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癒しではなく慰めを。

大好きな映画の監督のドキュメンタリーをYouTubeで見つけて見ていた。

1999年公開の映画の制作現場のドキュメンタリー番組なんだけど、たかだか24年前の映像なのに大昔のように感じることが印象的だった。

服装も、髪型も、映像の画質も、もう隅々まで全部が、今と全然違う。

この24年の変化は凄まじいなと思いながら見ていると、
その中で、
映画の主題歌を作曲家に依頼しているシーンが出てきて、
「『いやし』ではなく『なぐさめ』になるものを」と言っていた。

なんだかこの言葉に物凄い共感してしまいました。

腑に落ちなかった事がスポッとぴったりはまる答えに巡り逢ったのでした。

私は癒しって言葉がどうも苦手で、

職業柄、「癒し」ってワードはものすごく身近にあるんだけど、私はほとんど使った事がない。

自分が癒し系でないことははっきりしているし、心が疲れ切ってても、癒されたいとは思った事がなくて、そんなふうに癒しについていろいろ考えてみると、癒しって結局何?って最終的に辿り着いてしまいます。

だけど、そう、私は癒しとかじゃなく慰めが欲しいんだ。

疲れてたら慰めて欲しいんだ。

慰めてくれたらまた頑張れるけど、癒されると私頑張るのやめちゃうんだきっと。

頑張りすぎなぐらい頑張ってる人には癒しは必要なのかもしれないけど、

頑張ることを頑張らないと頑張れない人、私みたいな人には、癒しより慰めてくれる方がありがたい。

そんなこともあるよね、って悲しいことや辛いことを一緒に笑い飛ばしてくれちゃうくらいの友人の慰めが一番の心の栄養になるのです。

私自身も、友達が落ち込んでたら、ヒーリングする事は出来ないけど、慰めたい。
と、思うのです。

目の前の人に元気いっぱいでいて欲しい。

それだけでいい。
そんなふうに想い合えたら、尚良し。




そして出来上がった曲が、矢野顕子作詞作曲の「ひとりぼっちはやめた」
そう、私の大好きな映画、「ホーホケキョとなりの山田くん」。
監督は高畑勲監督、公開当初はあまり興行的に成功した作品ではないらしく印象の薄いジブリ映画と思う方も少なくないみたいなんですが、私はこの映画が本当に好きで。見てない人、是非見てみてくださいね。

久しぶりに綴りたい状況になったので、少しまた文章を書き初めてみようかなと思います。


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