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90過ぎた妻の伯父さんにほぼ初対面でガッツリ場を繋いだのに…な噺

先日ね。
妻の親戚が千葉某所の西尾邸に来たんですよ。

親戚っていうか妻の伯父さんに当たる方で、最近奥さんを亡くされたということもあって、親戚間で色々と話しておくことがあるらしく、このおじさん関連で結構頻繁に連絡を取り合っていたみたいなんです。

っていうかね、おじさんにとっては姪っ子なわけですよ。妻はね。比較的遠めの関係者ともやり取りをしなければいけない。

誰かが亡くなるとこうやってやり取りしなければならないことが多くて、悲しんでいる暇もなくて大変だなぁって、父が亡くなった3年前のことを思い出したりして。

まぁそんなわけで伯父さんが来ると。
ただ、一つ結構大きなポイントがありまして。

伯父さん、90越えてるんですよ。

電車乗り継いでくるのも結構大変だし、駅からどうするんだ、昼ご飯はどうするんだ、みたいな一つ一つのポイントが全て議論の対象になる。

我々の年代みたいにどこに家あるから来てくださいね、食事は落ち合ったら空いているところで、みたいなアバウトな感じだと伯父さんのコンディション如何では色々と上手くいかないことも出てくる。

だから、伯父さんが我が家に来るっていうシンプルな予定だったはずなのに、意外と前もっていろんな話が行き交いましてね。そういうことも含めて一筋縄ではいかぬもんだと思ったんです。

で。
で、ですよ。

妻が車を運転して、お母さんと一緒に伯父さんを迎えに行って、昼食を取って、留守番の私は伯父さん達が来るのを待っている。

そんなフォーメーションだったんですよ。

そうしましたら、私の家のマンションの来客用のパーキングが埋まっている。しかも、コインパーキングも工事中。

一番近くのパーキング、10分以上かかる立地なんです。

おっと…
これは、私の役割が大事になってきたぞ。

妻のお母さんと伯父さんが来る。妻が駐車してそこから家に戻るまでの間、私が必然的に場をつながなければならない状況なんですよ。

伯父さんとは面識が1回しかなくて、でも、ぎこちない感じにするわけにもいかないし、どちらかというと若いこっちが立ちまわる必要がある。

さぁ
どうしたもんか

まぁお母さんと伯父さんが親しい訳だし、そこに乗っかればいいかくらいに思っていたんですけどね。

お母さんと伯父さん、全然喋らんのですよ!

ちょっと待ってくれ
流石にこれは待ってくれ

おっと、ここで私もそれに乗って喋らないと無口な人と受け止められかねないし、気を遣わせてしまうみたいなシチュエーションにもなりかねない。

無言がナチュラルな関係性なのかも見えないし、とりあえずここは妻が来るまではどうにか私が潤滑油的な役割を果たさねば。就職活動以外で潤滑油なんてそう使わない言葉を使う羽目になりましたが、脳みそフル回転です。


そういえば

伯父さんって確か、私の父と同業に近かったよなぁ

そういえばそうだった
よし、これしかない

私は現役時代の伯父さんの仕事の話を聞くと、凄くいろんなことを話してくれました。父が伯父さんの仕事に近い存在だったこともあって、親近感を抱いてくれたみたいで、あと、1度会った時のことも思い出してくれました。

意外と妻が戻ってくるのが遅かったんですけど、伯父さんがすごくいい感じで話してくれて、私は任務完了したんです。

妻もお母さんもその様子をニコニコ観ていましてね、ああ、こうやって義理の実家の役に立てるっていうのはいいことだなぁって思ったし、得意とは言えない親戚づきあいっていうのも悪くないじゃないかって感じたんです。

用事も終わって、伯父さんも帰路に着くことになりまして。

妻が車を取りに行っている間はもう余裕ですよね。伯父さんと普通に相撲の話したり、私の仕事のことを話したり。自分の親戚くらいの余裕で接することが出来ましてね。

ああ、上手くいって良かった。
私もなかなかやるもんだ。

この難しい状況にスーッと入って、ほぼ初対面の伯父さんと場を繋いで、サラッと仲良くなれて。43歳になったからなのか、会社や相撲界隈で揉まれたからなのか、出来るじゃないか。

って、自分を激褒めですよ。
いい仕事したと思うんです。

で。
妻が伯父さんを駅までお連れして、我が家に戻ってきて。

おつかれー
運転も含めて大変だったねー

なんて言うわけですよ。

今日はうちの親戚のことなのに付き合ってくれてありがとうね、なんていう労いの言葉を掛けてもらえて。


おや?
奥様?

私のミッションについてはお見逃しか?

90過ぎた伯父さん、しかもほぼ面識が無い方に対してバッチリ合わせて場を繋いで、車取りに行っている間も普通に会話回して。

そこはスルーなのか…

別に怒るとかそんなんじゃないんですけど、結構あれシビアな状況で、脳みそフル回転させてバッチリやったんすよ。

そういうシビアさを結構熱烈に話したんですけどね。ああ、そうなんだ、お疲れ、って感じで。

まぁ
こういうことってありますよね

逆に言えば、私が全く伝わらない人っていうパターンもあるし、妻があれ実は超がんばったんだぜっていう部分を評価しないでスルーしちゃうこともあるし…

まぁいいんだ。
そういうもんだ。

ただ…
頑張ったんすよ、私。
ここだけの話ですけどね。

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