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8/27のプロレスリングノア初観戦があまりに最高だった5つの理由

1年前にプロレスリングノアの拳王選手にハマった話を書き、

そして更に1年経ち、その進化の凄さについて書きました。

ハッキリ言っていつもの読者の方は完全に置き去りにしました。勿論私のスタイルなので、何も知らない方が読んでも理解をしようと思えば伝わるような形を取りましたが、ビビットに反応したのはプロレスリングノアのファンの方達でした。

これはもう、狙い通りでした。

こうやって予備知識がないところから拳王選手ならびにプロレスリングノアにハマっていく過程を共有することがファンの間で話題になれば、私のような方が他にも増えるかもしれないと思ったからです。

まぁそれくらい、プロレスリングノアっていうのが観客動員こそ改善の余地があるんですが、そしてかなり贔屓目になっていますが、相当面白いんです。

でね。
文末を私は「現地に行くことが怖い」って締めていたんです。相撲以外で更にハマるものが出ると大変ですからね。

ただ、そのせいで逃げ場が無くなりました。

多くのプロレスリングノアファンの方から熱烈に会場に足を運んでほしいと反響をいただいたんですね。

そこまで勧められると、というか、ここまでノアの伝道師的なところを担おうとしているのに現地に足を運ばないというのも不義理だとも思い、さぁいつ行こうかと具体的に考えていたところ、あるファンの方からメッセージをいただきまして。

すぐにチケットを購入し、8月27日に「カルッツかわさき」という耳慣れぬ場所に足を運びました。

そして。
なんで11月になるまで何も発信しなかったか?
って話ですよ。

いや。
あのね。

過去最大難度だったんですよ。
8月27日のことを書くのは。

というのも、「最高」という言葉でしか表せなかったんです。

ただ、そのことを伝えようといざストーリーを考えてみると、拳王選手が凄かったとか、会場の熱気が、とか、あとはプロレスが人の心を捉える構造的な理由とか、色んなアプローチで考えるんですけど、凡庸になるか、知ったような口で書いて実は全く的を射ないようなものになる予感があって。

