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時間がない人のための笹貫里帰り鑑賞観光RTA


はじめに

笹貫が鹿児島で展示される、ということが決まったとき
えっ、いつもは京都の国立博物館にある刀がお里帰りするの??見たい!!でも遠い、ってなりませんでした?鹿児島、遠い。ベリーベリー遠い。
そんな時間がない人のための笹貫鑑賞観光RTAのご提案です。
日帰りもしくは、一泊二日で、笹貫を見てまた仕事に戻らねばならぬあなたのための記事。
もっと時間があるなら鹿児島の砂蒸しでも霧島でも屋久島でも自然と目一杯戯れて温泉に浸かってリフレッシュして帰って欲しい!
なお、当記事を書いている本人は鹿児島出身関東在住、かごしま観光文化検定のマスター保持者です(今の仕事は別業界だけど)



鹿児島へのルート

新幹線ルート、飛行機ルートいろいろありますが、多分時間がない人は飛行機でのアクセスを選ぶのではないかな、と思うのでまずそこから。
新幹線ルートに関しては、鹿児島中央駅という鹿児島市内観光ならどこでも中心になる駅に降り立てるので、むしろ問題はないんです。
鹿児島空港は鹿児島市内から片道40分程度、リムジンバスはだいたい15分おきに動いている。
裏を返して言えば、鹿児島市内行きのバス以外は本数が少ない。
ので、もしも鹿児島市内以外に足を伸ばしたい場合は、レンタカーないし、前々からバスの時間に合わせた旅程を立てるしかないのでそこは注意してください。
ちなみに、一番近くのJRまでかなり遠い(し本数も少ない)ので、空港から出るのは基本リムジンバスか車(タクシーないしレンタカー)です。

鹿児島市内にでてからの観光ルート

鹿児島市内に出て、とりあえず市内観光をしたいなら、だまされたと思って鹿児島市交通局の1日乗車券を買って欲しい
(桜島まで足を伸ばす人はCUTEの方が安くなりますが、桜島まで足を伸ばすかは時間的にもかなり人によると思うので)
(参考:乗り放題パス「CUTE(キュート)」を使ってお得に観光! | モデルコース | 【公式】鹿児島市の観光・旅行情報サイト|かごしま市観光ナビ (kagoshima-yokanavi.jp)
スマホでも買えるけれど、できれば紙の一日乗車券をお勧めしたい。
(表面に使えるバスと電車の写真が載っているから)
1日乗車券(もしくは24時間券)がお勧めな点は4点
1.鹿児島市バス・市電は交通系ICカードが使えない
市電(路面電車)は、なぜかクレジットカードのタッチ決済が使えたりするのだけれど、交通系ICカードが独自規格なのだ。
SuicaやPASMOはもちろんはやかけんやICOCAなども使えない。
2.いくつかの観光施設の割引券がついている
今回の黎明館もそうだけれど60円から100円の割引がついている
せめて浮いたお金で美味しいお茶でも飲んで欲しい
3.シティビューが一番黎明館に近いバス停がある
鹿児島市役所から歩ける距離だけれど、なかなか標識などの説明が出ていないので土地勘がないとちょっと不安かもしれない。
薩摩義士碑前で降りると本当にすぐのところにあります。
4.シティビューが観光バスとして有能
ずーっとただ乗っているだけで鹿児島市内の観光で必要なところは全部回ってくれる。
一周80分。見たいところで降りればいいし、観光タクシー使わなくてもいいのは本当に楽。何回も気になるところで降りられるという意味でも一日乗車券は有能。
でも基本的に鹿児島市内は幕末推しなのはそこは覚悟してほしい(これでもかというほど西郷隆盛か島津斉彬推し)
個人的に好きなのは仙巌園です(シティビュー以外だと死ぬほどアクセスが悪い)

黎明館

笹貫の展示が目当てであれば黎明館は必ず行くと思います
(というかそれ目当てでみんな行くものね…)
元々黎明館があったところは鹿児島(鶴丸)城の跡地。
敷地内にいろいろ城を思わせる城門があったり田の神さぁがいたりします。
石垣もそのまま昔からの城の石垣が保たれているのですが、西南戦争の弾の跡が残ったりしています
季節によってはお堀に蓮が咲いていたりする場所です
西郷銅像から、黎明館に至るあたりは元々鶴丸城のあったあたりで、鹿児島の文化系の建物が密集しているエリア(かごしま文化ゾーンなどと銘打たれる程度には)です。
主だったものだけでも鹿児島県立博物館、鹿児島市立美術館、鹿児島近代文学館、鹿児島県立図書館、黎明館という並びになっています。
RTAじゃなくて余裕があってそちらも気になる方がいらっしゃったら是非。

