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大阪の「例の彼女」の珍要求「氷室京介禁止令」を42歳の今、振返る

今日は恐らくVoicyの方が面白いと思います。
これ、喋っている方が伝わると思うんですよ。

おもしろくてゆるい話を遂に解放します

さて、先日パパ丸山さんとのコラボ配信をしたときに一つパンドラの箱を開けてしまったので、そちらも週1くらいで解放していこうと思います。

このチャンネルは冒頭でもお話ししてのとおり「1日に一つの学びをというコンセプト」で考えてはいたんですよ。というのも、私がこのチャンネルを開設するに至ったのがそもそもそういう学びのある記事をVoicyの方がたまたまnoteの中で見つけて、そしてその記事をナレーターの方に読ませてほしいっていうオファーがあったからなんです。

だからVoicyってそういうのが需要あるし、私に求められているのって学びなんだろうなぁと思っていた矢先に丸山さんとコラボやってみたら、私のバカ話の方が大好評で、自分でも聞いてみたら相当面白かったんですよ。

Noteではそっち方面の記事が多いので、もうこれは意を決してバカ話、ネタ話、ゆるく面白い話を語るという西尾のお家芸を開放していきます。皆様、準備はよろしいでしょうか?

父の理想に逆行する真面目少年

さて。
あれは学生時代のことです。

私は中学校の頃まではマジメが服を着て歩くような感じのタイプの人間だったんです。

以前お話ししてのとおり、パンチパーマ、レイバンのサングラス、極めつけに頬にるろうに剣心のような傷がある父に育てられたもので、本来私は父の意向でバンカラスタイルの不良になる予定だったみたいなんですけど、その素養がなくて、勉強はするな、ムカつくやつが居たらぶん殴れ、なめられるんじゃない、っていう教えがあったんですけど、一切それが達成できなくて。

気が付いたら父の教えに180度逆行するスーパーマジメ君が誕生してしまったんです。人と揉めるのは嫌いで、周囲に褒められるのが何よりもうれしい。だから誰かのために一生懸命生きる。

父は超戸惑っていましたけどね。
なんで俺の息子がこんなまっとうになっているんだ?
って。

真面目君はモテないのが悩み

で。
そうやって真面目にやっていくのは自分の中でとても楽なことで、大人とも同級生ともうまくやれるんですけど、一つだけどうにもならない壁がありまして。

それが、女の子に一切モテないってことだったんです。

中学生くらいの頃ってそうですよね。真面目な子っていうのはそういう土俵にまだ立てないんですよ。この歳になると流石に足が速いだけで女の子が寄ってくるっていう感じではないんですけど、でもね、真面目君の恋愛解禁ってまだ先なんですよ。

思春期に甘酸っぱい経験をしないでただ真面目道に邁進して、そして私は何を思ったのか進学先に選んだのが日大桜丘高校という男女別学、共学なのに男女クラスが別という、いわゆる我々の言葉でいうところの「少年院」に進学することになりまして。

何をすれば女性が喜ぶのかよく分からない

そして高校時代に先生と母親とリハビリ先のスポーツクラブのお姉さん以外の女性と関わることがほぼ無いという地上の楽園で3年間の懲役を終える訳です。

真面目君+3年間の空白。
果たしてどんなことになるのか?

もうね、女性とどう接していいのか、そして女性が何を考えているか全く分からないんですよ。どう振る舞えば喜ばれるのか、楽しんでもらえるのか、少なくともただ真面目にしているだけでは何も生まれないということだけは分かっているんです。

ただ、綺麗な顔して「フッ」みたいな感じで何もしないで女性がフワッと寄ってくるような、F4みたいなことに自分がならないことだけは大学入学時点で大体分かったんですよ。いや、最初から気づけよ!って話ですけど、でもなんか何も言わずに好意を寄せられるみたいなことってあるんかな?とは思っていたんですよ。うっすらと期待していたんですよ。

でもさすがにそれは木っ端みじんに壊されました。
はい。

noteで話題の大阪在住の「例の彼女」

そんな恋愛弱者の私にも、確かあれは大学1年生の最後の方だったと思うんですけど、初めての彼女が出来たことがありました。

これが、ブログサイト「note」で散々ネタにしている大阪在住の「例の彼女」です。

どんなきっかけだったかはさすがに覚えていないですけど、とりあえずその彼女が私のことを気に入ってくれて。徐々に仲良くなって、おお、これはもしや行けるんじゃないか?って思って、妙に期待するわけですよ。

そして、確かあちらから話を切り出したはずなんです。

おおお!
やったじゃんか!
と。

私は全然花沢類でも道明寺でもない、顔の濃い西尾克洋なんですけど、なんかあんまり努力しなかったのに出来ちゃったんですよ。

「あなたは素敵になれる素質がある。でも今はまだまだ」

で。
問題はここからなんです。

付き合い始めたのはいいんですけど、この彼女、フタを開けてみると別に今の私のことがめっちゃ好きって訳じゃないんですよ。でね、彼女に付き合い始めた時にことある度に言われていたことがあったんです。

「あなたは素敵になれる素質がある。でも今はまだまだだから、これから誰からも尊敬される人になって。」

…?

