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もらう指輪を決めている女性が苦手

今回の日刊かきあつめテーマである「#指輪」と聞いて思い出した。独身ばかりが集まるの飲み会である女性が言っていた話だ。独り身の人たちが集まれば、自然と結婚の話にもなる。その時に結婚指輪の話題になった。 「私、欲しい結婚指輪が決めてあるの」 彼女はなぜその結婚指輪が欲しいのか、エピソードを語ってくれた。このままそのエピソードを書きたいのだが、いかんせん覚えていない。 まったく興味がない、というか、その話を聞きながら別のことを考え始めていたからだ。 (理想があるのは素敵なこ

『みなさん、さようなら』から考える引っ越しの未来

一番古い記憶は団地に住んでいた時のことだ。 3-4歳くらいだっただろうか。おそらく2LDKの間取りだった気がする。その団地に友達がいてよく遊んでいた。ある日、その子の家で遊んでいたら、親が迎えにきたことがあったのだが、「帰りたくない!」と言って、その子の家の柱にしがみついた記憶がある。 そんな団地からもいつのまにか引っ越していた。 それから今日まで団地に住むことはなく、これからもない気がする。ひとつの閉鎖空間というか、何号室の誰とバレてしまっている感じがして、住みにくい

「結婚しても、しなくても、どのみち君は後悔することになる」

今回の日刊かきあつめテーマは「#結婚」である。 結婚を扱った映画はこの世にごまんとある。 二人が出会って、愛し合って、結婚するまでを描いた王道作品もあれば、結婚している二人が問題を乗り越えて愛を深める作品もある。 さらには結婚しない選択をする人たちの映画や、離婚を通じて愛とは何かを考えさせる映画まで。 人の数だけ結婚の考え方があり、その数だけ映画がある、といっても過言ではない。 結婚の映画についてあれこれ考えて、ふと思い出したフレーズがこの記事のタイトルである「結婚し

実家を売った時に見つけた一冊から考える『花束みたいな恋をした』

二年ほど前、実家を売った。 売ったといっても持ち主は父なので、私が売ったワケではないのだが。 横浜市郊外にあったその実家は、一軒家で2000年頃に建てられたと記憶している。それまで借家暮らしだった我々家族にとって、その家はいわゆる「夢のマイホーム」で、家の隅々まで愛着があった。 その実家を売られることになったのは寂しくもあったが、これも時の流れ、と思いながら実家の片づけをしていた。 実家に置きっぱなしにしていた大量の本を処分していた時、その中に身に覚えのない本を見つけ

恋愛に奥手な人にオススメのYouTube『世田谷ラブストーリー』

今回の日刊かきあつめテーマは「おすすめのYouTube」である。 家で映画を観るには、AmazonプライムやNetflix、U-Nextなどの映画配信サービスを利用することが多いが、YouTubeでも観れる映画がある。 (中には違法でアップロードされた映画もあるので気を付けて) YouTubeで観れる多くの映画は興行目的よりも、多くの人に観てもらいたい、知ってもらいたい、という目的で作られたものが多い。長編映画よりも、短編・中編くらいの尺のものが多い。 そんな数あるYou

大人になれないと、ナマハゲになるぞ

今回の日刊かきあつめテーマは「#成人式」である。 成人式はとうの昔に終わっている。来年には30歳になるのだが、はたして自分は大人と言えるのだろうか。 成人式を迎えたあの頃は、30歳はめちゃくちゃ大人だと思っていた。だけど30歳を目前にしてみれば、成人式を迎えたあの頃と何も変わっていない。体重が少し増えたくらいのもんだ。 自分から意識していかないと、大人になることは永遠にないのかもしれない。もし大人にならず、子供のまま親になってしまったら。きっと社会から弾かれてしまう。

銭湯と温かさの秘訣

段々と寒くなってきた今日この頃。今回の日刊かきあつめのテーマは「#温かい話」だ。 間もなく、都内で一人暮らしをして4回目の冬を迎える。寒くなってくると行きたくなるのが、銭湯である。 自宅はユニットバスなので、足を伸ばしてお湯に浸かれる銭湯は、寒くなると週1回以上は必ず行くようになる。家から徒歩10分くらいのところに銭湯があるので、とても助かっている。 お湯に浸かって足を伸ばした瞬間、身体と共に、冷え切った心まで温かくなる。家の近くに銭湯があって本当に良かった。ありがとう

言いたいことは言葉に出来なくて

初めて買ったCDはFLOWの『贈る言葉』だった。海援隊の名曲を、ロック調にカバーしたものだ。 何故買ったのかというと、小学校の給食の時間に流したかったからだ。 うちの小学校は給食の時間に、放送委員が選んだ曲を全校に流す決まりがあった。放送室にない曲をリクエストしたい場合には、委員会の子にCDを渡すことでかけてくれた。 クラスの仲良い友人と「『贈る言葉』が名曲!」と盛り上がっていた当時、僕らは間もなく卒業を控えた小学6年生。卒業したら遠くの中学校に行ってしまう友人もいたの

本当に、冷蔵庫は必要だろうか?

