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[音楽]三柴理 - LA PASSION(2023)


三柴理 - LA PASSION(2023)

ロックバンドのキーボードといえば、ロックンロールピアノという先入観がある。ボ・ガンボスのDr.KYONとか。

ところが筋肉少女帯でピアノを弾いていた三柴はクラシックだった。
筋肉少女帯脱退後になるが、1992年の「大釈迦」は歴代ギタリストがギターソロを順に弾きまくる名演だったが、冒頭でピアノソロを弾いている部分が好きだった。

このソロアルバムでは筋少の楽曲のほかソロ曲、クラシックというか現代音楽からの選曲もある。

ドビュッシーの月の光を演っていて、クラシックと言ってもバッハだショパンだとかじゃなく印象派以降の現代寄りの人なのかなと感じた。

ウルマス・シサスクの曲は面白い。西洋音楽らしからぬ音階。

1985年にエストニア音楽アカデミーを卒業した。特にグレゴリオ聖歌とバロック音楽を専攻した。
幼い頃より天体観測に興味があり、太陽系の惑星の軌道計算に基づいた、#ド・レ・#ファ・#ソ・ラという音階を編み出した。偶然にもこれは日本の音階と同じものになっており、神秘的かつ古風な作風をもたらしている。
作品は宗教曲や天体にちなんだものを中心とする。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ウルマス・シサスク

フランシス・プーランクのフランス感。三柴はドイツとかじゃないんだな。
ラストはエドワード・エルガーのエニグマ変奏曲。2012年ロンドンオリンピックでも演奏されたらしい、お別れ感がある曲。

やはり現代寄りのピアニストなのかな。


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