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「#実はノーパンです」が分かりやすい。

Boa tarde!

昨日は下書きまでしていたのに投稿できずに残念。
今日は気を取り直していこうと思います。

今日のテーマ

さて、今日は「うつ病をきっかけに起業」月商500万円をたたき出す1万3200円の"ノーパンではけるショートパンツ"の意外な効用の記事について。


ふんどしといえば、神輿の担ぎ手や和太鼓の奏者を思い浮かべる。そのふんどしをヒントに「sharefun(しゃれふん)」や「ととのうパンツ」など、イメージを一新するプロダクトを次々開発し、注目されているのが「一般社団法人日本ふんどし協会」の会長を務める中川ケイジさんだ。しかし、その「ふんどし人生」は、けっして平坦なものではなかった――。

https://president.jp/articles/-/72605

中川ケイジさんについて

この方どこかでお見かけした事あるなと思っていたら、
以前NewsPicksの企画番組に出演されていた方ですね。

「既に成功している」という理由で勝ち残れなかったのですが、
人類「ノーパン化計画」というパンチラインを残していきました。

この時はメイクマネー サバイブの進め方がまだ固まっていない時期で、
複数の起業家に時間内に自由にピッチさせて、その中から2名がちゃんとしたプレゼンに進めるという方式で、ちょっとグチャッとした中で印象勝負で次に進めるような感じで、どこかスッキリしない感があった時でした。
今は起業家全員のピッチを投資家チームで聞いて、都度投資するしないをジャッジする分かりやすい方式です。

ここが面白いと思った

話しを戻しますと、
起業の背景など記事に詳しく載っているのですが、
面白いなと思ったのがいろいろな"分かりやすさ"でした。

「ふんどしには中立的な立場で普及、啓蒙する協会がありませんでした。とにかく、ふんどしを世の中に広めようと思い「日本ふんどし協会」を設立。同時にふんどしという言葉をメディアに取り上げてもらうため、日本記念日協会に7万円(現在は1件・15万円)を払い『ふんどしの日』を登録。記念日は、語呂合わせで読める、2(ふん)月14(どし)日を『ふんどしの日』としました。バレンタインデーにぶつければ、ギャップが大きいし、変わり種としてメディアでも取り上げられるだろうという狙いもありました」

https://president.jp/articles/-/72605?page=2

満を持して通信販売を開始。しかし、残念ながら初月は5枚しか売れなかった。
その頃、中川さんの取り組みや働きかけとは別に、女優や女性声優がふんどしを愛用していると公言したり、医師がふんどしの健康効果を語ったりする現象が起こり出した。
追い風と感じた中川さんは、ふんどしを愛用し、普及に貢献した著名人に「ベストフンドシスト賞」を授与するイベントを2月14日に開催。メディアを使って一気に攻勢に出た。

https://president.jp/articles/-/72605?page=3

そして中川さんは、リラックスウエアとしての「ふんどし」製作のノウハウを活かし、締め付けないショートパンツをつくることを思いつく。ふんどしはハードルが高い。ならば受け入れられやすい形にすればどうだろう。コンセプトは「ノーパンで履けるショートパンツ」に決まった。

https://president.jp/articles/-/72605?page=4

構造は立体の二重にし、外側は涼しい素材、インナーには肌なじみのよい素材を使用。インナーは、デリケートゾーンへの負担を軽減して心地よくするため、縫い目が真ん中にこないように設計するなど、ふんどしの製法を活用した。そして、キャッチフレーズは「#実はノーパンです」というインパクトのあるものにした。

https://president.jp/articles/-/72605?page=4


まず記念日の制定について。
何も後ろ盾ないマニアが大きな声で叫んでも、コミュニティを持っている方ならそこから広がりますが、先に「記念日」というある種メジャーな後ろ盾
を作っておく
のが面白いなと思いました。

そしてふんどしを愛用し、普及に貢献した著名人に「ベストフンドシスト賞」を授与するイベントを開催したのも素晴らしいなと。
「私もフンドシストになりたい!」という状況を作った訳です。

そしてサウナに行った際に「サウナ後に締めつけの強いパンツを履けば台無しになるじゃないか」と締め付けないショートパンツをつくることを思いつくに至った訳ですが、
面白い事に先程の記念日、ベストフンドシスト賞、協会設立はサウナブームでも似た現象がありました。
現在のサウナブームを牽引する人物、会社の中にTTNE株式会社があるのですが、

