お仕事の話①問題しかない雇用形態

タイトルだけ見ると、真面目な話のようですが、結局は愚痴になる予感。なので、今から謝っておきます、すいません。

私の仕事というのは、いわゆるIT系と言われるやつです。
具体的にいえば…と言われると困るのですが。というのも、プログラマーなのかSEなのか、自分でもどう言えば良いのか分からないというのが現実なのです。

これはよく言われる業界の闇の根本的な問題なのかもしれません。
Twitterなどで、同業者様の呟きを見ると、大体同じような悩みを抱えていますし、理由も大体似ていますから。

では、その根本というのは何か。

それは、小さなIT系会社はほぼ他社への派遣で成り立っている、ということです。

ほぼ、というのはもしかしたら「うちは違うから」という会社もあるからかもしれませんので。まずあまり見ないのですが、私もそこまで深く知ってる訳じゃないですし。
そんな言い訳はともかく。

この派遣というのが厄介なのです。

まあ、どんな業界でもこの問題はあるので、日本の雇用の問題でもあるのですが、この派遣が1次請けで済まない事が根本問題になります。

いわゆる普通の派遣会社で、その派遣会社と個人が契約しているケースの場合なら、派遣会社からその雇用主に派遣されます。まあ、それが大体普通。

ただ、私達のケースは「契約社員」ではありません。会社に属している「正社員」なのです。
じゃあ「派遣」ではないじゃないか、と思いますが、本社にいるのは社長と数人の事務の人だけ。社員はほぼ出向してますが、そこは契約会社と同じように、会社同士が契約した先に派遣されるので、同じ会社にいても、違う場所に行くので、形式では「出向」よりも「派遣」に近い訳なのです。
でも、通常の「派遣」なら言われた派遣先に行けば良いのですが、私達の「派遣」は違うケースが多いのです。

1次請け、つまり子請けまでなら本当に幸せ。孫請けならまだまし。
下手したら3次請けよりさらに酷いケースも。

…もう問題しか見えないでしょ?

その問題だらけについて、書き始めたら止まりませんが、まとまりにくくなるので、少しずつまとめていきます。

まずは、この雇用形態だと、とりあえず自分の会社は雇用している社員を捌けさせなければなりません。じゃないとお金にならないから。
そうするとどうなるか。

出来るか分かんないけどとりあえず行け。

になるのです。

数週間しか勉強してない言語とかシステムでも、やりましたよな体で面接を受けて、とりあえず行かされます。
途中でメッキが剥がされても会社の責任ではありません。個人の能力のせいです。
派遣先では責められ、本社からは無視され。
社員の精神はズタボロです。
鬱病まっしぐらです。

そのハードルを超えても、派遣先のワガママは聞かなくてはいけない。休日出勤できる?夜勤できるでしょ?
断るとやる気ないと判断される。出来ない理由はまる無視。
そして「出来ない奴」の判子だけ押されるのです。
本社は本人の話よりも派遣先の話を信じますので、評価を下げたら大変です。
しかも、〇次請けなんで、この辛い状況を伝えるのはまず自社じゃないと、ですが伝言ゲームでお菓子な伝わり方されて、逆に社員が窮地に、なんて話は星の数ほどあります。

それだけではありません。
何かあった時の責任が結局個人に向けられるのです。
こんなんじゃ、やってられません。

でも、こういう形の「派遣」はIT業界だけじゃない、日本の雇用形態の一つとして当たり前にあったりする訳で。

だから日本の社会は良くならないんじゃないでしょうかね?

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