見出し画像

じゃじゃ馬


うちの母は、じゃじゃ馬である。
もう若くないから、じゃじゃ馬だった、というのが正しいだろうか。

気持ちだけは元気だけれど、数年に1回、小さな手術をするようになってきた。

今年も、5月に、目を手術した。

「令和になってはじめての手術だ。私は最先端だ。」

などと言っていたけれど、そのために、孫の運動会に来られなかった。
そんなことは初めてだった。

先日、3ヶ月ぶりに会ったら、目の手術の影響で、少し顔が変わっていた。

なんとなく、不安になった。

私の不安を見透かすように、今日、母から、大量の野菜が届いた。ついでに母が漬けたお漬物も入っていた。

「じゃじゃ馬レシピ」。

田舎料理の、力のある味。

「自分はまだまだ大丈夫だから、心配しなさんな。」

じゃじゃ馬は、そんな気持ちを送ってきたのかもしれない。



子どもや孫にはやたらと食べさせたがるのに、自分は少食になってきている母。

今度は私が、「じゃじゃ馬の娘レシピ」を送るべきかな。

お盆は帰れないから、大きな段ボールを用意して、思いついたものから、少しずつ詰め始めている。

このnoteにいただいたサポートは、他の方のサポートや、良い記事を書くための投資に使わせていただきます。