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2024年3月議会の一般質問

あっという間に4年間が経ち、1期目最後の質問となります。
この間、コロナによる生活環境の大きな変更、
小学校の竣工や火葬場の大規模改修、2回の大雨洪水などがあり、
様々な当たり前を再度見直す4年間になったように思います。

2月にかけて計7回行われた町民向けの水害状況把握ワークショップには、副町長、役場職員、町内会関係者、議員や県庁、one aqitaの方など大勢の方に集まっていただきました。
多くの方の協力によって、幅広い議論や水の動き、地区ごとの情報の時系列の整理が出来たことはとてもありがたい機会となりました。

改めて、住民生活課を中心とした五城目町職員の皆様にも感謝申し上げます。

さて、今回の一般質問は、様々な課を超えたテーマを取り扱うことが多くなりました。

1つの課だけではなく、複数の課にまたぐ大きなテーマに町としてどのように取り組んでいくのか。
多くの町民も注目する議員選挙を来月に控える中でよりよい議論や未来に向けたポイントが一般質問の中から見出されるように進めていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

1 五城目町の公共交通について

(1) 大川の谷地中やティンバラム近くのエリアに住む免許を返納した高齢者から1日1本でも良いからバスを運行してほしいという声がある。バス停がある八郎潟駅まで歩けず、五城目はもちろん、秋田市まで通うことさえ難しい状況に対し、町の公共交通計画はどのように対応していくか。

(2) 中高生などで部活動後に、保護者が車で迎えに来るケースは各学年ごとに全体の何%ぐらいか。また、保護者が働いており車で送迎できない家庭もあると聞く。中高生の町外の進学や塾通いなども毎日電車に乗る必要があり、早朝および夜への駅までの保護者送迎の負担は増大している。ピーク時だけでも乗り合いもしくは、保護者による白タクなど様々な方法はあると思うが、町の考えは。


2 五城目町で子どもが自由に預けられる場所はどこか
(1) 当町には、こども園、こどもの木、すずむし、わかすぎ、わーくるなどがあるが、改めて、それぞれの役割を提示してほしい。そのうえで、その隙間にこぼれる子どもたちや保護者のニーズを町は把握できているか。例えば、学校から家に帰らず、部活前や習い事前に子どもたちが自由に利用できる場所はあるのか。

(2) すずむしクラブとわかすぎクラブの活用は4年生だけ選べるようになっていると聞く。ここ数年ですずむしやわかすぎの利用者はどのように変化しているのか。

(3) すずむしのほうが慣れ親しんでいる人もいると聞く。わかすぎの先生がすずむしに来てくれたらいいのではという声もあるが、町の考えは。

(4) こども園では、土曜日の預け先があるはずなのに、うまく利用できないという保護者がいる。今年度の土曜日の預かり実績の推移は。また、利用者の声は把握しているか。

(5) 以前と比べて学校と部活の場所が離れていることへの対応が必要になっているのではないか。町の考えは。

(6) 上記条件をクリアしようとするときに、学校や施設管理者が保護者からのクレームなどを意識するあまり、放課後や業務時間外に子どもたちを追い出しやすい環境になっていると聞く。生徒の主体性を伸ばし、保護者にも理解を望む姿勢が必要ではないか。例えば、生徒が主体的に校内での放課後の活動や学校運営に当たるには、中長期的な取り組みとして、昔の小中の購買委員会のように自分達でお金や経済を学び運営していくことも重要であると考える。町の考えは。

(7) 町民センターの4Fなどを行事やイベントが行われていない時間帯に、子どもたちが遊んだり、学んだりする場所として主体的に活用することはできないか。

3 子どもが常に大人に監視される環境は誰がつくっているのか

(1)小学校内の体育館も生徒が自由に使えるわけではなく、学年ごとに時間限定の利用状況になっていると聞く。小学校地域には雀館公園などもあり、道路にさえ気を付ければ、整備した公園で遊ぶこともできる環境がある中で、狭い校庭、体育館で順番にしか遊べないのはなぜなのか。

(2)上記事項は子どもの空間に対する大人の寛容性の変化が影響していると考える。教育留学などで町外から来る子どもに対する大人や子どもの寛容性は増しているように思うが、その町に暮らす子どもの遊び空間や生活空間を今後どのようにしていくべきか。町の考えは。

(3)町外から訪れた保護者や町内の保護者から、「はちパル」や「みなくる」のように、地域の子どもも、地域外の子どももいつでも自由に遊べるような場所は五城目町にはないのかと聞かれる。改めて、町はこの部分をどのように考えているか。

4 除排雪について

(1)前回の一般質問でも確認したが、正確な数字の答弁がなかったので再度質問する。過去3年間のそれぞれの年度において、完成の基準に達しておらず「除雪のやりなおし」を指示した件数は何件か。また、そのやりなおしの率は何%か。
その3カ年のデータから、除雪の完成度や除雪業者の除雪ノウハウなどはどのように変化していると読み取れるか。町が今後どのように指導していくのかも含めて具体的に答弁を。

(2)前回、除雪時において出動条件は定めているが「その(除雪の)完成の基準というものは特に定めておりません」という答弁があった。道幅や降雪状況でも完成条件は随時変わっていくことは分かるが、各業者の除雪クオリティを標準化し、明確にするためにも、現在行われているGPSによる前後運行やエンジン音の確認だけでなく、町職員によるドラレコ撮影動画の除雪完成度の抜き打ちチェックなどを行うことはできないか。町民の優先度・重要度が高い除雪に関して、上記を踏まえて改めて「除雪の完成基準」を町で定めるべきだと考えるが、町の考えは。

(3)今年度は雪が少ない。昨年度と今年度の降り始めから2月15日までの降雪量を比較した場合どれぐらい違うのか。また、同時期に対して除雪量や出動回数を比較した場合、降雪量の比率に対して、今年度および昨年度使用した除雪予算がどれぐらい違うのかを提示してもらいたい。例えば、今年度の降雪量が昨年の30%だとした場合、除雪執行額は昨年度の30%~40%程度になるべきであると考えるが、実際のところはどうなるのか。その執行額のロジックも含めて町民に分かる形で答弁を。

(4)除雪ローダーに対するドライブレコーダーの検討の件はどうなったか。進捗を教えてもらいたい。

5 五城目高校の高校魅力化について

(1)2021年3月議会でも同じ質問を行った。2024年2月時点で、五城目高校生徒数は108名 男子68名 女子40名となっており、3年前の質問時は231名いたことから考えると3年で約半分になっている。答弁の中で、「五城目高校の特色ある教育活動の充実と学校・家庭・地域が連携を強化し、地域に根ざした教育活動が展開できるように支援していく」とあるが、今年度の総志願倍率0.28、志願者数22名を考慮すると、3年後には生徒数が60名前後になる可能性もある。
そうなると「第7次秋田県高等学校総合整備計画」が指摘する地域校化、募集停止の検討も視野に入ってくる。
この危機的状況に対し、当町としても五城目高等学校教育振興会事業に対する補助金以外にも地域おこし協力隊を活用した高校魅力化や他府県からの生徒受け入れなど、先進的な取り組みを行う必要があると考える。町の考えは。

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