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『ペライチ創業者山下翔一氏に学ぶ!Withコロナ時代を生きる私たちの【地域の在り方・生活や事業の在り方】を考える』ママ夢ラジオ2周年記念特別講演会(4)

2020年7月26日ペライチ創業者山下翔一さんをお迎えしてのママ夢ラジオ2周年記念特別公演会の文字起こしを複数回に渡ってお届けいたします

《 講演会の動画は⬆︎⬆︎ 》

《 講演会の文字起こしのマガジンは⬆︎⬆︎ 》


山下
「皆さんが住んでいるところでも、いろんな課題があると思うんですよ。ママ夢ラジオだってビジョンがあるわけですよね?全国のママさんや地域と繋がって行くという壮大なビジョンがある中で、いろんな課題があるわけですよ、今できていない課題が。今までの社会課題や地域課題を解決して来た人たちって、超真面目なんです。超真面目で素晴らしいんだけど、一部の人たちや小さな地域の組織の中で課題を解決していくならそれで良いのですけど、その地域全体…10万人都市や日本を変えて行くとか社会全体を変えて行こうと思った時に、そこの課題に対して当事者意識を持ててる人が1%もいなかったりする。ママさんもたくさんいるけど、ママさん全体の課題を解決したいと思っている人はほとんどいない。
その前にそもそも自分自身や家族の事で精一杯と思っている人が圧倒的に多いわけで、そういう人たちが巻き込まれて行かないと、そもそも課題なんて解決しないんですよ。

だから、今の課題を解決しようと思っている1%以下の人たちが行動したとしても変わらないんです。大事なことは、その周りにいる99%以上の人たちの中から少なくとも10~30%の人たちが能動的に関わって行動し続けない限り変わって行かないんですよね。そのため秘訣は、課題とか問題とか言っている時点でそもそも面白くない。その課題を解決する人たちが面白くないと課題は解決しないし、社会は動いていかない。だから、ママ夢ラジオで掲げているビジョンを実現するためには、ママ夢ラジオに参加している人たちが何よりも楽しんでいないと、周りが巻き込まれるわけないし、入りたいとも思わないし、このムーブメントが広がっていくわけがない。これからの時代を変えて行く人たちは、楽しむ天才だと思うんですよね。そういう人たちは、”俺は俺のやり方で楽しんでいるんだからほっとけよ”って言っても、楽しそうだからと人が集まってくる」


たけおか
「それが応援される秘訣なんでしょうか」


山下
「応援される秘訣のひとつは、人が集まる要因としては楽しむこと。あとは、発信も共感できるものになっていないといけない。僕のFacebookの投稿は、僕自身が世界平和と言っているぐらいなので、悲しんでいる人たちがいれば悲しい。ビジョンで”皆さんが自立した幸せを手に入れる”と書いてあると思うんですけど、それは一人一人が考えて行動して今の状況に感謝して楽しめる事がすごく大事だから、そういう人たちを増やしていきたいと思って、こういう人たちにこういう風になるといいなと思いながら発信しています。私利私欲のためではなくて、常に誰かを日常的に応援しているかどうかがすごく大事。

僕がコロナ禍で立ち上げたプロジェクトで『さきめし』というプロジェクトがあります。昨年の10月に『ごちめし』というアプリのリリースとその会社の立ち上げを、ネットワークのところからマーケティングも支援していました。1月から北海道から沖縄までいろんなところに行ったのですが、今年に入って新型コロナが出て、自粛要請も出たので、これはもう飲食店は死ぬなと直感で分かったんですね。そこで融資とかやっても売り上げにならないと意味がないし、しかも時間も掛かる。給付金も2か月後くらいになるだろうし。
すぐに何とかして、飲食店に着金してあげないとまずいなと思いました。

