まりこ。

20前半の女。現実と妄想をふわふわしながら、世界を必死にかいています。 生きています。…

まりこ。

20前半の女。現実と妄想をふわふわしながら、世界を必死にかいています。 生きています。みてくださりありがとうございます。愛します。

マガジン

  • 過ぎていく終わり

  • わたしと「あなた」

    どこかの「わたし」と「あなた」について書いています。愛です。この世のどんなに大きいものにも例え難いような愛を書いています。

最近の記事

過ぎていく終わり #2

冷房の風音で目が覚めた。男は寝ている。私の頭を押さえていたが、私が起き上がっても目覚めなかった。 男も私も、今日は冷房の中でゆったりと過ごすと心に決めていた。目が覚めたら適当に夕ご飯を探し、その後コンビニで酒を買って、レンタルしたDVDを見る。朝起きたとき、今日はどこにも行かないと心に決めて、なんとなく互いがそういうものだという認識を持って過ごすことにした。口約束をしたわけではない。いつもなら私はそろそろ家を出てバイトに行く時間だけど、店長には、すでに「今日は休みます」と伝

    • 辛さを笑い話にできたから。

      いつだか、スマホを隠れてみてたことがあったよね。 彼は食器を洗う私にそう言った。 心の底からゾッとして、持っていたコップを落とした。 黒歴史と言ってもいい。私がどうしようもなかった頃。 彼のスマホを見ようと躍起になっていたことがある。 「そんなことあったっけ?」 動揺を明らかに隠せていないにも関わらず、支離滅裂なごまかし方をした。 「あったよ、結局未遂だったからもう全然気にしてないけど(笑)」 「こわ、確かにあった気がする。やばいね私」 「そうだね(笑)そんなこともあっ

      • 過ぎていく終わり。#1

        出会ってから、ずっと終わっていくのに、出会った瞬間はいつも気づくことができない。 まだまだ、関係が一生続くような気がしていた。いつまでも。終わりを予感したり、想像したことは何度もあった。まさか、自分の手で終わりを招き入れるとは思わなかった。目の前にいる男が、私と離れることを悲しんで涙することなんて、ほんの10分前ですら想像できなかった。 目の前にいる男は、初めて見る泣き顔を隠すことなく、私の服を破るように引っ張った。 夕日が、多摩川の河川敷に大きく横たわっている。どの人に

        • 死んだら好きになってくれる?

          まさか、死にたいわけじゃないけどね。 あなたに会えなくなる日が迫るにつれて、現実味と苦しさで息をするのを忘れる事がある。 終わりがゆっくりと終わろうとしている。 苦しい。でもきっと私はあなたのことを、好きじゃなくなることは死ぬまでないと思う。 「死んだら、かなしんでくれるかな」 ほわっと頭に浮かんだ。なんて猟奇的なのか、私は。 きっと今のあなたは、私が死んでも、 ちょこっとしか、心を動かさないんでしょう。 泣いてなんかくれないでしょう。 分かってるんだから。泣

        過ぎていく終わり #2

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        • 過ぎていく終わり
          2本
        • わたしと「あなた」
          23本

        記事

          あなたの素敵なところが、私はとてつもなく嫌い。

          今日もまた、私が知らない誰かと飲みに行った。 「お先に失礼します」というあなたの背中を見送るのはいつも辛い。 今日会う人こそ、あなたが好きになってしまったらどうしよう。 あなたのことが好きな人だったらどうしよう。 あなたのどうしようもなくダメなところも 好きになってしまう人だったらどうしよう。 1年前は、おかしくなるほどに嫉妬した。 腹の中にいる悪魔が大暴れして、私の人格を奪うように、 自分でコントロール出来ない悲しみと嫉妬に埋もれ、 真っ黒になった自分が悲しくて泣き明か

          あなたの素敵なところが、私はとてつもなく嫌い。

          欲を奪って愛の袋に入れる。

          あなたが、私に向かって「可愛い」という回数が、ここ数ヶ月で圧倒的に増えている。 私が、あなたが思う「可愛い女」であり、「他に触られない、触られたくない存在」に、少しずつ近づいている。 他の男性に性的にみられている事を喜ぶと、機嫌を損ねる。 「自分以外の男と、連絡をとらないで」と独占する。 親しい異性の存在を感じると、「仲いいね」と釘を刺す。 私がもう少しスレてなければ、「きっとあなたは私のことを好きなんだ!」と 舞い上がってしまっていたと思う。 そう考えると、今までの雑な

          欲を奪って愛の袋に入れる。

          『来世ではちゃんとします』の桃江ちゃんが幸せになってほしい。

          2019年7月19日に、いつまちゃんさん(以後、敬称略)の漫画『来世ではちゃんとします』の2巻が発売された。 私は1巻発売時にこの作品を知り、すぐに電子書籍で購入した。その後、作者・いつまちゃんと、AV女優の乃亜様のトークイベントに参加して、単行本も購入し、サインを頂いた。 この作品は、映像会社に勤める5人の男女が、それぞれの性的な考え・施行を各々こじらせつつ、仕事に勤しむ様子が描かれている。 恋愛こじらせ要素もある中、キャラクターも多すぎず、何より4コマなので非常に読み