今回の日刊かきあつめテーマは「#素朴な疑問」だ。 先日、我が家に冷蔵庫がやってきた。それまでかれこれ3年ほど冷蔵庫が無い生活を送っていた。(たまたま友人から譲り受けることで、無冷蔵庫生活は終わりを迎えた。) 別に冷蔵庫が無くて困っているワケではなかった。 ただ冷蔵庫が家に無いことを話すと、必ず「えー、冷蔵庫はあった方いいよ~」と言われる。冷蔵庫が無いことよりも、無いことを説明することに困ることが多かった。 実際、大流行の新型ウィルス禍中であっても、冷蔵庫が無くて困った

なぜ野球部だけ、高校をあげて応援しにいくのか?

今回の日刊かきあつめテーマは「#素朴な疑問」だ。 個人的に、そのことに不満は無かった。 中学校からの親友は部長だったし、監督は1年生時の担任。部員にもたくさん友人がいたから、普段は見れない彼らの勇姿に心躍った記憶がある。 それにしても、なぜ野球部だけ、高校をあげて応援しに行くのだろうか? 夏。甲子園出場を目指す野球部を応援するために、多くの生徒が球場に集まる様子を毎年目にする。私の学生時代も例外ではなく、野球部を応援するため県内の野球場に行った。普段は野球を全然見ない

「一度は行きたいあの場所」をあれこれ考えてみたけれど

今回の日刊かきあつめテーマは「#一度は行きたいあの場所」である。 休日も家と映画館を往復するばかりで、旅行をあまりしない私にとっては、なかなか難しいテーマだ。これといって行きたい場所がない。 頑張って色々と考えてみよう。 東京に住んでいるので、都市よりも自然溢れる所が良い。それでいて木々が鬱蒼としているのではなく、日の光が差し込んでくるような、湖の畔とかが良い。 例えばこんな場所。 (映画『ただ、君を愛してる』より) いきなりキスしている男女の写真で申し訳ないが、

花粉を待ちわびて

いつだったか。その日はコメダ珈琲でドリップコーヒーを頼んでいたから、まだ少し寒さが残る今頃の時期だろう。 「花粉を待ちわびて」 隣のボックス席にいる女性たちの会話からその言葉を聞いたとき、私は耳を疑った。 長年花粉に悩まされ続けている私には想像もつかない言葉だ。 私は店内でもマスクを外さず、珈琲を口にする僅かな瞬間だけマスクを顎にスライドさせるほど、花粉を嫌っている。 花粉を待ちわびていると語る女性は、嬉々として話を続けている。 花粉に戦々恐々としている私のすぐ後ろ

「自分なんて産まれてこなければ良かった」と思ったことがある君へ

あなたが生まれたとき、 周りの人は笑って、 あなたは泣いていたでしょう。 だからあなたが死ぬときは、 あなたが笑って、 周りの人が泣くような人生をおくりなさい これは映画『グッモーエビアン!』の冒頭に流れる字幕である。 (Yahoo!映画より) この映画はちょっと複雑な家族で育つ、思春期真っ只中15歳の女の子・ハツキのお話だ。 ハツキ(三吉彩花)の母はシングルマザーで元パンクバンドのギタリストで、大雑把でロックな生き方が好きなアキ(麻生久美子)。 そして父親でもない

世界一熱いアイスの食べ方〜映画『きみに読む物語』

暑い日のお散歩デート。見つけたら食べたくなるのが「アイス」ではないだろうか。 2人でひとつのアイスを買って「美味しいね」って言い合うもよし、2人で別々のアイスを買って「あーん」して食べさせ合うもよし。 溶けるアイスと反比例して固まっていく二人の愛に、見ているこっちが熱くなってくる。 でも一番熱いデート中のアイスの食べ方は映画『きみに読む物語』に出てくアリーとノアの食べ方だと思う。 1940年の夏、南部の小さな町で始まる物語。休暇を過ごしに都会からやって来た17歳の