その時に起こっていた社会の現象は、地域の人たちが何とか自分の好きな飲食店を助けてあげたい・行ってあげたい、でも行けない。でも、飲食店は助けてほしい。ここにめちゃくちゃ大きな崖が合って、お互いに歩み寄ってくっつきたいのにくっつけないみたいな状況だったから、そこに橋を掛けたみたいなものなんです。
どうしたかと言うと、結論はすごくシンプルで、飲食店が自分でメニューを登録してそれを誰かが誰かにゴチってあげるというサービスの『ごちめし』というアプリの中に自分が好きな飲食店を登録できる機能を追加したのと、自分にゴチできる機能を追加しました。未来の自分にご馳走する、ご馳走様の先払い。これを『さきめし』として出しました。

あとで食べに行けるし、飲食店もただお金を貰うだけじゃなくて、食べてほしいと思うお店がすごく多かったので、まずお金を払って後々来てもらうのが嬉しいんですよね。それをFacebookで投稿したら、数日で1700社くらい行って、投稿2日後にはテレビにも出て、2カ月でテレビ番組だけでも100番組近く取り上げられ、コロナ時代の支援のサービスのひとつとしてクラウドファンディングと並んで紹介されました。大手の飲料メーカーから出資ではなくてゴチ代として1億円入れてもらって、それを原資として、僕の投稿を見た全国の
首長さん市区町村長さん・自治体職員さんからご連絡をいただいて2カ月で10以上の自治体と連携しました。

僕は主婦でもないしママでもないけど、考え方は一緒なんです。僕やエンジニアでも無ければデザイナーでもない。ペライチも僕が作っているわけじゃなくて、エンジニアの操業メンバーや開発の人たちが作っているところに、僕は魂を吹き込んでいるだけ。何でも独りで出来る時代ではないし、独りでやらなくていいし、僕が強かったのは”困っている人の声を聴く”だけなんです。誰よりも困っている人の声を聴いて、どういう風なアウトプットにしたらいいかをイメージする。しかも、僕はペライチみたいないろんなIT系の会社の役員とか顧問をやっているので、全国にエンジニアやデザイナーの繋がりがたくさんある。

もっと言うと”車輪の再発明”という言葉がIT業界にあって、何かをやろうとする時に大抵のものは世の中にあるんです。イノベーションをしたい時に今更車輪をゼロから作る必要はないですよね?って事なんですね。車輪はもうあるから、ある人たちから譲ってもらったり買えば作らなくていい。そうしたらショートカット出来て、我々は本当に大事な部分を作ればいい。だから、課題を解決するのに、もう既に『ごちめし』というアプリがあるなら、そこに必要なものを追加すればこう行けるというところが分かれば、そこの社長や
関係者にアポを取ってお願いすることが出来る。

だから、自分自身が魔法使いやスーパーマンである必要はないんです。全国や身近にいらっしゃる魔法使いを巻き込んで面白い事をやっていけば、結果自分が面白い人になっていく。
チームで面白い事をやっていけば良いんですよ。僕一人じゃ、まち破壊フェスも出来ないし、人を集めるくらいしか出来ないけど、でもそこから更に街を動かしたり市長を動かしたり、街の人たちと一緒に楽しんだり外から来た人たちが次も来てくれるように関係各所に協力をしてもらえるよう話したりすることによって、実現するんですよね。

だから、最初から”夢”と言うと大袈裟なんだけど、”やりたいこと”で良いと思うんですよ。そのやりたい事も皆さんの中で無意識のうちに”やれること”という形にセグメントされちゃうんですね。フィルタリングを掛けられて、なんとなくやれる事を書いちゃう。でも、そうじゃなくて、全部やれる・何でも夢が叶うとなった時に出てきたものをどう実現するか。どう実現するかが自分で分からなかったら、いろんな人たちに発信する」

※山下翔一さんnote 


※ママ夢ラジオホームページ

★[ママ夢ラジオの#ここだけの話]文字起こし担当:なかしまゆみえ(ママ夢ラジオ渋谷)

個人ブログ



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