この感動を自分の言葉で、自分のアプローチで何としても書きたいけど、どうにもそれが出来ないと思い続けている間に2か月以上経過してしまった。

季節は夏が長く続き、ようやく暑さが和らぎ冬の手前の秋になるというところでようやく一つの切り口が見つかりました。

考えれば考えるほど、このカルッツかわさきでの興行を初めてのプロレスリングノア観戦にするのがベストなタイミングだったということなんです。

最高に楽しかったんですよ。
恐らく他の東京近郊の興行でも楽しかったとは思います。

ただ、最高たらしめる要素が多すぎたんです。
だから、今回はその話をしたいと思います。

川崎大会が最高だった理由①:想い入れある地元:川崎での興行だった

先ほどのメッセージの話に戻りますが、川崎に参戦したのは、ノアの大原はじめ選手の私への言葉をその方づてでお聞きしたことが理由でした。

どうやら大原選手が毎年地元での開催に大変な尽力をされているということで、そんな話を聞いたら行くに決まってるじゃないですか。

で、よくよく調べてみたらですね、この「カルッツかわさき」という施設が私が中学生の頃に散々剣道の大会のために足を運んでいた会場の跡地だったということなんです。

こんなの絶対、なんかの縁だと思うじゃないですか。始まる前から勝手に縁を感じて、勝手に興奮して、楽しむモードが一気に高まったわけです。


川崎大会が最高だった理由②:観客動員が満員に近く、熱量が高かった

これも非常に大きかったですね。

プロレスリングノアのスタッフと先の大原選手の尽力が重なり、一階席は勿論、二階席もほぼ満席でした。

調べたところによると今年2月の武藤敬司引退興行までは好調だったらしいんですけど、人気選手が抜けた後はそのブーストは無くなって。

ただ特需は無くなっても、右肩上がりではないのですが熱量の高いファンがじわじわと増えてきていて、2000人近いファンがもう「出来上がっている」んですよ。

数が少ないとちょっと乗り切れないなんてこともあるし、逆に数が多くても大人しいと自分もそっちに流れることもあります。

でもこれだけ出来上がっていて、周囲から大きな声が上がると、初めてだから、とか、恥ずかしいとか、もはやそんなの関係なくなってくるんですよ。

だから、第2試合くらいからもう私はずっと声出しまくっていました。応援のお約束とかよく分かんなかったけど、カウントツーで応援している選手がヤバいと感じて「返せっ!」なんて勝手に言い始めたら周りも釣られるようになった、なんてこともありました。

川崎大会が最高だった理由③:選手の予習が万全だった

これも大きかったですね。
プロレスリングノアはAbema TVで無料配信をやっているんですよ。

本来だったら有料の「レッスルユニバース」で課金して観るところではあるんですが、この「レッスルユニバース」への引き込み、プロレスリングノアを多くの方に届けるという目的でビッグマッチは大体無料で観られます。

その恩恵を受ける形で拳王選手に興味を持ってからというもの、時間があればAbema TVでプロレスリングノアを観ていたんですよ。

そうするとね。
拳王選手以外も知るんですよ。

選手の名前と顔が一致するなんていうのは当然のことで、更に大事なのはその選手がどのようなキャラクターで、どんな動きを序盤・中盤・終盤にするかをほぼ把握できていたということなんです。

これが出来ると、次に何が来るかもわかりますし、概ね会場のファンがどういうノリになるかもわかりますので、自分だけが置いていかれるようなことって一切なくなるんですよ。

むしろ予想できるからこそ次の技とか動きに期待して、声も出る。このレベルで前もって知っておくと本当に楽しいんですね。

逆に言うと、予備知識がない状態で会場に行ってしまうとそれはそれで引き込まれるのかもしれませんけど、分からないことが多くなってしまうので、特徴とかお約束とかなんとなく認識している間に試合が終わってしまう。

これだとちょっともったいなかったかもしれないと思いました。

川崎大会が最高だった理由④:リーグ最終戦で見どころが多すぎた

この日の興行は、翌週に予定されている「N-1 Victory」の優勝決定戦に進む選手がグループAとBから選ばれるというものでした。

要は一番盛り上がるところなんですよ。

優勝決定戦だとその日の興味は基本的にその1試合ですけど、まだ誰が進出するかが分からないので、圏内に居る選手同士の対戦は手に汗を握るんですね。

これに関しては、予備知識がある程度あるので、優勝者と今のチャンピオンが闘うとすると、じゃあこの選手が負けたら更に次のタイトルマッチの相手に成り得るから予選で落ちるだろう、とか、色んな予測が出来ます。

ただね。
選手も凄いんですよ。

結果的に予想は当たったものは多かったんですけど、最後まで本当に分からなかったんです。

え?
このまま負けちゃうの?
みたいな感じでちゃんとハラハラして。

しかもこの日は翌週の試合に繋がる、先の見えない盛り上がる試合が3試合(征矢-ワグナー、潮崎-中嶋、拳王-ジェイク)あって、まぁもう、どれも肉厚なステーキですよ。

しかもね。

潮崎-中嶋の結果、開始時点では予定されていなかった征矢-潮崎が急遽決まってしまった。

はい。
ステーキ4枚目です。
胃もたれがヤバいんですよ。

こんなの面白いを通り越して、完全に体力削られる訳です。最高じゃないですか。


川崎大会が最高だった理由⑤:
選手が気持ちいいタイミングで気持ちいい動きをする

最初は⑤については「応援していた拳王選手が最高の形で勝利した」って書いていたんですけど、よく考えてみると後半の4試合がどれも白眉なものでして。

まぁ潮崎-中嶋あたりで完全に声枯れているんですけど、なんでそんなに43歳のおじさんがですよ、勝敗がある程度事前に決まっているプロレスなんてものをここまで楽しめたか?ってなると、これなんですよ。

