2月9日(金) 『我的星球』稽古6日目

 朝、久しぶりに太陽。気持ちが良い。今日は9時から。タクシーで劇場へ。昨日と同じように全員でストレッチから。風船のバレー、カウントアップ、ラップ。だいぶ、今回の稽古場のルーティンができてきました。ダンスの復習と練習。だいぶいい感じ。午前はあっという間に終了。

 いつも「作り方」をつくっている気がします。作り方さえできれば、あとは作るだけ。作り方がみつかるまでは、どう作っていいのか毎回わからなくなるのです。演劇をつくる人たちがみんなそんな方法をとっているわけではないでしょう。同じ方法で進化していく姿を夢想することもありますが、どうでにもできないです。

 昼食。昨日の麺屋さんで、りゃんりゃんさんが食べていた油麺的なものを食べる。美味しい。オリンピックの話題など。今日の夜に開会式でしょうか。天気が良く、劇場の芝生?で家族連れが鳩やリス(!)にひまわりの種をあげていました。

 午後は台本を使った稽古。椅子に座ってランダムで台本を読み進めてみてから、役を振って立ち稽古。細かく演出をつけてみる。

 僕の台本には「あ」や「え」が大量にあることに自覚しました。驚きや依頼や納得で使う「あ」の感覚は台湾でも同じようですが、驚いたときの「え」はまったく伝わってない感じ。台湾だとどんな音を出すのか、みんなでミーティングしたり、遊んだりしました。

 2014年の台本は2017年の高校生たちも稽古で一度、上演したのですが、引っかかるところは同じところ。きっとそこは台本が難しい、もしくは複雑なミッションを俳優に要求しているのだと思います。ミスの仕方も大体、同じ。それが翻訳や国の違いによるのか、演技の問題なのか、台本の問題なのか、見極めなければいけません。いつもは台本と演技のことを考えればいいだけですが、方程式の未知数がもういっこ増えた感じ。

 プロの俳優と海外の演出家が演劇をつくるのは聞いたことがあります。高校生と海外のと振付家がダンスをつくるのも。でも、高校生と海外の演出家が現代演劇をつくるのは、よくよく、考えたら、ない、気がする…。みんなの自主練を見ながら、これはかなり難しい挑戦ではないかと怖くも楽しみになったのでした。

 朝、蔡さんに稽古場のピアノかキーボードを劇場に借りることは可能か聞いてみたら、早速、稽古場のピアノを持ってきてきくれました。その持ってき方がワイルドすぎて爆笑しました。

 稽古終了。頭はパンパン、明日は筋を残して会話をみんなで作りたなぁと妄想。

 帰宅後、今日もプールへ。なんと突然の工事でおやすみ。ショックでした。

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mamagoto

柴幸男が台南で高校生と演劇をつくる日記

日本の劇団"mamagoto"の主宰で劇作家・演出家の柴幸男が台南に滞在して高校生と創作する舞台『我的星球』の創作記録。公演は2018年3月31日〜4月1日。台南滞在は2月1日から。 http://tnaf.tnc.gov.tw/2018/program.php?id=10
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