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女性と交際できなかった私が「例の彼女」に受けた珍提案について24年越しに語る

久々にあの話ししましょうか。

例の彼女です。

私が20歳前後の頃にお付き合いをしていた、大阪の彼女です。

とにかくエピソードに事欠かない人でして、代表的なエピソードはやはり「氷室京介禁止令」でしょう。


これはね、当時としては息苦しくてとんでもないモラハラと言えるでしょう。今だったらSNSに投稿したら彼女も大変な目に遭うことは間違いありません。


あ。
でも。

私がターゲットにされちゃうかもしれませんね。
そんなこと暴露する方がモラハラざます!みたいな感じで。

他にもね、雑誌に出るように言われたこともあって、アクション起こしたら本当に出られるっていうのはそれはそれで凄いんですけど、短髪のツイストパーマに5時間以上掛かりましてね。

これもまたひどい目に遭っているので、是非ご覧いただきたいです。


最近例の彼女のことをすっかり忘れていまして、確かまだ色々あったよなぁと思って、自分の引き出しを色々を調べてみたんです。

そしたらね。
すぐ思い出したエピソードがありました。

そう。
あれは彼女とはまだ知り合いたての頃でして。
大学1年生の冬だったかな。
まだお付き合いする前だったんです。

まず前段にあるものとしてね。
私、女性との交際経験が無かったんですよ。
その時はね。

で。
出会いたての時で、彼女は私に興味を持ってくれましてね、そのことが純粋に嬉しかったんだと思います。

何しろ私は高校が男女別学という、共学なのに男子クラスと女子クラスに別れている実質男子校で3年間刑期を全うした者なんですよ。

だから、失われた3年間で女性との距離感がわからなくなって。

いや。
あのね、

そもそも女性との距離感っていうのは中学校以前からよく分からなかったんです。真面目が服着て歩いているみたいな子でしたからね。恋愛という土俵に上がれていないという背景がある中で、男女別学ですから。

ですから、ますます分からなくなっちゃったんですよ。

でも、大学1年生の頃ってどういう訳か、何人か女性とデートはしたんですね。不思議なもんですよ。

不思議じゃないのは、そこから発展しなかったことでした。

どんな接し方をしたのかは完全に忘れましたけど、彼女たちと私があまり合わなかったということや、私の接し方があまり良くなかったということや、まぁ色々あったと思うんです。

だから、機会は得られるけど上手くいかないっていうことが結構悩みだったんですよね。

興味は持ってもらえる。
仲良くはなれる。

でもそこから先に行けないことが、女性に対するコンプレックスを深める結果になってしまったんですね。

これが原因だったんですよ。
基本的に私が「例の彼女」の面白モラハラを受けた理由がね。

で。
話は戻りまして。

例の彼女がまだイチ女友達だった時のことです。

私としてはね、より興味を持ってほしい。
距離を縮めたい。

そのためにどうするか?ってことしか考えていないんですよ。

確か、私はそこまで直接表現はしていないけど、これまでの経緯とかは話していたんですよ。そういう話を夜な夜なすることが、仲良くなったきっかけだったんですよね。

そのことは覚えています。

だから、体裁上は私たち二人がどう仲良くなっていくか?という話というよりは、私が女性に対してどう接していくか?自分の問題がどこにあって、どう解決するか?っていう議論をしていたんです。

でも私としてはその話をしながら「例の彼女」と面白い関係になりつつあったので、うまくここから進展させてみたい。

という下心が前提にありましてね。

二人のコミュニケーションと本心が交錯する中で、議題は結局「じゃあどうやって女性と接したら上手くいくか」なんですね。

そこに上手くコミットしたら「例の彼女」の評価ポイントは上がる。そう私は考えていたので、とりあえず何か言われたらそれをやってみよう、って思っていたんです。

そしたらね。
彼女。
何を私に求めてきたと思います?



「声を低くして」



・・・

Voicyなんかで私の声を知っている方も多いと思いますが、基本的には私の声ってちょい高くて、細いんですよ。

だから、分からなくもないんです。
分からなくもないんですよ。

ただ。
当然思うじゃないですか。
全員思うはずですよ。


声は変えられねえよ!
ってね。

でもね。
私の声色が弱弱しくて、高いっていうのは直せって言うんですよ。

一応断っておきますけど、彼女じゃないですからね。
まだ当時は女友達です。

でも、これをやけに推してくるんですよ。思い始めたら一歩も引かない。この頃から早くも暗雲は立ち込めているように思います。

私も当時の記憶を思い返したんですけど、確かね、さすがにそりゃ無理だ、って何度か言ったはずなんです。声はどうにもなんないですからね。

だけど、直せの一点張りで。

この流れになったら、どっちかが矛を収めるしかないんですよ。

この関係性で収めるのは、私なんです。

で。
気になると思います。

声、低く出来たの?

やりました。
やりましたよ。

一番気まずかったのが、家族と喋ってるときですよね。
驚かれましたよ。

あんた、その声はどういうことなんだ、ってね。

だけど、そんな裏事情なんて話せないですよ。「女友達に声を低くしろと言われたから試している」なんてことはね。

そんなこと言えないけど、なんか声を低くしようとしている。変なしゃべり方をしているという異変に対してそりゃどうかと思うだろうし、何があったのかと思いますよね?

そう思われるのが面倒になったので、家族の前では10分くらいで止めました。

あ。
これは多分出来ないやつだし、やり続けても心配されるだけだ。そう思ったんです。

日常生活で声を低くするという実験は止めて、確かね、友達の前でやってたっけなぁ…多分やったとしても割とすぐやめたはずです。

一番気まずいのは「例の彼女」とそれ以降喋っていた時です。

どうだったっけなぁ…
やっぱり最初は低く喋ろうとしていたはずです。
低くしていたとも思います。

多分なんですけど、「例の彼女」もこりゃ無理だと思ったんでしょうね。次第に元の喋り方になる私に別に文句言わなかったんですよ。

ただ、無理なことを求めてしまってごめんね、とか、そこに応えてくれてありがとうっていう言葉は無かったんですよ。

あれ、
当時どういう想いだったんだろう。

無茶な要求をして、面倒な想いをしながらそこに応えた私に何も言えなかったってことだとは思うんですけど、せめて労ってほしかったなぁ。

24年越しでもいいから、その言葉待っています。
43歳の私は労われたいのです。

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