有料記事で恐縮ですけど、拳王選手やジェイク選手が如何に優秀なレスラーか?ということについては元WWEのTAJIRI選手が実に素晴らしい記事を書かれていて勉強になりましたので、紹介します。

で、これを踏まえたうえで私の言葉で後半の4試合の気持ちよかったポイントを表すと、冒頭にも述べた「気持ちいいタイミングで、気持ちいい動きをする」からなんですね。

ただ単に、相手の技を受けて、自分が技を出す。
こんな単純なものではないんですよね。

一つの技を出すタイミングでちゃんと表情や動きがあって、それに呼応して相手も反応して、そのうえで張り手が決まる。倒れる。

何故その盛り上がらない動きになるのか?という技をしれっと出すこともあるけど、それが実は次の技や攻防が盛り上がるために必要なプロセスで。

細かく何がどうなってこんなに気持ちいいか?っていうところまでは分からないし、本当はそこについても自分なりに感じたことがあったので書こうとも思いましたが、ズレている可能性もあるのでやめておきます。

とにかく素人にはよくわかんないんですけど、TAJIRI選手のおっしゃっていることと自分がトータルで感じたことを総合的に見ると、後半はとにかく、気持ちいい勘所をよく分かっている人たちが、私が観ていて気持ちよくなる動き・技を仕掛けてくれる。

そして最終的に納得感のある結末を迎えてくれる。
というわけなんですね。

結論:
はじめてのプロレス観戦は、ある程度予備知識を入れてから、大きな興行を観に行くのがおススメ。プロレスリングノアは最高

タイトルにも書いた通りですが、プロレスって結構、大都市圏だとすると色んな団体が結構な頻度で開催しているんです。

勿論、何も知らずに観に行くのもそれはそれで面白いと思います。何もないところから発見をしていき、団体とその場に自分が順応していくという楽しみ方もあります。

ただ。
それは難易度が高いんですよ。

で、興行のっていうのは毎回大きな試合がある訳ではなくて、ちゃんとメインディッシュは用意してあるのは間違いないんですけど、初めてという意味で考えると感激できる大会はビッグマッチの方かなと思います。

ほら。
やっぱり最初が衝撃的であればあるほど、帰属意識が高まりますからね。

あとね。
ちょっとしたことで傍観者に成り得るんじゃないかと。

どうせだったら、頭のネジというネジをすべて外して、アホになって、脳汁をガンガン出しながら、最終的に汗にまみれて喉を枯らせて、翌日の仕事のことを心配しながら帰宅した方が楽しいと思うんです。

私は本当にたまたま、全ての条件がガッツリハマったところで8月27日カルッツかわさきの興行を観ることが出来て、当分はプロレスリングノアと幸福な関係が築けるかなと思いました。

…とまぁようやくこれを書くことが出来て、荷が下りた気分です。書くまで現地観戦は出来ないと思っていましたからね。

もう完全に私は次行ったときは傍観者にもならないですし、前のめりになって楽しむ気満々ですから、日常的な興行でもビッグマッチでも何でもOKです。

「プロレスリングノア最高」なんて、最高に頭の悪い言葉選びなんですけど、結局行き着くところはそこで、ノアに興味を持って、Abemaで楽しんで、拳王チャンネル見まくって、それで会場行ったらまぁとにかく面白かった。

まぁとにかく、まだ会場に行っていない方は是非足を運んでみてください。そして偶然にも私を見かけた方が居たら、ああ、あいつプロレス慣れしてきているのねと笑ってください。

最後に、カルッツかわさきで撮影した雑な写真を残しておきます

近いけど遠い

■配信予定

11月17日に選挙プランナーの渕之上知良さん・神奈川県議小林たけしさんと行います!

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普段聞けない話をお届けしますので、是非お聴き下さい!


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