんみりしました。

津和野観光

翌日は朝から津和野観光。
太皷谷稲成神社という神社にお参りしたのですが、
名前だけあって狐さんのお守りがいろいろあってかわいかったです。

鳥居
ちょうど紅葉がキレイ

その後に、双子お勧め(あんこは、そこのものしか食べないというかなりの強火推し)の源氏巻を買いに行ったんです。
三松堂
https://sanshodo.net/
そこは、そこで(もしくは通販で)しか食べられないという生菓子がまた美味しくて。
いちご大福の季節には予約だけで売り切れると聞いてさもありなん!!!!ってなりました
栗大福も絶品。

栗パフェ

津和野は栗も有名だし、鮎も美味しいということだったんですが、全般的に栗の苦みを感じなかったり鮎の臭みもなかったりと食べやすかったです。
水がきれいなのかな…なんなのかな…
鮎に至っては地域の秋祭りの出店で売ってるの食べて美味しいんですよ、びっくりでしょ。
東京のひとが鮎のコース食べに来るという話も聞いてさもありなんと思いました。

地域の秋祭りで昨日とはまた違う社中の神楽公演を見たり(口上やいろいろ違う)したんですが、子どもたちが演者の龍の首をパカパカしてたりして…それでもみんな暖かく見守っているあたりおおらかだな、と思いました。
いや、私もマジのマジで田舎の出身なので東京近辺の子らや親御さんみてると大変だな〜とは思うんですよ……
(とはいえ田舎の醍醐味を享受する前に身体の弱さで死にかけて都会方面に搬送されたりとデメリット享受しまくってた記憶もあります)
どちらにも欠点も利点もあるよね……と思いながらそれを見ておりました。

その後、双子ちゃんがおねむになったのをいいことに森鴎外記念館に行ったんです。
私、意外と小倉の森鴎外旧居近くに寮があったりとなんだかんだとよく史跡巡ってるんですけど
別にあの、すごい好きな訳ではないんですよ…舞姫とか高瀬舟とかとおりいっぺんは読んだんですけど、夏目漱石ほど作品読んでない(ゲホゲホ)

今回森鴎外記念館行ってなんか思ったんですが、
あのころの、本家を再興しろってプレッシャーと、そこから家名背負っての勉強漬けからの大学入り……で目標としてたヨーロッパ留学遂げて……他の人の目とかも少ないからそりゃあなんか糸切れたようになってもおかしくないな?!と思いました。
そら青春謳歌しておかしくないな?!年齢的にも。
今までお硬い人、脚気論争で間違っちゃった人みたいなイメージではあったんですけど……うん。

…昔放り投げたヰタ・セクスアリス、もう1回読もうという気になりました。

森鷗外の胸像
森鷗外旧居
森鷗外旧宅

そこから、旧畑迫病院に行ったんですけど、想像以上に良かったです。
昭和の病院!!!!!あっ、小さい頃まだギリギリ残ってたようなとこがここに!!!!みたいな。
手術室はライトだけでは足りないから採光重視にしてあるし、あったね、昔の血沈これ、そうだね!!!!みたいな。

旧畑迫病院外観


昔の病室。わかるーーーー!!!
真ん中診察室
右上 手術道具 真ん中検査室 
左下 検査室、真ん中と右 レントゲン室


採光重視のオペ室(その頃はそうよね!)
美しい紅葉も見える



血沈!
体温計の広告

リアルにテンションがあがりました。
テンション上がりすぎて先輩に引かれるくらいには………。

しかし最後の院長先生が女性で、この頃この地域でその重責を担うということの重さを感じました。
そうよね…いつでも対応…そうだよね……

さいごに

なにか観光の目的を持って行った訳ではなかったんですけど、地域の秋祭りで紅白の餅まきがあって、びっくりしたりしました……餅まきは棟上げ式か過疎地の運動会ぐらいでしか…(これもだいぶ偏った認識) 
地域の文化差とかをいろいろ考える旅にはなりました。本当に。

方向音痴の先輩が8人乗りのデリカ乗り回して家につけなくなった話とかめちゃめちゃ面白かったんですが、正直先輩が車出してくれなかったら全く見学できておりません……ありがとうございました
旦那さんが相変わらず穏やかな仏のような方で(神主さんなんですが)本当にお世話になりました……


















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