見出し画像

ケアマネジャーとして、年賀状は必要ないと思うの😊

★3行でまとめると

●年賀状に対する疑問:手間とコストに見合わない利益、ケアマネ業務効率化への影響

●年賀状の文化的意義と現代的な実践:介護サービスにおける年賀状の役割とその必要性

●年賀状習慣の将来性:環境的配慮、コミュニケーション方法の変化による新たなアプローチへの提案


私は一生涯ケアマネジャーを宣言しています。
ケアマネジャーとしては、もうしばらく年賀状を出していません。年賀状の手間に対してメリットが少ないと感じています。業務効率化のため、年賀状を出さない選択をしています。

皆さんは年賀状をどうしていますか?
居宅介護支援事業所のケアマネジャーとしては、12月になると年賀状をどうするか、という問題が浮上します。

年賀状は、ただ単にポストに入れるだけではありません。それに至るまでには様々な長いプロセスがあり、最終的に投函されます。
現在担当している利用者には年賀状を出しますが、一時休止中の利用者や、その年の11月頃に特別養護老人ホームへの入居でサービスが終了した利用者に出すかどうかは議論の対象です。

死去された利用者には間違っても年賀状を出してはいけません。そのため、最善の注意を払う必要があります。
また、対象者が高齢者であるため、喪中かどうかを最大限に確認する必要があります。利用者の配偶者が死去した場合や、利用者の兄弟が死去して喪中であることも考えられます。喪中リストの作成も手間がかかります。

例えば、35件の担当がある場合、それぞれに何かしらの一言メッセージをボールペン等で心を込めて書く必要があります。これを年末の忙しい時期に行うわけです💦

一部の居宅介護支援事業所では、年賀状の作業をサービス残業や公休日に行っていると聞きます。
しかし、年賀状とは元々、年上の方やお世話になった方への新年の挨拶として始まりました。1月にモニタリング訪問で挨拶できる利用者にも年賀状を送る必要があるのか、疑問です。


利用者との信頼関係を深めるため、または筆跡でアセスメントするために年賀状が必要だという意見もありますが、信頼関係は日々の介護支援で築くべきです。筆跡については居宅サービス計画書の同意にてわかりますし…。

また、居宅介護支援事業所と介護サービス事業所同士の年賀状の交換にも大きな意味は見出せません。
新年の一発目のお仕事として、介護サービス事業所から大量に届く年賀状の内容をじっくり読む時間はもったいないと感じます。

新年が明け、ポストは年賀状でいっぱいになります。そこに加え、封筒に入った実績報告書も届くため、仕分けの作業はいつもの倍以上の重荷となります。年賀状は心温まるものですが、これほどまでに多く届くと、それが逆に作業の負担となります。
それでも、一枚一枚に込められた思いを感じながら、仕分けを進めていくのが利用ですが、思いを感じ取れる余裕はありません。

年始に行うべきことは、年賀状の整理ではなく、介護サービス事業所から届く実績入力の処理です。その中で、届いた年賀状を確認することは後回しになり、その具体的な内容を見ることはほとんどありません。内容は、ありふれた年始の挨拶に過ぎないからです。

介護サービス事業所に、なぜ年賀状を出すのか問い合わせたことがあります。その回答は、法人の命令や慣習に従っていることが大多数でした。そして、多くの人は年賀状を出したくないし、その意味を見出せないと感じているようです。
だからこそ、年賀状をやめるべきだと思いますが、一度定着した常識を変えるのは難しいものです。
法人のトップが率先して「今年から年賀状をやめます」と言わなければ、変化は難しいでしょう。最近では、環境に配慮した理由を掲げて年賀状をやめるという通知が、大手法人から届くようになりました。

年明けに介護サービス事業所から届く年賀状の内容をじっくり読む時間はもったいないと感じます。

年賀状のコストも大きな負担です。たとえば、100枚の年賀状を出すと、63円の切手代にプリント代や人件費を含めると、大体1万円程度になるでしょう。200枚なら2万円、300枚なら3万円と、費用は増加します。そして、令和6年には切手の値段がさらに上がると聞いています。
これらのコストを考えると、年賀状をやめた分、スタッフ全員で美味しいケーキを買って食べた方が、はるかにモチベーションが上がると思います。

年賀状は、本当に何のために、誰のために必要なのでしょうか?
その意義を続ける理由は何なのでしょうか。

たかが年賀状、されど年賀状。

居宅介護支援のケアマネジャーとして、私は日々の業務効率化を重視しています。
そんな中、年賀状の取り扱いは些細ながらも重要な課題です。
これについて、私は各事業所での深い議論が必要だと考えています。

年賀状の一枚一枚には、心からの思いやりが込められています。しかし、居宅介護支援事業所としての我々には、この心遣いを大切にしつつも、業務の効率化をどのように図るかが大きな課題です。

私は、このバランスを上手く取れる事業所こそが、将来的にも存続し繁栄できると確信しています。

日々の業務に追われながらも、効率と人間味を兼ね備えることは、私たちの重要な使命です☺️

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?