あまりお勧めできない?羽田から鹿児島笹貫鑑賞RTAコース

羽田から鹿児島の便での最速が6時台で8時に到着する飛行機なので、
そこからリムジンにのって鹿児島市内に移動。
鹿児島中央駅の観光案内所で1日乗車券を購入(もしくはシティビュー車内でも買えたはず)して8時半もしくは9時に出るシティビューに乗って黎明館に到着。
黎明館で笹貫の展示をみて、館内ゆっくり見て回ってお昼過ぎ。
そこから、再度シティビューに乗って水族館に行くもよし、維新ふるさと館に行くもよし。
後述の波の平刀匠遺跡を詣でるもよし。
時間があるようであれば桜島も選択肢の一つに入れてもいいと思います
だいたいフェリーで片道15分で、ビジターセンターだけ見て即市内に帰るなら行き帰りで2時間みれば余裕だと思います。
(展望台なども考えるようであれば普通に参考文献のように半日コースです)
参考:地球の息吹を感じる 桜島早周りコース | モデルコース | 【公式】鹿児島市の観光・旅行情報サイト|かごしま市観光ナビ (kagoshima-yokanavi.jp)
あと、鹿児島には銭湯が多いのですが、銭湯は全部温泉なので、バスを待つ間に近くの銭湯でひとっ風呂浴びるなどもいいかもしれません。
ちなみに、鹿児島から羽田の最終便は20時40分なので19時過ぎには鹿児島市内発のリムジンに乗っているのが安全といえば安全です
というわけで、羽田からの日帰り笹貫は無理ではないです。
多分観光もっとしたかったーーーってなるけど。いや、なってほしい。

黎明館近くのお勧めグルメ

黎明館の中のCHINJUKANPOTTERY喫茶室(名前からして薩摩焼である)という薩摩焼の器で食べられる喫茶室もありますし、城山シーズニングというレストランが入っています

そこ以外で、となるとどうしても天文館までいったん出るか、鹿児島中央駅に戻った方がいろいろ食べ物の選択肢が多いです。黒豚しゃぶしゃぶや、鹿児島ラーメンなどもあるし
たぶんむじゃきで本場の白熊食べる時間があったら食べてみて欲しいと思います。(たぶんみんなが思っている数倍でかいので一人ならこぐまがよろしいかと)

笹貫ガチ勢のための追記

笹貫RTAしてしまうほどのガチ勢であれば、笹貫にちなんだ場所も見てみたい、という方もいらっしゃるかもしれません
ええと、笹貫という地名の路面電車の駅があります。
黎明館を出てからいったん鹿児島市役所や天文館といった鹿児島のメインストリートに出てもらい、そこで1系統と呼ばれる谷山行きの路面電車に乗ってください。

路面電車の路線図と笹貫駅の表示(写真提供yokka先輩)

間違って2系統に乗らなければそのままだいたい30分くらいで笹貫電停に到着します。
しかし、驚くなかれ、波之平刀匠之遺跡の碑がある場所はその一つ先の上塩屋の電停から歩いた方が近いです
本当に、住宅街の道路脇にひっそりあるのでびっくりすると思います
上塩屋の電停から歩いて10分ほどです

刀匠のモニュメント(写真提供yokka先輩)
近くに井戸もあります(かれていたけど)(写真提供yokka先輩)
説明書き(写真提供yokka先輩)

その奥には波之平公園があり、奥龍蔵権現という場所もあります。
薩摩新刀の名工、奥3兄弟の鍛冶場があったところと伝えられている場所です。
本当に観光地ではなく住宅街の真ん中にぽつんとあります。。。

笹貫の展示を見て、それにちなんだ場所も絶対見たい!という笹貫ガチ勢の方は他の場所の観光よりもこちらを優先される方もいらっしゃるかな、と書いてみました。


おわりに

笹貫の里帰り展示、とあってTLがざわっとしたのですが
10月3日から9日という短期間、かつ、かごしま国体と一部被っているということもあってRTAなら行けるかな、無理かな、みたいな話でざわざわとしていたので、そんなに時間ない、でも笹貫の里帰り展示には行きたいという、かごしま初心者の人でも困らない形での観光案内を作ってみました
笹貫の里帰り展示を少しでも盛り上げられると嬉しいです。
ちなみに私も最終便で行くので一泊はするけどほぼほぼRTAじみた旅程で関東から弾丸で行く予定なので、もし需要があれば実際どういう感じで行ったかまたアップします。




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