  • 11月11日を「ととのえの日」として登録

  • 毎年この日に全国のサウナ施設の中から“今行くべき全国のサウナ施設“を発表・表彰。

  • 「日本サウナ学会」の設立

などの活動を行っており、それらがブームの一端を担っているのは間違いないと思います。

ちなみにTTNEは「サウナー(=サウナ愛好家)」という分かりやすい言葉も普及させました。

※実は「サウナー」という言葉自体は結構前から存在しており、
2014年に小学館から日本初のサウナ専門誌『Saunner』が発汗(発刊)されており、さらにその中の古今東西saunner紳士録というコーナーで「(とんねるずの)ノリさんは“サウナー”という言葉を初めてテレビで発した男ともいわれている」との記載もあります。

TTNEはアパレルで人気の「Supreme」の有名ボックスロゴを「Saunner」としたパロディTシャツで人気を集め、
さらに「プロサウナー(サウナで汗を掻くだけにとどまらず、サウナのために汗を流し普及活動するサウナーのこと)」というパワーワードを作り、
「私もプロサウナーと胸をはれるようになりたい」というある種のヒエラルキーも生み出しました。
これは業界にとってすごくプラスな事で、この功績はとても大きいものだと感じます。
ふんどしも同じように「ベストフンドシスト」というワードを作り、

年に1度「ふんどしの普及に貢献頂いたプロフェッショナルにご活躍される方に贈られる賞です。

http://www.japan-fundoshi.com/bestfundoshistaward

としています。

さらに分かりやすい「#実はノーパンです」

「#実はノーパンです」ってめちゃくちゃ分かりやすいですよね?
「どういうこと!?」とツッコミやすい。
それってユーザーが友達に「これはね」といって商品を普及していってくれるのにとても重要な要素だと思います。

世界観としてカッコつけるよりストレートにいったのも、
良かったんだろうなと推測しました。

構造は立体の二重にし、外側は涼しい素材、インナーには肌なじみのよい素材を使用。インナーは、デリケートゾーンへの負担を軽減して心地よくするため、縫い目が真ん中にこないように設計するなど、ふんどしの製法を活用した。そして、キャッチフレーズは「#実はノーパンです」というインパクトのあるものにした。

https://president.jp/articles/-/72605?page=4

売り値は1万3200円で、強気の価格設定だ。普通のパンツに比べれば値段ははるかに高い。しかし、研究と創意工夫による機能性と健康効果、背景にあるストーリーの魅力などが、決断を後押しした。その結果は正解で、瞬く間に人気が広がっていった。

https://president.jp/articles/-/72605?page=4

2022年には、同社のそうしたプロダクトへのこだわりが評価され、「ととのうパンツ」と「sharefun」は「グッドデザイン賞」を獲得。さらに持続可能な社会の実現を目指す「ソーシャルプロダクツ賞」も受賞した。さらに、伊勢丹のポップアップショップで販売すると、購入してくれた阿部サダヲ氏がラジオや情報番組でおすすめしてくれるなど芸能界にも愛用者が広がった。

https://president.jp/articles/-/72605?page=5

「父の日などは、プレゼント用によく売れるようになりました。そのときは2週間で200万円ぐらい売り上げがあり、伊勢丹新宿店メンズ館の店員も驚くほどの人気ぶりでした。これらの効果もあって、オンラインの売り上げも伸び、月商は500万円前後をキープしています」

https://president.jp/articles/-/72605?page=5


心に響く背景があり、いろいろな創意工夫がされたプロダクトであっても、
物や情報にに溢れる世の中、人に伝わらなければその存在はなかった事になってしまう。
そんな中、中川さんのたゆまぬ努力がふんどしの存在価値を押し上げ、
そこから得た知見が新しいプロダクトを生み出し、
そして誰にでも分かりやすいキャッチフレーズで広がっているのは、
プロダクトや生産背景などしっかりしているからであり、
積み重ねの結果で素晴らしいなと思いました。


今日は世界にも受け入れられそうなプロダクト、事例として
「#実はノーパンです」の中川ケイジさんの記事を考察してみました。


もっと楽しんでもらえるように、走りながらチューニングしていくので、
よかったらフォロー、コメント、スキしてもらえると嬉しいです。

それではxau!


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