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イラストの描き方、その1 ラフについて

 ハーイ!こんにちは。船津真琴です。
ふなつです。濁らないタイプの「つ」の船津です。

 さて、今回はイラストを作るにあたって、自分なりの制作の仕方について、
主に仕事などでモチーフや題材がある程度決まっている場合の、イラストの制作の仕方を書きます。
今日はアイデアだしからラフまでの工程についてです。

 今回は、「私の名前はルーシー・バートン」(早川書房)装画を描いたときのの実際のラフを参考に使っています。

 この工程を大まかに言うと以下の通りになります
1. アイデアスケッチ
2.ラフ
3.ラフを詰める

1. アイデアスケッチをできるだけ沢山描く

 まず、ラフの前にアイデアスケッチをします。仕事の場合は資料を読み込みます。
小説の場合はゲラです。ちょっと時間がかかりますが、ちゃんと最後まで読み、重要なモチーフや場所には線を引いておきます。

私がアイデアスケッチと呼んでいるのはラフ以前描くもので


 このようなサムネイルとも呼べる、小さく簡単に描く、モチーフや構図のアイデア出しのようなものです。この時は大体20個くらいは描きました。
鉛筆で描く時もありますし、photoshopで描く時もあります。最小限のアイデアの確認するための物なので色は付けません。

 単にアイデアだしなので、仕事でもクライアントに提出することはありません。これはやらなくてもいいのですが素早くたくさん描いていると、おっ!と自分でも思うアイデアに出会えることがあります。

2.ラフを描く

 この中から、これはというものを選んでラフを描きます。余裕のある時は2~4点ラフを描きます。

 この4つのラフを編集部の方やデザイナーさんにみていただき、どれにするかを決定してもらいますが、この経過は仕事の場合ですが
個人製作の場合は、一晩おいてから脳内で仮想編集の人に見てもらい、自分だけで決定します。

 そして遂に決定された一枚のラフが目の前にあります。
いよいよこれからキャンバス(アナログ作業)に取り掛かるとおもいますよね。

 まだです!!まだなのです…
3.ラフを詰める作業をします

 はやる気持ちを抑えて、ラフをさらに詰めて完成度を高めていきます。

 なんとなく書いたラフでそのまま進められるわけはありません。
大事なところはなるべくここではっきりさせておきます。ほぼ完成と同じくらいまで形を整えてしまいます。仕事の場合この後殆ど変更はしません。
なんとなく始めるとなんとなくで終わってしまうのです…。

 これくらいまでラフを描きましたら、いよいよキャンバスに取り掛かります。

次回、アナログ作業について描きますよ~。

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