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【世界一周】一年間じゃ、足りないけれど

えーー、待って待って、もう半分終わっちゃったの??
そう、一年間の世界一周、その半分の月日が瞬く間に過ぎ去ってしまった。

せっかくなので半年を振り返ってふたりでそれぞれ書くことにして、まずは私、みほから。

自由に世界一周すること。
それは長年の夢だったけれど、夢が現実になると、夢のような毎日、というわけにはいかないから面白い。

私たちは、世界一周以外の人生プランも考えて一年間という期間を決めた。
だけど、そもそも自由に世界一周したかったら、一年間じゃ全然足りなかった。
むしろ自由に旅したかったら期間を決めてはいけないくらい、世界は広かった。

それでも一年間と決めて、何度検討しなおしてもやっぱり期間はここに落ち着く中で、あんまり自由にしているとなかなか先に進めないし、思いつきで今日明日のチケットをとろうとすると信じられないほど高額だったりして泣きそうになる。
(実際に、夏に翌日ロンドンからパリに向かうチケットをとろうとしたら、鉄道Eurostarも飛行機もひとり5万を越え、17時間もかけてバス移動したりもした。ツェルマットで当日の宿をとろうとしたら、これまた一泊5万以上の宿しか空いていなくて、野宿したりもした。インドでは殆どを寝台列車で移動したけど、人が多すぎて予約をとること自体が大変で、地元の人にまみれて席にありつけるだけで感謝したりもした(トップ写真に採用)。)

結局、旅をしながらリサーチをし、次の計画をたて、移動のチケットと宿とアポをとり、たてた計画に新しい情報やその時の気分による予定も随時組み込みながら、目の前に広がる光景や異文化を満喫し、突然のハプニングに対応し、適度に休憩もすると同時に「遠隔でできる範囲でなら」と約束してきた日本との仕事もしながら、なんとか進む。

なんとバランス感覚が必要なことか!
優先順位のつけ方、取捨選択を学ばさせられることか!

そうやって試行錯誤しながら半年、アジア、ヨーロッパ、中東と北アフリカの中で巡ることに決めた計38カ国83都市の旅を終えようとしている今、感じること。

それは、この世界の旅は、この一年では終われない!!ということ。笑

この一年間は、世界へのご挨拶まわり、もしくは、これからのためのロケハン、というのがしっくりくる感覚で。

同じ時代の世界の国々や世界に生きる人々を広く横断的、俯瞰的に見られて、その多様性を触れられること、そして何より、世界中にご縁(ご恩も…)ができることが世界一周の大きな恩恵。
でも、行きたい場所すべてなんて到底まわりきれないし、深堀りするには色々足りなくて、世界一周を始めた頃はこれでいいのかなぁと悩むこともあったけど、ここからが始まりだと思うと急に、勝手に、楽になった。

あとは、この人と一生一緒にいると決めた夫と、トイレとシャワーの時間くらいしか離れるときがなく、すべての意思決定を共にしていく時間の濃密さったらない。
結婚して二年、まだ新婚の部類に入ると認識しているけれど、既に、平日の仕事後と休日しか会わない一般的な夫婦の何年分の時を過ごせているか。
どれだけの共通体験をし、共通言語を積み重ねられているか。

想像するだけで、ありがたや、ありがたや。

そんなこんなで、今は、この世界へのご挨拶まわり&ロケハンを楽しみながら、その後の夢を思い描いてワクワクする日々。
暮らしの拠点をいくつ持ってもいいし、これからやりたいこと、できそうなことブレストも、かなりの量になってきた。
世界には、驚きも可能性も、溢れ返っている。

現実は、夢のようではないかもしれない。
30も半ばにして夫婦で仕事を辞めて一年間も世界一周して無駄だよ、バカじゃない、と思う人もたくさんいると思う。
でも、30も半ばにして毎日が学びの連続で、再びこんなに夢を見まくれるなんて、私にとってこんなに幸せなことはないし、やっぱり旅に出て良かったと心の底から思う。