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知らなくても良かったこと 3題

知らないほうが良いことがある、とは昔から言われていること。
まあ、そこまで大げさではなくても、いくつか覚えがある。

1.映画のフィルムの切替時のマーク
今はデジタル全盛ですが、昔は映画館には「映写機」というものがあり、フィルムに光を当ててそれをスクリーンに投影していました。1本のフィルムに2時間の映画をすべて入れることは出来ないので、複数のフィルムで1つの映画を映写していました。となると、フィルムの交換が必要となります。なので、映写機は2台あり、タイミングを図って次のフィルムに切り替えるという映写技師の技能に頼る仕組みでした。
実は切り替えを映写技師に伝えるため、画面の右上に白や黒のマークが打ってあるのです。これ、知らないと全く気付きませんが、一度そういうものがあると知ってしまうと、いくら映画に没頭していても「あ、チェンジマークだ」と思うと白けてしまう、という恐ろしいものです。
私にこれを教えたのは、「刑事コロンボ」にこの仕組を使った殺人トリックがあったせいなのですが... 知らないほうが良かったです。その後、見る映画見る映画で気になってしまって。
http://www.asahi-net.or.jp/~AN4S-OKD/okyda/eiga/027004.htm

2.intel の由来
皆さんご存知 CPU メーカーの intel ですが、これ略称だって知ってましたか? Integrated Electronics の略らしいです。PRIUS のような造語だとばかり思ってました。
AMD = Advanced Micro Devices の様に見るからに三文字略称ならまあ良いのですが、intel もそうだったとは。
これを私に教えたのは、ジョブスの伝記です。

3.挙手の敬礼
良く刑事物のドラマで、警察官がしますよね。でも、ちょっと調べてみるとあれは本来は帽子を脱いで頭を下げるべきなのですが、それが難しいときに挙手でも良い、というものらしいです。なので、制服警官とか、帽子をかぶっている兵隊さんがするのは良いのですが、無帽の刑事が挙手の敬礼をするのはおかしいみたいです。そう言われると、挙手の敬礼の写真は、皆さん帽子をかぶってます。
これも知らなければ別にこだわらない訳ですが、一度聞いてしまうと刑事ドラマについついツッコミを入れたくなってしまう、という悪い癖が。

4.フランケンシュタイン
そうそう、書いていてもう一つ思い出しました。フランケンシュタインは博士の名前で、博士が作った怪物は作中名前が無いのです。なので、怪物の方を「フランケン」と呼ぶのは間違いです。ジャイアントロボを草間、鉄人28号を敷島と呼ぶようなものです(ちなみに大作少年は草間博士の本当の息子ですが、金田正太郎は敷島博士と血縁なし...)。
で、作者のメアリー・シェリーは女流SF作家の創始者と言える存在ですし、作品としては非常に面白いので、未読の方は是非読んでみて下さい。



 

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