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「どうでもいいけど」がどうでもよくない問題

私がほとんど使わないけど、SNSでよく見る表現があります。

「どうでもいいけど」

これで始まるつぶやき、多いですよね。
皆さん、「どうでもいいけど」から主張するんですよ。

あれ?
これ、もしかして…

はい。
どうでもよくないんですよ。

だって、考えてみてくださいよ。
どうでもよかったら、わざわざ言いますか?
どうでもよくないから言うんですよ。

で、誠に不思議なんですけど「どうでもいいけど」から始まるつぶやきって、ちょっとした疑問だったり、不満だったり、怒りだったり。

そういうことが本当に多いんですよね。

結構人って、そういうちょっとした引っかかりを抱えて生きていて、そういうものを発露する場っていうのが大抵X(旧Twitter)であるように思います。

本来そういうちょいネガティブな発信をしようとすると「なんかネガティブだな」とか「コイツめんどくせえな」って思われるから、表立ってあんまり言わないことってあると思うんですね。

で。

Xみたいな短文を発信するSNSだと、意識高い人とか実名を出している人だとポジティブ表現を心掛けている方は多いんですけど、やっぱり匿名だと言いたいことってネガティブに寄りがちなんですよ。

ポジティブなことを言うなら実名出したり、キラキラしていることを表現するならInstaとか選ぶことになります。

だから、Xで発信する人が言いたいことって余程の怒りとか平坦な日常で無かったら、彼らの言葉を借りるところの「どうでもいいけど」になってくる。

つまりね。
Xっていうのは「どうでもいいけど」の集合体になってくるってことです。

ただ「どうでもいいけど」から始まる主張って当然、温度の低いネガティブ表現になる訳ですから、「どうでもいいけど」っていうのは本来の意味を考えると違う言葉を当てるべきなんですよね。

言うなれば「どうでもいいけど」はどうでもよくない訳ですから。

ぬるい不満をいう時に接頭句として付けるのだとすると何て言えばいいんですかね・・・?まぁもうこれは言葉の意味を越えて「どうでもいいけど」で始めるのが市民権を得てしまっている感があるのでもう仕方ないのかなぁ。

これがもし、本来の意味に即した接頭句を私なりに考えました。
恐らくこれです。

「ちょいムカつくんだけど」

…。
…。

あ。
でもやっぱこれダメだ。

バタフライナイフほど鋭利ではないけど、果物ナイフくらいは突きつけているんですよね。

接頭句からして不快な感覚が強化されるんです。クセが強くなっちゃう。あと、自分の表現に対して責任をもたなきゃいけないっていうのも使いづらさを増強してしまう。

うん。
これは使いづらい。

結局ね。
汎用的に言葉が使われているのって、ちゃんと意味があるんですよ。

温い不満があったら、やっぱり

「どうでもいいけど」

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