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日本はどうして主体性のない骨抜きの国になってしまったのか?

「国のために戦いますか?」日本人の「はい」率は世界最低13%…50歳以上の国防意識ガタ落ちの意外な理由

詳しくはリンク先の記事を読んでいただけたらと思いますが、日本の国防意識は世界でも最下位、飛びぬけて低く、もし戦争が起こったら国のために戦いますと言う人は全国民のたった13.2%。
特に、50歳以上の高年層の意識が低下しているのは
【「戦後民主主義」の洗礼を受け、戦争は悪と叩き込まれた団塊の世代が、若い頃の精神を保ちながら中高年の域に達したからである】ということです。

戦後教育、それはアメリカ主導で日本を再び強く危険な国にしないようにするため行われました。
GHQの監視下では、どんなに駐屯兵が罪を犯しても、そのようなニュースは情報統制され、アメリカの悪口は一切言えなかったと言います。
アメリカ文化がスポーツ、音楽、映画、食、様々な分野で日本に影響を与えました。
プロレスや野球が大衆の娯楽としてテレビで広まり、ジャズからポップス、西洋音楽で私たちは育ちました。
食文化では私の父もその一人、戦後の料理研究家として草分け的な存在でしたが、西洋料理をテレビ番組や料理学校で教え、日本の食文化に大きな影響を与えていきました。
また、空手や柔道などの武道が禁止され、将棋まで禁止されそうになり、伝説の棋士、升田幸三先生がマッカーサーに掛け合って阻止したというのは有名な話です。

そして、次に挙げる政策は、思想家、安岡正篤がGHQのガーディナー参事官から直接聞いた話として広まった内容ですが、結果から見てもアメリカにとってそれは見事に成功した政策ではないかと思います。

●「3R」
 Revenge―復讐
  アメリカは、極東の小さな島国が、世界の人種差別、植民地政策に敢然   と立ち上がり、それをことごとく解放してきた日本を、脅威と見なし、多くの犠牲を払った日本に対し、徹底的に復讐を誓った。
 Reform―改組
  日本の従来のあらゆる組織を抜本的に組み替える。そして日本の国力を削ぎ、歴史や文化を取り上げ、歪める為に、あらゆる組織改革を行った。
 Revive―復活
  日本人を骨抜きにし、自分達の間接的奴隷化を試みた。不満や叛旗を翻さないように自由を与えたふりをした。

●重点的施策として「5D」(Disarmament―武装解除、Demilitarization―軍国主義排除、Disindustrialization―工業生産力破壊、Decentralization―中心勢力解体、Democratization―民主化)

●補助政策として「3S」(Screen-スクリーン、Sport-スポーツ、Sex-セックス)

安岡正篤『運命を創る―人間学講話』プレジデント社、1985年参照

有名なのが3S政策ですが、映画やスポーツ、性産業で民衆をガス抜きさせ、政治に無関心、逆らうことがないようにしたというものです。
しかし、これは補助政策に過ぎません。
5Dの工業生産力破壊など、日本人が豊かになるのを防ぎ、国力がつかないようにしようとしていたのは恐ろしいですね。
貧しい日本を作り、それを実質植民地化しようとしていたのですが、これは朝鮮戦争によって計算が狂いました。
日本は経済が豊かになり、40年以上、良い思いをすることになります。
しかし、それも骨抜きな国になる要因になったわけですが、民主化の名の下に戦争とは程遠い世代が育ちました。

さて、今はどうでしょうか?
かつての豊かな日本はバブル崩壊から降下線を辿るようになり、今まで下に見ていたアジア諸国に抜かれ、パンデミック騒動がその追い打ちをかけて餓死者まで出るようになってしまいました。
子供食堂が大人まで必要になっていると言いますが政府は何もできないどころか税金でさらに国民を苦しめています。
日本がもう一度、強く逞しい国になるには、一度どん底まで落ちた方が良いと考える人もいるくらいです。

しかし、私の高年層世代はそれでも気がつかず、豊かな時代の日本の幻想にすがっている人が多いような気がします。

アメリカ、西側が絶対正義であると信じ、ロシアを悪として疑わない世代です。

アレクセイ・チェクンコフ極東・北極圏発展相は、日本政府が貨物トラック、ダンプカー、ブルドーザー、その他の機器のロシアへの輸出を禁止する決定を下したことについて、次のように語りました。

【現在日本が取る幾分神経質な行動は、残念ながら、日本の外交政策が長期間にわたり、アウトソーシングの原則の下に安全保障と防衛の機能を果たしてきた他国の強い影響下にあったことに起因している。ロシアとの相互関係という問題では、残念ながら、ある種の自主性のなさと感情的に決定を下す側面が現れている。これは我が国と多くの貿易経済関係を有する日本の長期的利益に合致しない。このような行動は、日和見的で感情的なものであると考える。】

まさにこの言葉はそういう戦後の政策によって作られた日本の状況を表していると思います。
いざという時はアメリカが守ってくれる。
という妄想に耽り、何から何までアメリカ頼み、だからアメリカの言うことは正しい、言うことをきかないとだめだというような従順で依頼心の強い国民性に育てられてしまったのではないでしょうか。
それは、私たちの意識の中に外から強く植え付けられた概念によるもので、日和見的で感情的です。
理性的に考えられないということです。
だから、どんなに西側の情報がフェイクであることが証明されたり、証拠や証言者の動画が数多くあがってきてもすべてそれはロシアのプロパガンダだということで片づけてしまう。
日本人がこのような洗脳から解かれ理性を働かせ自主的に判断できるようになれるのでしょうか。
討論しても結局最後は、人を小馬鹿にするような表現でしか返せない人たちを見ると絶望的になってしまうのです。

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