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社会福祉士国家試験への道4 ―国試対策で必要なこと―

前回の話で登場した同僚に聞いた国家試験対策の秘訣、それは「とにかく過去問をやること」でした。当初はピンとこなかったのですが、確かにそれに尽きるのかもしれないと思います。ただし、ただやみくもに過去問を解くのでは意味がありません。
過去問を通して、自分の得意分野・苦手分野を知ることが対策のスタートだと思います。

社会福祉士国家試験の合格率は、例年30%前後です。3割ほどしか合格しないと聞くと難関資格だと思われがちですが、試験自体の難易度はそこまで高くないと個人的には思います。
ただし、18科目群という科目数の多さ、出題範囲が広く幅広い分野の知識が必要なことが難易度を高めている要因だと思われます。
また総得点60%程度(その年の合格基準)をクリアーし、科目群全てに得点があることが合格の条件であることが難易度を上げている要因かと思います。
端的に言えば、満点の得意科目があっても、0点の苦手科目があれば不合格になるわけです。
ということは、ある程度全科目まんべんなく得点を取れるよう対策をしていかなければ不合格になる可能性があるわけです。

そこで私がやったことは、科目別に問題がまとめられている過去問を3回ほど解き、科目ごとの得点率を集計し、どの科目が得意・苦手なのかを把握しました。複数回やって、毎回科目ごとに集計して知識の定着を確認しました。
まだこの段階では集計した成績は散々なものでしたが、
●1回目から得点ができたもの⇒得意科目
●1回目、2回目、3回目で得点率が上がっているもの⇒普通科目
(複数回解いていくとある程度問題文と回答を覚えてしまうので、得意科目とは言えない)
●3回やっても得点が上がらないもの⇒苦手科目
として分類しました。
そこから優先度を決めて、注力して勉強する科目を洗い出していきました

少し余談になりますが、私が受験した前年の試験の合格ボーダーがまさかの得点率7割だったので、6割取れていても(例年なら受かっているはずの得点率)不合格になった人が大勢いて物議を醸しました。
その反動で翌年合格ボーダーは考慮される予想もありましたが、私としては得点率7割ではギリギリかもしれない、8割をめざせば実際には7割は得点できて合格できるだろうという目論見がありました。

そのため、8割取るとしたら、各科目で何点必要なのか目標点を具体的に出してみるということもしてみました。
目標もなく過去問を解いて、国試対策をしている気持ちになるのが一番危険だと思います。
まずは、目標(ゴール)を決めること、そしてそれを達成するために具体的な対策をしていくことが大切だと考えます。

次回は、具体的な対策方法として、国家試験対策の勉強法についてまとめていきたいと思います。

前回の投稿はこちら↓
実習を終えてから国試対策に取り掛かるまでの話です。

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