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作詞のエトセトラ#5 詞先の歌詞の書き方

Greetings from Makoto ATOZI

 2000年に作詞家になり月日約22年。様々な歌を書かせていただきました。僕はオンラインで作詞の講座を開講しています。専門学校、レコード会社直結専門学校などでの臨時講師としても講義してきました。

 詩のエトセトラマガジンでは、Makoto ATOZIが得てきた、こうすれば歌はもっと良くなるという方法について書いてみます。

 作詞には大きく分けて3つの書き方があります。歌詞を先に書く『詞先
』。曲を先に書く『曲先(メロ先)』。曲と歌詞を同時に書く『詞曲同時』。


 現在のJ-POPのほとんどの歌は曲先で制作されています。演歌では、詞先での制作になることが多いです。
 今回はメロディーを書くことのできない方向けに、詞先での歌詞の書き方をお伝えします。J-POPでは、曲先が主流とは述べましたが、僕が書いた歌詞を作曲家に気に入っていただき、メロディーをつけていただいてレコーディングしたという歌も何曲もあります。実際にリリースされてオリコントップチャートに入るアルバムに収録されました。ドームクラスの会場で歌っていただきました。

 今回の作詞法は、これが正解というわけではなくて、あくまでもATOZI流の考え方の一つとして受けとめていただけましたらと思います。

 歌を書くわけではなくても、コラム・エッセイなどでも役立つかもしれません。

 詞を先に書くからといって、好きなように自由に作文のように歌を書いてしまうと、それは永遠に歌の形になることはないでしょう。

 歌詞を書くときには、ある程度の定められたルールがあります。歌詞を書く際にルールがあるからこそ、作曲家は受け取った歌詞を元に歌として昇華させるようなメロディーをつけることができます。

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