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江原スピリチュアリズムー階層の法則(死んだらどうなるのか)ー

死の直後

幽体という、肉体に重なっていた、物質より精妙な成分が、肉体から分離する。

肉体が生きているうちは、幽体が離脱してもシルバーコードと呼ばれる、へそと額にある2本の管がつながっていて、肉体との連携を保っているが、肉体の死と共に切れて、二度と帰れなくなる。これが死である。

エベン・アレグザンダーやアニータ・ムアジャーニではシルバーコードの記述が存在しないので、シルバーコードは迷信なのではないかと思われる。

物質より精妙な幽質で出来たボディが幽体である。幽体に魂(霊体)も折り重なるように存在している。

幽現界

現世のボディが全部そのままあるのが幽現界である。それは自分のボディだけではなく、あらゆる存在の幽体があるのである。だから、幽現界とは現世と同じもの、あの世から見たこの世にあたる。幽体離脱で見られるこの世は幽現界である。

幽現界では死者が気持ちの整理をするのに居られる。期間は人によるがせいぜい50日までで、これを「49日」などと言う。この間に死者は現世で世話になった人などにあいさつ回りをする。

幽界

気持ちの整理がついた魂は、各々が好む意識状態の境涯に赴く。それは十人十色の世界であり、天国のような境涯もあれば地獄のような境涯もある。それはその魂の霊性と心理状態に相応する世界である。誰かに強制されて赴くのではなく、自分の意識するままにそれがすべて実現する。

魂は現世の思いぐせである幽界の該当する境涯で、飽きがくるまで生活する。自分の思いぐせに飽きると、より明るい浄化した世界に移行していく。江原はこれを「現世の垢を落とす」などと言っている。

世界は徐々に光り輝く美しい世界になっていく。物体はすべて、反射光ではなく自らの生命エネルギーによって自家発光している。

生命エネルギーは上層界(霊界)からもたらされる宇宙光線(宇宙霊流)を取り込むことによって得ている。スウェーデンボルグはその光線源を霊界太陽と呼んでいる。スウェーデンボルグによると幽界の思いぐせによる現世の太陽と霊界太陽の二つがある。霊界太陽は特定の場所にあるのではなく、自らが見ている景色の常に中央にある。視覚を他に移すと霊界太陽もそこへ移動するから、常に中央を保っている。私たちがカマキリの複眼を角度を変えながら見ていると、瞳にあたると錯覚される部分が、常に私たちを追いかけているのに似ている。

つまり、上層界と言っているのは上方向ではなく、中心に光があってそこへ向かえば向かうほど霊性が高い。

上層界に向かうほど現世的形態の形が崩れてくる。幽体から形の概念がなくなり、色とりどりの流動的で不安定な曖昧なものが輝きを増して在る状態になる。マイヤーズはここを色彩界(エイドスの世界)と呼んでいる。江原 啓之にはこの区別はない。

霊界

幽体を脱ぎ捨て、光の世界に返る。光の世界では無限の過去生の集合体(類魂)が、魂の帰還を待ちわびている。そして魂が類魂に融合すると、ちょっとだけ霊性が増す。それは光の存在のなかの、影の部分が少し浄化して減ったということである。類魂はこの作業を繰り返して霊性進化を成し遂げ、神に融合しようとする。

霊体は光であり、形がない。球形が自然状態であるが、意識次第で形を作ることもできるし、幽体を呼び寄せることもできる。霊はしばしば、幽界に降りて下層界の魂を導いたりする仕事がある。それも霊性進化の一貫である。

しかし、あまりにも自らの霊性とかけ離れた次元へは行けない。そこで、現世などとコンタクトするには仲介する幽界の霊が必要である。

霊界に返った魂は、他の類魂とテレパシーでつながりあっている。いやむしろ、無限の過去生が覚醒した状態こそが霊界であり、それが本来の自分であったのだろう。前にも述べたが、その場合でも個我は消滅しない。稀に、堕落しすぎた個我は解体され経験だけが類魂に吸収されることがある。

神界

人霊を超えた世界で、霊性が離れすぎているため、どうなっているのか不明である。しかし、人霊の類魂は神界と融合することを目指して霊性進化する。神界からは自然霊が働いていて、江原によると龍神、天狗、稲荷がある。詳しくは守護霊の項で説明する。

キリスト教スピリチュアリズムによると、人霊の最高級はイエスで、イエスは神界と霊界の橋渡し役である。それはゾロアスター教のアフラマズダ(神)が負けそうなのを救うミトラス(だったと思うが)役の救世主という立ち位置であろう。ミトラスはいつも救世主で、ミトラス教になったりミスラになったり阿修羅になったり弥勒菩薩になったりと、色々だ。

マイヤーズ通信ではそこに炎があり、太陽のプロミネンスのようなものが生きている(火焔界)。これは江原の龍神にイメージが重なる。マイヤーズではさらに炎の形さえも無くした光と静寂の世界がある(光明界)。そして、それをも通り越した、不明な世界を彼岸などと呼んでいる。マイヤーズの火焔界以上の世界は、江原における神界以上に相当すると思われる。


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