          『来世ではちゃんとします』の桃江ちゃんが幸せになってほしい。

          未来で待ってて。

          世界一綺麗なあなたの海の中に落ちて ふんわりと濡れたら 私も綺麗になりたいとおもえたの 泣きたくなるくらい愛おしい 何もいらないんだよ でもあなただけは 誰かのものにならないで 他に本当に何もいらないから 異性のあなたを愛してる 人の貴方を愛してる だからもっと魅力が欲しい 最高の魅力に叶うあなたにみあう 最高に素敵な私になるまで 誰の物にもならないで欲しいの 待ってて これが最後だから 綺麗になれない私が頼む 最後の1つのお願いだから 今まで何してもなれなかった 魅力

          未来で待ってて。

          明日も笑ってほしいから泣きながら笑うの

          テキストコミュニケーションの弱点は、感情はダイレクトに伝わらないことだ。 と、中学生くらいのときにインターネットの指導できた先生が言っていた気がする。 今のわたしにとっては利点に感じる。 テキストのわたしはこんなにも笑って大人な表情を見せているけど、画面を見つめる目は赤く充血し、表面張力が働くギリギリまでの水を溜めている。 テキストだけで送れてよかった。 こんな私の中の醜さをあなたに見られなくてよかった。 悟られない文章を作れる元気があってよかった。 今私がエゴで泣

          明日も笑ってほしいから泣きながら笑うの

          身を引く女性が美しいんじゃないって、失戀は芸術的じゃないって、どうにもならないくらい好きであることが美しいって、誰か言って。

          身を引く女性が美しいんじゃないって、失戀は芸術的じゃないって、どうにもならないくらい好きであることが美しいって、誰か言って。

          愛とかいうココアにホイップをかけてぐちゃぐちゃにしてさぁ、ねぇ。

          ココアのホイップは綺麗に飲めなくないですか? なんであんなに可愛い味なのに、最後にカップを覗いたらボロボロになったホイップがこびりついてるんだろう。 意味もないのに泣きそうになる。 泣きたくなんかないのに。 「泣くのは創作の種になる」って 強くなれない自分に対する言い訳に齧り付いている。 真っ黒くて嫌でしかない気持ちなんかに もう何年も振り回されてる。 ねぇ、ホイップをのせて。 ドライベリーを飾ってるんだね。 足を取られるような沼に引き釣りこまれているこの気持ちを、

          愛とかいうココアにホイップをかけてぐちゃぐちゃにしてさぁ、ねぇ。

          息をするだけで幸せになりたい

          なんで毎日こんなに揺さぶられて疲れているのか。 答えは簡単。月に呼ばれているのだ。 わたしはかぐや姫なので、月に呼ばれるとナイーブになる。行ってしまえば案外辛くもないんだけども、毎月「月なんか行きたくない〜!!!!!好きで呼ばれてねぇ〜!!!!!」と苦悩する。行ったら体調を崩すのでそれどころではない。なんでわたしはかぐや姫なんだ。 何を言っているかさっぱり分からないかもしれない。要するに月経。 本当に女は月に性格が4回変わる。月経前のネガティブが特に凄い。私の知人にもそ

          息をするだけで幸せになりたい

          可愛いと言われることがこんなに辛いと知らなかった。

          あぁ、可愛い 両腕がにゅっと伸びて、手のひらが私の頬を摩る。 顔が近づいて、目線はゆっくりと下がり、そのまま瞼が閉じた。 言葉の通り一瞬の出来事。 驚きや衝撃よりも、あ、そうなんだ。というのが率直な感想だった。 こんなんだったんだ。私が求めて仕方なかったものは。 汗とほんのちょっとのお酒の匂い。 あぁ、ボディソープ変えたんだ。匂い違うね。 わたしにしがみついてきたあなたから、いつもと違う匂いがする。 刹那的であっという間に消えてしまう「可愛い」を 嬉しいと思ってし

          可愛いと言われることがこんなに辛いと知らなかった。

          私が死ぬよりあなたが死ぬほうが怖いよ。

          「人間ってなんで進化しないんだろう。メンヘラもサイコパスも圧倒的に退化すべき存在なのに。」 梅酒のソーダ割が届いた。下に濁る梅酒をかきまぜる。ふんわりと液体が歪む。 「人類の社会の成立なんて、長すぎる生命の誕生から考えたら短過ぎるから、そこまで進化できてないんだよ。」 私には飲めない焼酎を飲んだあなたが言う。顔は赤くないけど酔ってるのが分かる。時折顔を顰めるけど、不機嫌なのではない。酔ってる時のサイン。ご機嫌であることの方が多い。 そうか。私のなかでの長い長い生涯は、

          私が死ぬよりあなたが死ぬほうが怖いよ。

          私だってaikoになって愛されてぇよ。

          私がもっと歌がうまかったら もっと音楽の才能があったら 「琥珀の弓張月」なんてことばを思いつくセンスがあったら。 私だってaikoになりてぇよ。 カブトムシを歌う私。 「aikoってさ、かわいいよね」というあなた。 そうだね。わたしも可愛くなりたいよ。 aikoみたいな歌詞を書いて aikoみたいな顔になって aikoみたいな歌を歌って あなたに可愛いと言われたい。

          私だってaikoになって愛されてぇよ。

          今日もハーゲンダッツが食べたい。

          幸せな振りをしてヘラヘラしてないと涙が零れちゃうときもあるでしょ だからみんなハーゲンダッツを買うんだ 今日もハーゲンダッツを食べたいって またかってあなたは笑ってるけど あなたのせいで今日もわたしは クッキーアンドクリームを買い漁る

          今日もハーゲンダッツが食べたい。