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楽しく酔う方法は”まみむめも”

彼を知り、酒を知れば、百戦殆うからず


酒場知見録、最初の投稿は飲み屋で楽しく酔う作法を考える。

「楽しく酔う」みたいな話をすると、決まってお酒が苦手な人から「酔うことに楽しいことなんてあるか!」と言われるのだが、それは「酔う」ではなく「酔っ払う」を想像している。

酔っ払う:ひどく酒に酔う。泥酔する。(goo辞書より)

ここで言う「酔う」はもっとマイルドな「ほろ酔い」くらいの感じ。帰り道に「あ~酔った~!けど楽しかった~!」と鼻歌交じりで帰れるくらいの酔い方を想定しているので、どうか最後までお付き合い頂きたい。

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さて楽しく酔うために大切なこと。それは「孫子」書かれている内容をそのまま応用できる。引用してみよう。

彼を知り酒を知れば百戦危うからず。彼を知らずして酒を知れば、一勝一負す。彼を知らず酒を知らざれば、戦う毎に必ず危うし。(己=酒と解釈)

飲み屋で飲むということは、当然自分以外の誰かもいる。自分が見たことがない銘柄のお酒やカクテルも並んでいるだろう。どれも自分にとっては未知の領域で、臆する気持ちも、冒険したくなる気持ちも分かる。

しかし流れでその場に身を任せてしまっては駄目だ


楽しく酔うためには、一緒に飲む相手を知り自分が飲んでいる酒をコントロールすることが大切。

飲んでいる相手に興味を示さず、ただ一人でお酒を楽しんでしまったり、
相手に気をとめず、ただ一人でお酒に溺れてしまっては、

汝、危ういのである。


しかしお酒が進むにつれ、だんだんと大切なことを忘れてしまうのもまた人生。そこで絶対に忘れないようにするために、「楽しく酔う方法5か条」の「まみむめも」を考えた。


ま・・・まずいお酒は飲まない

み・・・水は、お酒を飲んでる途中にも飲む

む・・・無理はしない

め・・・目の前のひとを大切に

も・・・もう1軒行きたい、のタイミングで帰る


まずいお酒を飲まない
まずいと感じるのは、自分に合っていないからだ。どんなに高価なお酒、誰かから奢ってもらったお酒だとしても、自分に合っていない酒を無理して飲むことは悪酔いにつながる

水はお酒を飲んでいる途中にも飲む
お酒を飲む時は、水も飲むことを忘れない。日本酒などの場合はセットでお水を出してくれることも多いが、ビールやサワーの場合でも、適宜水を飲もう。

無理はしない:
言わずもがな、無理はしない。一度限界を超えておき、その時の飲酒量を記録しておくと以後同じ失敗が減って良い(なくなりはしない

目の前のひとを大切に
酔ってくると注意散漫になることがある。話を聞いているようで聞いていなかったり、別のことに気を取られたり。目の前のひとが友達であろうと、飲み屋で出会ったばかりの人であろうと、大切にすることが彼を知ることだ。

もう1軒行きたい、のタイミングで帰る:
お会計のタイミングで「もう1件行きたい」と思えたら、それは楽しく酔えた証拠だ。そのタイミングで帰れば最高なので、これは肝に命じてもらいたい
仮に帰らなかったとしたら、朝焼けと共に地獄を見ることもある。



さて、楽しい飲み方を覚えたところで、
次回、行きつけになれるお店の見分け方 に続きます。


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