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@onefive LIVE 2023ーNO15E MAKER:Underground/Overgroundー

 素晴らしいライブだったので何処かに感想を載せておきたいと思い、noteを始めてみた。

 @onefiveの有観客ワンマンライブは今回で4回目。今までは大阪公演・東京公演で同じセットリストとなっていたが、今回は大阪公演「Underground」と東京公演「Overground」では内容が異なると事前にアナウンスされていた。
今まで遠征などしたことが無かったが、こうなると見逃すわけにはいかない。つい勢いで、両公演のチケットを購入してしまったのであった。

各公演のセットリストは以下のとおり。

@onefive公式Xから引用

@onefive LIVE 2023ーNO15E MAKER:Undergroundー

2023年11月25日(土)
大阪(Yogibo META VALLEY)

 入場してまず感じたこと—電車の音めっちゃ聞こえるじゃん。音楽やる場所として致命的じゃないか??
...と思ったのも束の間、いざ始まってしまえば気にならなかった。むしろ、前評判のとおり音は良かった。

 前半の目玉は、1stアルバム「1518」収録曲のリミックスバージョン。これが出色の出来で、とても良かった。
インディーズ時代の曲と比べて、Chance以降の曲はビートが強力になったと思う。Justice Dayなんて、カッコよさに振り切ったハードなサウンドだ。それらを初期の曲と並べて馴染むのか、今回のライブを迎えるにあたって気になっていた点だった。
それが、初期の曲もよりダンサブルなサウンドにアップデートされていて、最近の曲と並んでも違和感が無かった。リミックスされた4曲とも、原曲バージョンに劣らない上手いアレンジで気に入った。特に、雫で印象的なサビの重低音をあえて消すパートがあり、意外性があって面白かった。

 そして一番楽しみにしていたのが、新曲F.A.F.Oの初披露。
公演数日前に公開されたMVを観て、ダンスがさらに難しそうになっていたので「これ踊りながら歌えるの?」なんて思っていたが、全くの杞憂だった。やっぱりこの4人は只者じゃないわ...。
カッコよさもありつつ、@onefiveのダンスの持ち味である美しさ(幼少期から叩き込んできたMIKIKO流によるものだろう)が生かされた振り付けを、歌いながら完璧にこなしていた。見事!

 本編最後のSAWAGE終了後、メンバーが再びアカペラでサビを歌い始め、皆で大合唱。ここで盛り上がりはピークに。

 ライブ全体として、ピンマイクに変えたことで生歌感は減ってしまったものの(拾いきれていないだけで、ちゃんと歌っている)、両手が使えるようになったことでダンスが以前より迫力のあるものになった。さらに、リリイベを経て盛り上げ方が圧倒的に上手くなっていた。何たる完成度の高さ!
本編終了の時点でかなり満足していた。このまま楽しいライブとして終わると思っていたのだが...。

 問題のアンコール。熱いMCからのRing Donutsの流れは感動的だった。続けて、まさかの新曲。しかも、今までと全く雰囲気の異なる曲。
サウンド自体はむしろ好みだった。しかし、「まだ死ねないから歌って」「このままじゃ壊れそう」「期待してた夢 覚ませたら地獄」等、今までになくネガティブで直接的な歌詞だったので、驚いてしまった。
活動開始早々、コロナにより思うような活動ができなかったことは、彼女達を相当苦しめたと思う。きっと、その頃の思いを歌った曲なのだろう。ここで、ライブのタイトル「Underground」の意味を理解した。

 帰り道は、ほぼ放心状態だった。あの曲での4人の表現力は見事だと思ったし、ここまで深い「Underground」だったのだから、それに対する「Overground」には期待できるだろう、とも思った。しかし、あまりにもショッキングだった。宿に着いてから、あの1曲が脳内を無限に駆け回り、夜中まであれこれ考えては泣いた。

@onefive LIVE 2023ーNO15E MAKER:Overgroundー

2023年12年21日(木)
東京(EX THEATER ROPPONGI)

 入場すると、大阪公演の最後にステージ上に並べられた過去の衣装が吊り下げられていた。大阪公演の続編であることを感じさせるが、いざ開演すると「このままじゃ壊れそう」のフレーズが流れた後に衣装は引き上げられ、案外あっさりとOvergroundを思わせる演出に。

 ライブは雫でスタート。雫で始まるの結構好きかも。約1年前に行われたワンマンライブ「SPOTLIGHT」も雫スタートだった。今回リミックスバージョンになったことで、よりオープニングにふさわしい曲になったと感じる。

 切れ目無しにリミックスメドレーでLalala Lucky & まだ見ぬ世界、Chanceと畳みかけていく。普通、元々良い曲を下手に弄ると、大抵の場合残念な仕上がりになると思う(例えば再録盤の類いには、基本的に手が伸びない)。しかし、大阪・東京で披露されたものはどれも元のバージョンに劣らない出来で、ライブだけでなく普段から音源で聴きたくなる。リリースしてくれないかな(Avexさん、御検討のほどよろしくお願いいたします)。
 Chanceは個人的に2023年一番聴いた曲。リリイベやフェスで相当な回数演ってる曲なので、パフォーマンスの安定感も観客の盛り上がりもバッチリ。

