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雑記事32

一日たって、すっかり何を書こうとしていたか忘れてしまったので、今日は今日の気分で言葉を羅列してみよう。言葉を羅列で思い出したが、夢野久作のドグラマグラという小説を知っているだろうか。読んだ人は頭がおかしくなると言われている小説である。かくいう自分も読んでみたのだが何の変化もなかった。ただただ面白い小説だった記憶がある。元々おかしかったのかもしれない。
この小説の書き出しはこうだ。

『…………ブウウ――――――ンンン――――――ンンンン………………。』

言葉の羅列どころか言葉にもなっていない。この書き出し部分から一気に読破した記憶がある。読まれてない方は手にとって読んでいただきたい一冊である。
情報が溢れている今、この時代にときに純文学などを手に取ってみるのもいいかもしれない。夢野久作が果たして純文学なのかどうかはわからないが。。。
最近は音響や音に関することでしか舞台に関わることがなかったのだが、もしかしたらまた舞台を作るかもしれない。普通なら決まったらここで報告します!などと書くのかもしれないが、報告するかどうかはまだわからない。
結局、舞台をやるならプレミアはベルリンになるし、舞台と言えるものかもわからないし。
と昨日のミーティングの結果こんなことを考えているのだが、非常に有意義な時間を過ごせたのは言うまでもない。常々、自分は人に生かされているのだなあと感じる。まあ、何か具体的な話になったときにもう少し伝えることにしよう。取らぬ狸の皮算用とはよく言ったものだ。ちなみにビーガンである自分はタヌキも鹿も牛も豚も取らないので皮算用は必要ない。
こうしてまた文字の羅列の時間は過ぎていくのだが、この無責任なタイピングが最近はくせになってきている。
実際作品を作るときにはあれやこれや考えなくてはいけないし、大いなる責任もある。
先日、友人と一つの作品を作るのに飽きずに向き合える時間はどれくらいだろうかという話になった。彼女は1、2ヶ月と答えていた。その時間は自分にとってはあまりにも長い。ちなみに自分の友人である池田学という超精密画家がいる。
ペンのみで大作を仕上げるのだ。https://bijutsutecho.com/artists/7


作品の規模にもよるが、彼は一つの作品に3年を費やす。初めて彼に会ったのは2008年、中目黒のギャラリーであった。作品にあまりに感動をして、その場にいた彼に話しかけ、Facebookを交換させていただいた。
その後、彼はカナダに移り住み、自分はチェコに引っ越すのだが、その後もずっとフォローさせてもらっていた。
そして2017年に震災からの受けた影響を受け、アメリカでスタートした作品が完成したというので、東京のミズマアートギャラリーへと伺った。
圧倒的な作品であった。細部に潜む物語と全体像としての爆発的なエネルギー。
次回作も進めているらしく、完成した暁にはぜひ生で体感してほしい。
と、彼の作品についてここで話そうとしていたわけではなく、そう飽きずに作品に向き合える時間の話だ。

1時間から1週間、 Max 10日

と自分は答えたのであった。

9:52   2.Aug.   2022.  Berlin


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