貿易と競争力

戦争で使用することを条約で禁止されている物資というものがある。
半導体の原材料はそういう物資ではないが、サリンなどの化学兵器は戦争での使用を禁止されてはいるが純粋に技術力や工業生産力から言えば日本はこのような化学工業生産力の水準を保持している。
条約などを守り戦略物資を密輸しないと信用されている国をホワイト国と呼ぶが、韓国は先頃、日本から輸入した半導体の原材料を第三国に輸出した疑惑が浮上していて、韓国はこの日本の主張の国際機関による調査を求めている。
徴用工問題に端を発した一連の韓国による日本への補償要求というものは日本への補償請求権を韓国が放棄し韓国での権益を日本が放棄した1965年の条約違反である。
日本が今回韓国への輸出規制を見直したのは、輸出規制品の貿易を本来の条約や国際ルールに則って見直したに過ぎず、日本が韓国にきちんとだめなものはだめとはっきり言ったことに韓国が慌てているに過ぎない。そこで日本に交渉を持ちかけに来たり米国にロビー活動に行ったところで、韓国は今その条約を守ることを信用されているホワイト国ではないのではないかと疑いを持たれており、この輸出規制が不都合で一方的だと他国が思うなら米国だけでなく中国やロシアがとうの昔に調停を申し出てくるだろう。

半導体の原材料を輸出規制されて韓国企業が家電品やIT製品の生産に支障が出て、製品を供給できないのだとすると、原材料調達ルートの一つがダメになったときのリスクヘッジ方策を取るという経営判断が出来ないのかとか、自国で原材料を独自に調達して生産するということをしないのだろうかと思う。
高麗時代には火薬や羅針盤を自国で生産していたその技術水準が低下し、いつしか産品を一から開発するということもしなくなった韓国という国の体質をよく現し、利鞘だけを得ていたことのツケを韓国は払うことになるのではないだろうか。
液晶画面パネルや半導体の製造ノウハウを許可なく外国に渡すことも日本では禁止されていて時々その禁止に触れて逮捕者が出てもいる。

追記 2019年7月16日
韓国は火病にかかることがよくあり今回もかかっている。
いい加減にしてほしい。

追記 2019年8月15日
日本と韓国の貿易収支というのはここ何十年も日本が黒字で韓国が赤字という。韓国はどうにかしてその赤字を是正したいのだろうが、対外競争力というもので貿易収支というのは黒字や赤字になるので、日本から輸入する産品が産業や生活に必要だから韓国は買うので、今韓国政府がやっている日本製品不買運動というものを韓国人自体が従わないのは産業や生活に不可欠なものが日本製品からもたらされるからである。そこを経済や産業によってではなく政治や交渉でなんとかしようとしても実効は挙がらないだろう。