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警告!この記事を読んではいけない58「銃」について25<艦載砲2>

前回までの記事で、潜水艦について、たくさんお話ししました。今回は、「読んではいけない43」の「銃について10」の続きになります。復習の為に、その記事の冒頭文章を少々引用したいと思います。自分で自分の文章を引用するなんて、なんか少し変な気分ですが(笑)。

この先、少々引用文です。

今日は、砲を船に乗せるというお話をしようと思います。前回の記事では、➀ 砲は強力である。② 固定砲台と移動砲台がある。③ 移動砲台では、砲を自動車、船、飛行機などに載せる。④ 砲は本来、固定された位置から動かない目標を狙うと、当たりやすい。⑤ 固定された砲からでも、動く目標を狙うと、命中精度が落ちる。⑥ 自分が動きながら、動く目標を狙うと更に命中精度が落ちる。

などというお話をしました。砲を自動車に積んだものを戦車という、というお話しもしました。今日は、砲を船に載せる、と言うお話しです。

砲が移動能力を持つということ
砲は強力です。砲弾が狙い通りに当たれば、敵は木端みじんです。痛快!!もしも砲が、人間が足を持つように、移動能力を持ったらどうでしょう? 砲が自分の足で歩いて、自由にどこへでも行けるようになったら、これは、恐ろしい兵器になりますね!だって、砲台は動かないからそんなに恐くないですけど、砲台が自分の足で動いて、どこからでも撃てるようになったら、そりゃあ恐いです!早く逃げた方がいいです。立ち向かったりしたら、自分が殺されちゃいますよ。

アニメや映画などでは、強力な敵に立ち向かう主人公が、カッコよく描かれたりしていますが、あれ、あくまで物語ですからね。実際の戦闘ではあんなふうに不用意に立ち向かうと、たちまち殺されて終わりです。ガンダムでもシャアがララアに言ってたぢゃないですか。「よく見ておくのだな、実際の戦争は、ドラマのように格好の良いものではない」って。

そうして砲は、自動車に載りました。これが戦車です。そうして砲は、船にも載りました。これが戦闘艦です。戦闘艦とひとくくりにしちゃいましたが、種類は実にたくさんです。砲は大きくて重いです。載せるには大きな船が必要です。大きな順に、おおざっぱに種類分けしますと、

➀ 超弩級戦艦    ② 大型戦艦     ③ 戦艦        ④ 重巡洋艦     ⑤ 巡洋艦      ⑥ 駆逐艦       などなどですが、この他に砲艦、水雷艇などと呼ばれる戦闘艦もあります。そして忘れてならないらし空母と潜水艦です。空母と潜水艦には、砲らしい砲は積まれていないんですが、それだけに戦闘艦としては、特殊な部類なんです。そこでまず空母と潜水艦についてお話ししたいと思います。

引用文はここまでです。

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こうして空母と潜水艦の、長いお話が始まった訳ですが、ようやく終了し、空母、潜水艦以外の船に搭載された砲のお話しまで戻ることができます。そして空母と潜水艦以外の戦闘艦は、上記の通り             ➀ 超弩級戦艦    ② 大型戦艦     ③ 戦艦        ④ 重巡洋艦     ⑤ 巡洋艦      ⑥ 駆逐艦

となりますが、この6種、どのように分類されているかというと、まずは大きさですが、機能的には駆逐艦以外は、基本的に機能が変るわけではありません。実は私も、あまりその辺詳しくないのですが、現実的、物理的には、大きいか小さいかだけの違いのようです。

そして結果として、物理的に大きい艦が、旗艦として艦隊の指揮を執る事が多いようです。今では艦隊戦力というのは、多くの場合、制空権を握るために空母を中心とすることが多いです。そのための航空戦力を温存するためには、空母が沈められる訳にいきませんから、それを護衛するために、他の艦がグルリと周囲を取り巻いて、敵の攻撃から空母を守っています。

