「インスタ映え」の先にあるもの

「インスタ映え」という現象があまり好きではありません。

それは消費型社会の最たる事象だと思うからです。
SNSが広がり、スマホの画質があがり、ネットの通信スピードが速くなっていくこの時世において、画像や動画といった「瞬発力をもって伝わり拡散されるもの」が力を持ってくるのはある意味自明のことだとは思いますし、今後も続いていくものだと思います。

でも何だかむなしい。。?
個人的にはずっと違和感を感じていました。

そのむなしさってなんだろう?と自分なりに考えてみると、
「インスタ映え」のせいでモノやコトの消費スピードが異常にあがってしまっているから
だと考えるようになりました。

具体的には、
・カラフルな「インスタ映え」するデザートは、写真に撮ってインスタにあげたらもう消費完了。もちろん食べるし、友達に「おいしーねー!」と言ってみたりするけど、それよりも自分の投稿についた、いいね!数の方が実は気になってる。

・旅先での素敵な風景も同じく。その風景を見た感動をかみしめることよりもインスタへのアップが優先。一度アップされればその時点で消費は完了。

・一方、例えば飲食店などの提供する側も、料理の味や素材の質にこだわるよりも、「肉の断面がたくさん見える料理」や「とにかく奇抜でカラフルな料理」というようないわゆるインスタ映えする料理を重視するようなところが増加(そーいえば最近ローストビーフ丼をウリにするお店が異様に多い気がします。)これも言ってしまえば、提供した時点で消費が完了する前提。

かなり個人的な偏見もはいってますが、スマホでカシャッと写真を撮った時点で気持ちの中で既にそのモノやコトは消費完了、という消費行動が「インスタ映え」によってどんどん加速しているように思います。
(つまりは、目の前にあるモノやコトに向き合う気持ちがどんどん薄れていっている。)

それもこれも、現実世界よりSNS上でのセルフブランディングの重要性が高くなってきたことの弊害だと思いますが、
それが行き着く先は既に話題にはなっている「SNS疲れ/インスタ疲れ」という現象だと思います。

では、とにかく画像/動画により情報が伝わるスピード感とインパクトが重視される「インスタ映え」現象の先には何が来るのでしょうか?

1つは、よくいわれることですが
「(その商品やサービスの背景にある)物語性」
だと思います。これは既知の通り。

そしてもう1つ別の視点ですが、
人間の5感の中で何がくるのかと言えば、
「におい(嗅覚)」

だと思っています。

なぜなら「匂い」が最もインスタで伝わらないもの、だから
です。

伝われないものだからこそ、伝えたくなる、継続的な口コミ伝播が起こる。
(もちろん、使った人がどうしても伝えたい!と思えるだけのUX・商品を使った時の感動があることが前提)


(少し自社の宣伝っぽくなってしまいますが)
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有井誠

マーケティング記事

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