「好きなこと」を仕事にするということ。
いつも投稿のときに表示される「#社会人1年目の私へ」というテーマが気になって、記事を書いてみようと思ったのだけど、
そもそも私は、就職活動をしたことがない。
社員希望のアルバイトとして今の塾に入り、それから色々あって、正社員としてではなく、少し特殊な形で採用してもらっている。
なんて書き方をすると、もしかしたらなんだか凄い人のように聞こえるかもしれないけど、なんてことはない。私がこの働き方を選んだのは、自分の弱さを認めたから。そして、それを受け入れてくれるところに出逢えたから。ただそれだけ。
その辺りのことはこっちの記事に譲るとして、
そういうわけで
私には「社会人1年目」がない。
だから、どの時期の自分に向けてこの記事を書けばいいのかわからないし、私の経験できなかった「社会人1年目」を経験している人たちにとって、偉そうに言えることなんて1つもない。
けど、ただ1つだけ昔の自分へ
「好きなこと」を仕事にした自分へ伝えたいことがある。
それは「好きは、楽しいことばかりじゃなくていい」ということ。
私がこの塾講師という仕事を選んだのは「好きだったから」それがやっぱり1番の理由。
人に教えるのが好きだし、
英語について学ぶのが好きだし、
人の話を聴くのが好き。
だからこそ、生徒たちに「ブラックやん」と言われながらも、こうしてこの仕事を続けられている。
けど、その「好き」に苦しんだ時期がある。
いや、今でも時々、苦しんでいる。
それは「好き」だからやっている仕事の中で
「嫌だ」「苦しい」とかネガティブな感情を抱いてしまうとき。
(教えるのが好きなはずなのに)一斉授業が辛い。
(英語が好きなはずなのに)勉強したくない。
(人の話を聴くのが好きなはずなのに)生徒の話に興味が持てない。
「好き」な仕事をしていく中で
こうして嫌なことや苦しいことに直面する度、
「好きなのに・・・なぜ?」と、私は自分を責めた。
「好き」なのだから、ネガティブな感情なんて生まれないと思っていた。だから生まれてしまったこの感情は、自分の甘えであり、自分がダメな証なのだと。
けど、そんなことはない。
例えば、大好きなあの人だって、
話を聴くのが下手で、口下手で、寝起きが悪くて…
嫌だなって思うところは、たくさんある。
けど、それを含めて「好き」だって思える。
「好き」って、そういうことだと思うんだ。
楽しいこと、嬉しいことしかないのが「好き」なんじゃなくて、どんなに辛いこと、苦しいこと、時には受け入れがたいことがあったとしても、それを含めて全部、
「いいな」って思えることが、好きってことだと思う。
もし今、好きなことを仕事にしたからこそ、
その中で出会うネガティブな感情に苦しんでいる人がいるのなら、
「それで、いいんだよ」
シンプルだけど、この一言を贈りたい。
好きなのに・・・って自分を責める必要なんてないんだ。
せっかく好きなことを仕事にした自分を、
嫌いにならないで。
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