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3. 彼らは、文化的なナラティブを取り戻すことができないとわかっているので、味方さえも混乱させてしまうようなゴミ情報で、SNS空間を溢れさせることによって、いったいどの情報に反応すればいいのかわからなくさせて混乱を生み出し、“戦場の霧”を作り出しているのです。「退役軍人スティーヴ・マレー中尉が語る サイバー攻撃対策」by ジョーダン・セイザー (2023/12/24)

テレグラム.EriQmapJapanより、Eriさんのサブスタック.ニュースレター[新連載]No.3を共有させて頂きます。

3. 彼らは、文化的なナラティブを取り戻すことができないとわかっているので、味方さえも混乱させてしまうようなゴミ情報で、SNS空間を溢れさせることによって、いったいどの情報に反応すればいいのかわからなくさせて混乱を生み出し、“戦場の霧”を作り出しているのです。
3. 「退役軍人スティーヴ・マレー中尉が語る サイバー攻撃対策」by ジョーダン・セイザー (2023/12/24)

わたしは、イーロン・マスクが言論の自由の救世主だと信じている人間ではありません。マスクは、ツイッターなどのソーシャルメディアに既得権益を持っています。というのも、彼は世界最大級の衛星インターネット会社を所有しているからです。彼は、アメリカ政府から資金援助を受けてこれを運営しています。だから彼にとって、この件は最終状態なのです。

しかし、それはさておき、彼のツイッターへの進出は、取引が終了する前に公に開示されたので、イーロンは、本来は刑務所に行って然るべきなんですよ。

イーロンが言っていたように、ツイッターのナラティブは、リベラルなものから離れ、マインドウイルス (いつのまにかミームが人々の心に影響を与え拡散されること)と呼ばれているものから変化していると思います。

ジャック・ドーシー(ツイッターの元CEO)の頃から、あなたの言う通り、集団思考によって植えつけられたマインドウイルスが、システムに100万ものナラティブを氾濫させています。

ジョーダン:政治的スペクトラムの両側が、集団思考に襲われていますね。

スティーヴ:その通りです。

ジョーダン:はい。

スティーヴ:そして彼らは、文化的なナラティブを取り戻すことはできないとわかっているので、味方さえも混乱させてしまうようなゴミ情報で、SNS空間を溢れさせているのだと思います。つまり、ゴミ情報だらけにすることによって、いったいどの情報に反応すればいいのかわからなくさせて混乱を生み出し、“戦場の霧”を作り出しているのです。


『終わらない週末(Leave the World Behind)』という映画は、大規模な目逸らし目的か、あるいは予測プログラミング目的のどちらか、またはその両方とも考えられますし、大衆のヒステリーがどうなるかを見る目的もあったのだと思います。世間の反応は「ふーん、別に」という感じでしたが。

ジョーダン:ここで、サイバー攻撃とAIについて、もう少しお伺いしていいですか?

予測言語プログラミングについての話で、あなたは「コロナを本格的に始動させる3~4カ月前に、世界経済フォーラム(WEF)が "イベント201"を開催した」とおっしゃってましたが、例のネットフリックスの映画は、今から数週間前の12月8日に公開されました。そして今年1月、世界経済フォーラム (WEF)会議がダボスで開催され、主要な優先事項のひとつとして、サイバー攻撃について、世界に警告を発していました。

つまり彼らは、実際にこれを長期間かけて準備しているのだと思います。あなたは、もし彼らがこのカードを使うのであれば、近いうちに実行するものの、一度に全部をやるのではなく、少しずつ数ヶ月かけて、あちこちで展開されるとおっしゃっていましたね?

スティーヴ:大規模なサイバー攻撃が展開されたとしても、その全体を見ることはできません。国中が一斉に攻撃を受けるわけではなく、数時間かけて、国全体がダウンしていくのです。 


ジョーダン:たとえば、一つの都市やインフラを攻撃して、その炎をニュースで流して見せ、そしてまた別の都市を攻撃するようなかんじですか?もし本当にこれが起こるとすれば、初期段階としては、どのように崩壊していくのでしょうか?

