【番外編】幼稚園役員は小学校役員への入り口

こんにちは。ママ子です。

前回、一緒に幼稚園役員のお仕事をするのに、若干不安を感じるMさんのお話を書きました。前回のお話はこちら↓

Mさんのようなタイプの方は私の周りでは出会ったことがなかったのでいろんな考え、いろんな行動をとる人がいるんだな、と勉強になりましたが、意図せずまだ波乱は続いたのでした。

それは運動会を1週間前にしたある日のこと。担任の先生から「ちょっと役員の事でお話が…」と呼び出されました。

運動会は役員のお仕事のメインと言っていいほど。先生の人手が足りないので、用具の運びだし・片付けを手伝ったり、待機している子どものお世話をしたり。普通の観戦しての応援はできませんが、裏方として子どもたちの準備中の素の様子が見られたりする、それはそれで楽しいイベントです。

ただ、子どもの安全管理をしながらの見守りとなるので、役員のお仕事中の写真撮影は禁止されていました。

でも、毎年そうやってサポートしてくれる役員さんたちがいたから子どもたちの活躍を観戦する側も楽しめた訳で。今年は自分自身がお手伝いして頑張ろうと、役割分担も決まり、予行練習→本番と後はお手伝いを実践するのみという矢先の先生からの呼び出し。

運動会で何か大きな変更でも?と思って話を伺いに行くと…「Mさんが役員をやめることになりました」との衝撃の知らせが!

Mさんは、どうしても運動会中お子さんの写真が撮りたくて、それができるようにしてほしいと直接幼稚園側に直談判していたようです。私たちにも相談はなく、安全面でそれは難しいし、そこを理解してもらえないのだったら今後もそういう活動はあるし役員はやめることにしましょう。と話が付いたとのこと。

なんと!もう分担も決まっていたのに。当日は一体どうすれば、そしてその先はどうしたらいいのか…。

運動会は先生方も穴が開いた分フォローするし、何とかなりそうだけど、新しい役員を探してほしいとのお願いでした。

運動会はいいけれど、その先の役員をやってくれる人がいるだろうか。春の役員決めでは、それなりにみんな理由があって、今の方に決まったというのに。

担任の先生はその様子が分かっていたので申し訳なさそうにされていて、やめてもらうことを決めたのはその上の先生方。決まってしまったことは仕方ないと受け入れ、代わりの人を誰にするか新たなお悩みが発生したのでした。

それにしてもMさん。相談もなく交渉していて、それは1回だけの話でなく何回か話し合った様子。私たち信頼されていなかったのかな、と年長役員一同へこみました。そして、まだ幼稚園生活も残っているのにこの気まずい雰囲気でどう過ごすのか。私たちの落ち込みは量り知れないものでした。

結局、運動会もお手伝いが一人欠けたものの無事に終わり、代わりの役員は一度役員経験のある方に2回目をお願い。要領は分かっている方だったので、そこからはスムーズに役員活動して終わることができたので、結果としては良かったのです。

当時は複雑な気持ちで、そうとう落ち込みましたが、すべて終わって振り返ると「いろんな考えの人、いろんな行動をとる人が世の中にはいる。」ということ。それを知ったことはその後のいろんな役員活動に繋がっていると思います。

私の常識はMさんにとっては違ったし、だからと言ってMさんがダメだという訳ではなく、言わないけれどMさんと同じように考えていた人もいたかもしれません。それぞれの考えていること、それはそれで尊重していかないと、無理やり「こっちに合わせて」としても反発しあって嫌な思いをすることが増えてしまいます。

役員活動は同じところに子どもが通っている、というだけの親には共通点のない集まりです。そして何と言ってもボランティアですから、無理して辛い思いをしないよう、楽しんでやれる方法を探していきたいな、と感じられた経験でした。

幼稚園役員の話はこれで終わりになりますが、Mさんや、Mさんと同じ理由で役員をやりたくないという人が増えないように、最後に幼稚園側にせめて予行練習だけでも子どもの安全に考慮するという条件付きで役員の撮影を許可してほしいという提案書を提出して、年長役員の一年を終えました。

前向きに検討すると受領してくださった後、予行練習での撮影は許可されたと噂で聞いてホッとしました。こういう変化のためにも必要な出来事だったのかもしれませんね。

この経験をベースとして小学校の役員活動に繋がっていくことになるのでした。


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