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コストダウンの意味を取り違えていませんか?

中山マコトです。
今日は嘆きます。

しばらく前、名古屋で、あるホテルに泊まりました。

あとでよ~く調べて見ると、
”色んな工夫をしてコストダウンを図ってます!”
と言うのが売りのホテルらしいです。
*ネットで調べればすぐに分かるので書きますが、「ハ」で始まるホテルです。

でね、安いのはよいことだと思いますよ、安いのは・・・。
でもね、安さを取るために、捨てるモノ、失うモノは必ず出てきます。
そこのバランスが悪いな・・・と言うのが僕の持った印象です。

例えば、
ヘアブラシ
がヘヤにない。(←シャレです)

シャンプーをして、髪がびしょびしょのまま、突然・・・・気づく。
安いホテルなので、フロントに言って届けてもらうのもなんだかな・・・と言う意識が働き、髪をタオルでザッと拭いて、自らフロントに出向く。
で、”櫛”をもらう。

この間、結構、風邪をひきそうになりました。

それから食事に出かける時に、出張用の大きなバッグを持って行くのもなんだかな~と思い、フロントで手提げ袋をもらおうと思ったわけです。

で、これも同様。
手提げは用意がないと言う。
ホテルのロゴの入ったいわゆる、封筒はあるんだけど、封筒では用をなさない。

で、手提げが欲しいと言うと、フロントの奥をゴソゴソと探し、古ぼけた紙袋を見つけ出してくれ、
”こんなのしかないんですが・・・”
と差し出してくれる。

気持ちは嬉しいが・・・
なんか、違うと思ってしまう。

このホテル、朝ご飯が無料と言うのが1つの売りになっています。
正直、大したものはないけれども、でも、それはそれで嬉しいモノなのだろう(特に若いお客さんには・・・)

でも、その”朝食無料サービス”の陰で、
”実はとても必要なもの”
がカットされているとしたら・・・・

これは”本末転倒”かと思うわけです。

コストダウン=競争力
では決して無いと思うわけです。

僕が事前に知りたいのは、
”何が付いているのか”
では無く、
”何が削られたのか?”
です。

お客さんの感情は、
”得るモノ”
と、
”失うモノ”
とのバランスの中で動いています。

Aが得られるけど、Bが無いんじゃ話にならない!
Cがついていても、Dが無いのはいくらなんでも・・・
そうした心の動きがある筈なんです。

どんなに高尚な理由をつけたところで、
”コストダウンには、応分の犠牲がつきもの”
です。
見えない部分で、これはもう、必ずある。

そこを、見えないからよいだろう・・・ではなく、
”見えないからこそ、正直に見せる!”

それが、これからの時代の経営だし、お客さんから”共感”を得るためのとても大事な心構えだと思うんですよ。

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