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大井川鐡道はディズニー以上のエンタメを提供してくれた件について。

金谷に新築を建てた私としては乗って行かないと!使命感に駆られ、先週の週末に、生まれて初めて大井川鐡道のSLに乗ってみました。

結果、ディズニー以上のエンタメ感を得られたため、なぜ『大井川鐡道はディズニー以上にエンタメなのか?』についてまとめてみたいと思います。

レガシィな予約方法

大井川鐡道の予約はお問合せフォームからメールをする、というところから始まる。

EX-ICに慣れている自分としては「あれ?席予約はどこにあるんだろう?」と疑問に思ったが、Web上には席指定はない様子。

結果、乗車時間・日時・人数を指定すれば、当日窓口で発券するシステムだということが分かった。

ご存知の通り、大井川鐡道には交通系ICは使用できないため、切符の購入は窓口で行うことになる。なんというレガシィシステム。

いきなりトーマス

新金谷発のSLに乗車しようと改札を抜けるとトーマス号発見。トーマスフリークの息子としてはこれ以上ない驚き&喜び!

たまたま同刻で発車を予定していたトーマス号を間近に見ることができ、親である私もテンションが上がった。

1~5歳くらいの息子を持つ親にとってトーマスは「キラーコンテンツ」そのもの。普段はテレビやYOUTUBEでしか見ないトーマスが原寸大でしかも蒸気・汽笛を発しているとなるともはやキラー以上の効果を発揮することは言うまでもないでしょう。

レトロな車内

私が乗ったSLは昭和10年代に製造された数少ない機体だった。
というのも、社内アナウンスにてとても気さくな解説があったからこそ知ることができた。

普段の電車は降車駅・到着案内・(遅延の場合)緊急アナウンスくらいしか耳にしていない私にとって、SLの成り立ちから乗る機体の説明を受けること自体、とても新鮮な経験だった。

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6両編成で、トイレは2両のみ、対面座席だが間隔は狭いため、4人掛けに大人4人座るとかなり窮屈になる(昭和10年代の方は小柄だったから座れたのだろうか??)。

たまたま私たち家族3人だけだったので、余裕を持って座ることができた。

車内でしか買えない限定土産

車内で販売しているお土産として人気だったのが「SL動輪焼」と「SL人形焼」。残念ながら動輪焼は売り切れてしまっていたが、売り子の男性の方が手持ちで説明しながら販売していた。

一見すると普通の饅頭のように見えなくもないが、車内で見ると特別感がある。

煙が車内に入るのもご愛敬

トンネルに入るたび、先頭のSLから発する煙が車内に入り込んできて、車内は結構煙たくなる。

乗客によってはトンネルに入るたびに窓を開けたり締めたりを繰り返すのだけど、その様がさながらアトラクションみたいでおもしろい!

ディズニーなんかでも列車系のアトラクションはあるけど、こちとら大井川鐡道はリアルアトラクション・リアルエンタメでお送りしているので、煙の量が結構えげつない。少し苦しいくらいの煙だけど、まぁSLだからしょうがないよね、という感じで他の乗客も笑顔。改めてSLの偉大さを感じた。

千頭駅ではトーマスフェア

最後は終着駅の千頭駅で開催されているトーマスフェア。ここではトーマスの仲間であるパーシー・ヒロ、そしてバスのバーティ―に会える。

バーティーに至ってはアニメでトーマスとバーティ-が競争するシーンがあるのだけど、その再現よろしく、同刻に出発するので競争(しているように見える)シーンが写真で撮れる、というファンにとってはたまらないシチュエーションも用意されている。

我々家族も例に倣い、トーマスフェアを見て、ランチを食べて帰路についた。

「SLだからしょうがないよね」という免罪符

以上がSL乗車の流れと個人的に感じた魅力である。

何よりもSLの良さ、というのは

・作られていない本物のエンターテインメント感
 (アクシデント・トラブルはあたりまえ)

・昭和の時代にタイムスリップできるモラトリアム感
 (レガシィなひと時を味わえる)

・すべてのコンテンツに人が介在するハートフル感
 (自動化されていないことが逆に味になる)

のような3つが魅力なのかなぁと感じています。

・エンタメ感(楽しい!)
・モラトリアム感(この時だけリラックス!)
・ハートフル(温かい!)

さらにそこに「きかんしゃトーマス」というキラーコンテンツが加わり、取り組みを加速させているんだと思います。

そしてすべてにおいて「感情を動かすコンテンツ」が用意されているので、体感した人は思い出となり、口コミとなり、周りに広まっていくのでしょう。

金谷に住む島田市民として誇りを持てるコンテンツだと感じました。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。



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