スティーヴ:シナリオが重要なのではなく、それに対する人々の反応や計画が重要なのだと思います。WEFのトップであるクラウス・シュワブが、初めて「サイバーストームとサイバーパンデミックが夏に起きるだろう」語ったのは昨年のことでした。しかし、実際には起きませんでした…というのもそれは「そういったシステムがある」ということを彼が言いたかっただけの、ゴミ情報だったからなのです。

しかし、彼らにサイバー攻撃を実行する能力があるのは事実です。なぜならそれは、AIやアルゴリズムによって可能だからです。彼らはそれを、国家が持つようなリソースを超えた、多くの異なるテクノロジーを使っておこなうことができるのです。

今月や来月ではないかもしれませんが、どこかの時点でそれが起こると仮定して、複数の主要都市が破壊されたとしたら、そのときあなたは、次に起こる事を心配するのではなく、すぐに状況判断とリアクションを始めるべきです。自分の周辺のことだけでなく、銀行が潰れることや、いずれ停電になることなども想定する必要があります。そうすれば「よし、次はあっちだ」「今度はこれを解決しよう」などと対処できるからです。


サイバービジネスで学ぶことのひとつは、敵が何をしでかすかわからないので、ネットワークに見えることを軸にして、それらに対応することです。

どんな攻撃にも曖昧さがあります…そこで、その事例をひとつご紹介します。2007年~2008年のことですが、ある攻撃があり、地球上の25万ものエンドポイントに影響を及ぼしました。そして、それは本質的に …。

ジョーダン:スタックスネットのことですか?


スティーヴ:いえ…ではありません。 あれは、ウラン濃縮をおこなう遠心分離機を制御するフィリップス・コントローラーに対する、とても特殊な攻撃でした。

ジョーダン:スタックネットは、イスラエルの部隊によるものだったのですか?

スティーヴ:はい…当時、それを思いつかなかったのが腹立たしいですよ。今まで見た中でも、非常に見事な攻撃の一つでしたから。わかってたら、恥ずかしげもなく自分の手柄にすることができたのに…まあとにかく、これは、マルウェアの一部がマシンにアップロードされた攻撃でした。

マルウェアは休眠状態になり、ネットワークがスキャンされてマッピングを開始し、特定できたネットワークのエンドポイントが流出し始め、その時点で初めて、我々は攻撃を発見したのです。

しかし、このソフトウェアの興味深い点は、すべての兆候が異なる国々で同時に現れたわけではないことです。そうなるまでには数時間かかりました。

我々は経過を見守っていて、次にそれがどこへ行くのかがわかったので、先手を打とうと方向転換しました。ところが、先回りができないことに氣づいたのです。なぜなら、我々が起こすアクションは、最初のいくつかのエンドポイントとネットワーク境界線で、すでに把握されてしまっていたからです。あとは、どれだけ速く伝搬するかだけの問題になってしまいました。

ここで言いたいのは、どのような攻撃であれ、曖昧な部分がたくさんあるということです。そして、人々が非常に注意すべきなのは、 “どうしていいかわからなくなる”ということです。

つまり、さまざまな種類の報告や情報が錯綜し、物事が混乱してしまうか、あるいは逆に、まったく情報がないために物事が動かなくなってしまう、ということが起きるのです。


ジョーダン:ソーシャルメディアが攻撃されたり、情報が完全に遮断されたらそうなりますよね。

スティーヴ:そうなれば、ラジオのような、昔ながらの古いものを使わねばならなくなります。しかし、ほとんどの人はラジオすら持っていないのです。

ジョーダン:そうですね。

スティーヴ:GMRSやFRSなどの外国無線機や、UHF/VHFなどもありますが、ほとんどの人はそれらが何なのかすら知りません。ここでわたしが言いたいのは、混乱してしまったら、耳に入るものよりも直接目に見えるものに反応したほうがいいということです。

というのも、わたしは “オフィシャルなこと”は何も信じないからです。常に “ニュースやオルタナ(代替)メディアで目にするものはすべて完全なるデタラメである”という前提から入り、そこから真実を見つけるために遡るのです。


皆さんも、これと同じような状況になるでしょう。わたしがアドバイスできるのは、自分がキャリアの中で対処してきた、すべてのサイバー攻撃から得られた知識です。

毎回必ず、何なのか見当もつかないような、奇妙なステータスが表示されるので、そういった奇妙な兆候を、ひとつひとつ理解しなければなりません。そして、それがどこから来ているのかを見て優先順位をつけ、傷口を塞ぐ必要があるのです。

この場合も同じです。多くの奇妙なステータスが、さまざまな場所で、あるいは、特定の場所で起こります。そしてそれは、他のあらゆる場所で起こり始めます。

そしてあなたは、彼らが我々に望むように…つまり、そのイベントにただ感情的に反応するか、 それとも、“自分が攻撃を受けている”という事実を受け入れ決断を下すかの、どちらかを選択しなくてはなりません。


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