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横木! 横木!

久々に雪が降っている浦河です。昨日までですっかり雪がとけ、日高山脈も山肌が見えるようになり、2月とは思えないと感じていただけに、雪が降ってちょっと安堵。

先日の日高山脈。2月からこんなに山肌が見えてしまうなんて。。。

乗馬大会に向けて始動

季節も移っているが、6月末の町民乗馬大会に向けて練習も開始している。育成牧場で乗り役をしていて(なので1日に6頭とか、7頭とか、坂路で調教とかしている!)、昨年も夏の大会に一緒に参加してくれたNさんが練習に加わり、ぐんと練習内容のレベルがあがり、ついて行くのに必死の毎日だ(実のところ、決してついてはいけないのだが、レベルの差こそあれ、同じ練習をする)。

で、どんな練習をするかと言えば、まずはシンプルチェンジの練習。障害コースは右回りは右手前で(馬の右前脚が先に出る)駈歩して障害を飛び、左回りになるときに左手前に変える必要があるのだが、そのとき、駈歩を速歩に落として変えてから弧を描く際に手前が変わっているような動きじゃないと馬が苦しい動きになって(減速して)しまうので、馬に負担を掛けずにスムーズにコースを回れるように、この駈歩の手前を数歩速歩を入れて変換するシンプルチェンジの練習をする。最初は馬場全体を使って8字を描くような、蹄跡から斜め変換して、蹄跡に入る前に速歩に落として、蹄跡に入るときに駈歩の手前を変えるシンプルチェンジ。それができるようになったら、駈歩で輪乗りをして、輪乗りの手前を変える際、中央線で速歩に落として馬をまっすぐにしてから手前をかえて逆回りで駈歩の輪乗りをする。これを何度も繰り返す。きちんと中央線に入ることや馬体をまっすぐにすることが重要なので、そこをいい加減にやってはいけない。(物事すべてにいい加減な私が厳しく指導を受けている点です。)

横木

最近は横木を置いて、歩数を数えて、スピードとラインのコントロールの練習をしつつ、斜めにも横木をおいて、駈歩の手前変換が入るような練習。障害があると、馬は障害を意識するが、横木を馬は意識しないので、乗っている人が横木の踏切、横木の間の歩数と完歩の大きさ、スピードをコントロールできているのかどうかが、一目瞭然。1本目の横木を失敗しても、それを引きずらずに修正して2本目をきちっと踏み切って通過する練習をするのだが、これが難しい。踏切がうまく行かないと、リズムがくずれる。Nさんが「横木は奥が深い」と漏らすほど、本当に難しいんです。

蹄跡から斜めに進んで横木を通過し、蹄跡にぶつかったら手前を変えて中央線に入ってきて、中央線上の2本の横木を通過。その後右や左に回転して、左右両方のシンプルチェンジと横木間の歩数を数えながら、ペース、ライン等をコントロールする練習

完歩

横木の間の歩数は完歩で数えるので、横切って馬が着地して新たに踏み出してからの1サイクルが1歩目と数える(あっていると思うけど、不安)。これを声に出して、1,2,3,4,5とか言いながら横木を通過している。距離によって指導者から何歩で通過するようにと指示がでているので、数えながら、届いているとか、届いてないとか、届きそうとか、届かなかったとか、自分でわかり、調整するわけだが、この数え方が私には難しくて、きれいに踏み切って通過すれば、新たな1歩がわかりやすいのだけど、変に跨いで後脚が通過できていなかったりすると、1完歩目が異なるので、私はよく数え間違えをしており、見ながら頭の中で数えてくれている指導者もNさんも、私が元気よく「6!」と言っては、今なんで6歩? 5歩だったよね、ということばかりで、失笑を禁じ得ず、ついには大笑いということになる(一人で練習のレベルを下げている私です)。

ローリング

輪乗りの輪線上の頂点というのだろうか、そこに横木を置いて、ずっと同じ完歩で駈歩をする練習もしている。ただ回って横木を跨ぐ意識だけでは歩数が合わなくなってしまうので、ここでも歩数を声を出して数えながら、輪線をきれいに描きつつ、横木はきちっと真ん中を通る練習。これも難しい。どこかでちょっとずれて膨らんだり、内にはいってしまったり、自分がいかに馬をコントロールできていないかが良くわかる。

まるで滑走路のようにブロックやコーンを置いて、私が輪線を一定のきれいなものにできるように練習した。駈歩でするのでスピードもあり、一瞬の判断で繊細な操作が必要。終わって蹄の跡を見ると、あっちいったりこっちいったり、微妙にそこここでずれてしまっていた

障害を飛ぶのは馬がしてくれるのだけど、そこに向かうまでのコース走行、ライン取り、スピードのコントロール、踏切を合わせる等は乗っている人間がやることなので、横木できちんとできるようになりたい。飛ぶまでコースを知らない馬に気持ちよく飛んでもらえるよう、頑張ります!



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