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写真で『知る』世界

写真を撮るようになってから、なんとなくだが世界をみる目が変わった気がする。具体的にいうと、それまで気にも留めなかった花や空をみるようになり、外を歩く時もスマホをいじらないで景色に目を向けるようになった。それに、街や大学、近くの公園を歩いていて、きれいだなと思うことが増えた。

これは単に写真を撮るようになったからだろうか?確かに写真を撮ろうと、外に出かければ、何かいいものあるかなーと宝探しをするみたいな気持ちで、景色に目をむけることになる。この時間はすごい楽しい。平気で2,3時間散歩してしまうし、そのせいで道に迷うことも多々ある。

ズームで写真を撮るときには、これまで気づかなかったもの、例えば花びらの色や形、そこらへんに落ちている石に赤いのや青みがかったものがあることに気付ける。空や風景を撮ろうと思えば、雲の形や厚さ、太陽や月の色が日によって変わること、木々の緑や建物の考えられた形状を知ることができる。

だから、写真を撮ることは明らかに世界をみる解像度を上げてくれるのは事実だと思う。

でも、それ以上に、水に反射する光の輝かしさや、霧に包まれた山の幻想的な景色、人の手によって作られたものの計算され尽くした設計や、自然の動物の自由さのような世界の美しさを教えてくれるのは、写真を『みる』ことだと思う。自分で写真を撮るようになったからこそ、これまでただ画面をスクロールして視界に入るだけだった写真に、ちゃんと目を向けることができるようになったんだと思う。他人の目には世界がどんな風に映っているのか、他人の目を通してみる世界が、まるで異世界のように新しい世界観を教えてくれる。写真を通して他人の世界を『みる』ことは、世界は美しいんだということをこれでもかという程主張してくる。

きっと、写真を撮ることも、写真をみることも、どちらも世界を『知る』楽しさを与えてくれるもので、だからこそ私は写真が好きになったんだと思う。

明日はどんな写真に出逢えるだろうか、素敵な写真に会えたらいいなと思う。

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