 東京でも多分1つ新曲あるんじゃないかなと思っていたが、ここでMr.Gorgeousが初披露。ポップで可愛らしい曲で、何といってもMOMOちゃんの「私ピンクがいいなー💕」の破壊力!
 今回の振り付けは、F.A.F.Oの振り付けを担当されたRenaさんと所属グループのメンバーが考えてくれたとのこと。私はダンスには全く明るい方ではないが、Renaさんの振り付けは格好良さと可愛さ、美しさのバランスが丁度良く、@onefiveの美質が存分に発揮されていると感じる(F.A.F.Oのダンスプラクティス動画は凄い)。

 Mr.Gorgeous→Last Blue→Justice Dayのブロック(メンバーは「ゴラティスデイ」と呼んでいた)、これはかなりアガる。この3曲を立て続けに踊り、歌う4人の体力は相当なものだ。

 今回の公演はF.A.F.Oが初披露、加えて大阪公演のこのままじゃ壊れそう、そしてこの日のMr.Gorgeousと、この時点で2曲も新曲が披露されていた。もう流石に無いだろうと思いきや、まさかのもう一曲「ショコラブ」!
 ダークな曲調にKAITAさんによる力強い振り付け、今の進化した@onefiveだからこそできる曲だ。

 @onefiveは「Chance×Change」以降、よくK-POPっぽいと言われる。もちろん表面的には似たようなテイストではあるかもしれないが、個人的には案外異なる仕上がりになっていると感じる。まずサウンド面でも違いがあるだろうし、さらにK-POPはダンスや歌において統一感を重要視しているように感じる。皆同じように上手く踊り、歌う。それに対して@onefiveは個性を大切にしている。歌声にしろダンスにしろ、4人とも個性が前面に出る。しかし、驚くべきことに個性を保ちながらも4人で合わせると、綺麗に揃うのだ。
 もちろん、どちらが優れていると言うつもりは全く無い。ただ、これは@onefiveの大きな魅力であり、私はそれが好きだ。

 続いて衣装をチェンジし披露されたF.A.F.Oだが、冒頭で4人ともイヤモニが聞こえていなかったらしい。配信映像を観ると、確かに舞台袖に目で合図を送ったり、イヤモニを外したりしている。パフォーマンスをする上で致命的なトラブルである筈だが、歌もダンスもブレが無いため、現場では気にならなかった。
イヤモニに変えて以降、フェス等で何度も音響トラブルに見舞われた経験が活きているのだろうか。流石である。

アンコールでは、ギャルに扮したメンバーによる物販紹介に続き、MCタイム。
MOMOちゃんが熱く想いを語るのが恒例となっているが、@onefiveのライブを特別なものにしている要因の1つだと思う。毎度心を動かされる。
いつも@onefiveを応援している@fifthへの感謝と、今後のOvergroundでの更なる活動に向けた宣言に続いて披露された未来図は、今までの何倍も力強く響いていたように思う。

そんな未来図と各メンバーからの挨拶で、感動的なエンディングとなった...。と思ったら、MOMOちゃんがBGMを止めメンバー再登場!
「これでNO15EMAKERなれたと思ってんのー!?」
当然、皆大盛り上がりだ。

 大阪公演でも語られた通り、今回のタイトル「NO15EMAKER」は「千葉のショッピングモール某BAY」でJustice Dayのリリイベを行った際に、観客の掛け声がうるさ過ぎてショッピングモール側から怒られたのがきっかけとのこと。ああ、自分も加担してるわ、それ(笑)
吹き抜け構造になっていたので、建物全体に響き渡ってしまったのだろう。最後はGUMIちゃんのHBD大合唱もあったし(これは素敵なサプライズだった)。
 @fifthがこれだけ声を出せるなら、みんなで好きなだけ騒げる場を作りたい、そんな想いで開催されたという本公演。最後に改めて披露されたSAWAGEでは観客みな全力でNO15EMAKERになり、ライブは最高潮の盛り上がりで締めくくられた。
 完成度の高さを感じた大阪公演の更に上を行く、素晴らしいライブだった。

@onefive公式Xから引用

 期待感を胸に活動を開始したものの、いきなりコロナ禍で思うように活動出来ず、描いていたものが無残に打ち砕かれてしまった。そのような苦しい状況下でも、「大丈夫 私たちなら」と自分に言い聞かせながら、もがき続けること約3年。ついにメジャーデビューを果たした。堰を切ったように新曲のリリースやフェス等への出演を重ね、さらには「推しが武道館いってくれたら死ぬ」への出演もあり多くのファンを増やすことができた。これからも@onefiveはOvergroundで羽ばたいて行く。描いていく未来図に期待していてほしい。
「NO15EMAKER Underground/Overground」のメッセージは、概ねこのような感じだろうか。私は両公演を観て、@onefiveを更に好きになってしまった。
これからもっと、まだ見ぬ世界を見せてほしい。また、見せてあげたい、なんて言ったらおこがましいかもしれないけどね。当然何かできる訳じゃないし、ただ応援し続けることしかできないんだけど。それによって少しでも力になれるなら。

今まで色々あった。でも、@onefiveのストーリーはまだ序章に過ぎない。これからが楽しみだ。

#onefive
#NO15EMAKER

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