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作詞のエトセトラ#1 言葉の音選び

Greetings from Makoto ATOZI

  2000年に作詞家になり月日約22年。様々な歌を書かせていただきました。僕はオンラインで作詞の講座を開講しています。専門学校、レコード会社直結専門学校などでの臨時講師としても講義してきました。

http://song-therapy.main.jp/song-writing-therapy/

 
このページでは僕が感じ、学んできた、こうすれば歌はもっと良くなるという方法について書いてみます。


 歌を書くわけではなくても、コラム・エッセイなどでも役立つかもしれません。

 書いてから時間が過ぎましたので、有料記事にさせていただきました。売り上げはMakoto ATOZIのクリエイテイブな活動資金として活用させていただきます。応援のお気持ちでご購入の上お読みいただけましたら嬉しく思います。


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The main part of the text 

 僕には歌を書くときに守っている何個かのルールがあります。ここでは3個のルールをお教えします。

 一つ 二行に渡らない。

 二つ 接続詞を消す。

 三つ 登場するのは一度だけ。

 順番に見ていきましょう。

 一つ目のルール。二行に渡らない。歌詞を書く際にこのルールを破っている人は案外多く、ここを抑えるだけで詩の精度は魅力を増します。
 ただし例外もありますので、僕が言うことを鵜呑みにするのではなく、確かにそう言う側面もあると言う姿勢でお読みいただけましたらいちばん有効であると思われます。

 たとえば下記のような詩があったとします。

 会えない夜にひとりでいると どうしているかが気がかりだよ さみしい気持ちのすべてを 抱きしめたままで泣いているよ

 二行にわたっていて、余計な部分が多いでしょう?

 二行に渡らず、1行ずつにして整えます。

 会えない夜にひとり どうしているか気がかり さみしい気持ちのすべて 抱きしめたまま泣いている

 歌は文章ではなくて音楽という性質を持つことから、文体には、リズムが必要とされます。言葉にリズムの生命を吹き込むためには、二行や三行に渡るような作文ではなくて、詩の体裁にすること。そうすることで、音として言葉が心の内側まで飛び込んでくるようになります。


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 二つ目のルールは接続詞を消す

 例を挙げてみますね。

 喫茶店に入った その喫茶店はすごく懐かしくて 胸がぎゅっとなった そして君を思い出していた

 あえてつくってみたのでベタベタの歌詞ですが接続詞「その」「そして」などを消してみます。

 喫茶店に入った すごく懐かしくて 胸がぎゅっとなった 君を思い出していた

 文章や歌においては「その」「そして」「それから」「あの」このような言葉は本当、いらないです。

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