うん。
素質があるのは嬉しいけど、今はまだまだなんかい!
今の自分って駄目なのか?

じゃあ、あくまでも期待込みってことなんすね?っていうモヤモヤはあったんですけど、世間一般の皆さんのお付き合いってどんなもんかよく分かんないし、でも期待はしてくれている訳で、そして付き合ってもくれているから、まぁいっかなって。

「身長を伸ばしてほしい」という無茶な要求

そして「今はまだまだ」を「素敵な人」にするための、彼女の魔改造計画がはじまるんですよ。

その代表例がこの前Voicyでも話した、身長を伸ばしてほしいっていうことでした。

いやいやいや。もう私20歳ですよ!?マジで同級生で2メートルあるチェホンマンでももう伸びねえよ!って。

その時も話しましたけど、箱入り娘なんすよ。

厳しいお父さんが常に目をぴかーって目を光らせているから、彼女が東京に来ることは出来ない。私が一方的に大阪に行くっていう関係性だったんで、週に6回とかバイトして、渡航費用を溜めて、フラフラなんすよ。

大学の授業もありますし、そんな中でジャンプの後ろの方に載ってる伸長術に1万円近く出すとか出来る訳ないんですよ。だから、これに関しては断り続けて、どうにか波が収まって。

「氷室京介禁止令」を強硬に打ち出す彼女

まぁ身長を伸ばしてほしいっていうのは相当戸惑いましたけど、とても困ったエピソードがありました。

それが「氷室京介禁止令」でした。

なんかね。
あのくねくねした感じが気持ち悪い。
ああいうのがかっこいいと思っているなら改めてほしい。

って言われちゃったんですよ。

おいおいおい。
氷室京介を聴くのを止めたら素敵になれるのかよ!?って思いましたよ。

でも、結構これに関してはどういう訳か結構強硬な姿勢だったんですよ。当時のアメリカの対日政策くらい強硬でした。もうね、テコでも動かんのですよ。だからもう、あまりに行ってくるから要求通り氷室京介は封印しました。だから2000年以降の曲は知らないです。

今にして思うと「面白モラハラ彼女」である

あとね、好きな音楽をあちらの勝手で封印するっていうのは結構なモラハラっすよね。今の言葉でいうところの。多分ツイッターとかでその話をリアルタイムでしたら、私は被害者みたいなスタンスにはなれると思うんですよ。

まぁそういう時代ではなかったんですよね。だから、ああいう要求もあったし、変だなぁと思いながらそれをして満足で、素敵になったと思ってもらえたらそれでいいかな?って思ったんですよ。それは多分、女性が何を求めていて、どこまでの要求が普通の範囲かがよく分からない少年だったからこそ受け入れられたんです。

でも、氷室京介を止めれば素敵に成れるっていう思い込みをしているっていうのは42歳になると笑えてくるから、私の今の評価としては彼女は「面白モラハラ彼女」だと思っています。こんな珍妙なモラハラしてくることって無いですからね。しかも、私のことを本気で考えてはいる訳で。

「メンズノンノからセンスを学んでほしい」

でね。
最後に一つだけ。

当時のことを今にして考えるとちょっとおや?って思ったことがあるんです。それはね、彼女がメンズノンノを毎月必ず読むように言ってきたんですよ。

当時の私って高校卒業からそんなに時間が経過していないこともあって、どういう服装がいいのか?っていうのがあまりよく分かっていなかったし、自分に何が似合うか?ってのも探り探りだったんですね。だから「誰からも尊敬されてほしい」の延長線上としてメンズノンノに出てくるような人から感覚を学んでほしいって。

読んではいたけど、結局よく分かんなかったんですよ。でね、メンズノンノに出てくる人って穴の開いたシャツとか丈の短いパンツとか、妙な柄が自己主張してくるようなやつとか着ているんですよ。

あのね、

見ようによってはこっちの方が・・・。
むしろ氷室京介の方がいいってところまで無い?

まぁもうね、彼女が白と言えば白なんすよ。
そんな、若き日の思い出でした。

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