昔は、具体的には第二次大戦中などは、艦隊戦力というのは、必ずしも空母が中心ではありませんでしたから、大型戦艦や、超弩級戦艦などが旗艦として艦隊の指揮を執っていたりしました。第二次大戦の最中から、徐々に空母が艦隊の中心になって、敵戦力を殲滅するようになっていったのです。

ちなみに駆逐艦だけは、他の艦種と明確に違う任務がありますので、お話ししましょう。駆逐艦。このネーミングからして、何か違和感というか、おかしいと感じませんか?駆逐艦というからには、何かを駆逐する艦なのでしょうか?実はそうなのです。

駆逐艦は、その艦種が出現した当初は、水雷艇駆逐艦と呼ばれていました。そう、駆逐艦とは敵の水雷艇を駆逐するための艦種だったのです。敵艦隊と遭遇した際、最初にこちらを攻撃しに出てくるのが敵水雷艇だったのです。なのでまずは、自分の艦隊を護衛するため、それを駆逐する高速で機動性と防御力に優れた艦種が必要になり、水雷艇駆逐艦が用意されたのでした。

その後、水雷艇駆逐艦は、それ自体が、自分の艦隊の水雷艇としての役割も担えるよう、高速性、機動性、防御力に優れ、なおかつ従来の水雷艇より大型の艦種として存在するようになり、名称も略されて「駆逐艦」と呼称されるようになったのです。

なので第二次大戦初期の段階で、艦隊戦が始まった際には、まず敵艦隊に突っ込んでいくのが水雷艇でしたが、それが徐々に水雷艇ではなく、駆逐艦がその役割を担うようになったのです。でも、私なんか、それ、恐ろしい話だなと思います。一番先に敵陣に突っ込むって、恐いぢゃないですか!

第二次大戦とかの昔の大規模実戦を殆ど知らないであろうと思われる、若者さんたちにこの状況を説明するには、ガンダム1stの要塞攻略戦の様子が、最も適切と思われます。あれ、まさに、第二次大戦中と第二次大戦前の、水雷艇の先制攻撃と同じだったと思います。

物語終盤、地球連邦軍が、ジオン軍の要塞を攻略した事が2回ありました。宇宙要塞ソロモン攻略戦と、宇宙要塞ア・バオア・クー攻略戦です。地球連邦軍は、戦端を開くにあたり、2回とも全く同じ戦法を取りました。すなわち「突撃艇パブリク」の編隊が、大挙して要塞に文字通り突撃するんです。

そして、至近距離まで接近してから、ビーム攪乱幕醸成用の大型ミサイルを要塞にぶち込むんです。当然ジオンの要塞側は反撃します。命知らずにも、至近距離まで接近してくるもんですから、打ち落としやすいです。実際、大半のパブリクが、撃墜されていました。殆ど自殺攻撃、殆ど自爆テロに近いような攻撃でした。

このパブリクの乗組員は恐くなかったんでしょうかね?私だったら、恐くて水雷艇乗りや、突撃艇乗りになど、なりたくありません。ところが、第二次大戦中の駆逐艦乗組員のインタビューで、その人は「自分は駆逐艦乗りであることが誇らしかった。最初に敵艦隊に高速で突撃するのが快感だった」と語っています。

「最初に突撃するのが快感!」この感覚は、頭で考えると、全くわからないわけではありませんが、体感的には、恐怖が先に立って、最初に突撃なんてしたくないです。でも銀河英雄伝説でも「我が隊は敵艦艇への一番槍ぞ!」などと言うセリフもあり、艦隊遭遇の際の最初の突撃艦に乗っているってのは、本当いある種の快感なのかもしれません。

これが駆逐艦です。一番槍となり敵艦隊に突撃するんです。もっとも今では、一番槍となるのは、空母艦載機のうちの、攻撃機になる場合が多いでしょうから、駆逐艦は、もっぱら艦隊防衛の任に付くことが多いのですが。

今日はここまでにします。次回は、駆逐艦以外の艦種について、若干の説明をした後、いよいよ艦載砲のお話しをしたいと思います。

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