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占星術と人はそんなに単純じゃない


きっと誰でも一度くらいは占星術、いわゆる星占いに興味を持ったことがあるのではないでしょうか。占星術と言えば、その日や月の運勢をみたりはもちろん、〇〇座の人はこんな性格、といったものもあります。

そんな占星術の星座と性格を照らし合わせたもの、みなさんは当たっていますか? 

私は牡羊座です。牡羊座というと、よく言われるのが「リーダータイプ」、「考えるより先に行動する」、「新しいことにどんどんチャレンジする」など、とにかく活動的で変化を恐れないタイプだということ。
そうなると、あれ? となってしまいます。
私はどちらかというと、リーダータイプではないし、変化は苦手です。今のままがいいと思ってしまいます。
ですから、「占星術って、あまり当たらないのかな」、くらいに思っていました。

ですが、先日占星術に関する本を読んでいたら、占星術とはそんなに単純なものではないことを知りました。
私たちがよく目にする星座は、太陽星座であり、実は他にも月、水星、火星など、それぞれにも星座があるのだそう。
どういうことかと言うと、例えば、太陽が牡羊座の人でも水星が蟹座の人は、話し方や考え方が蟹座的になる、ということのようです。

なるほど、人間はそんなふうに12星座で単純に分けられるものでない、ということですね。
表に出る性格と、うちに秘めた部分もある。それをそれぞれの星で読んでいくのが占星術。

そう考えると、私も牡羊座らしくない、と思っていても、それはあくまで自分の一部でしかないのだと思いました。
それだけでない、ということですね。
でも、一応私の中にも牡羊座的なことはきっとあるはずだと考えてみました。
それで気づいたのが、私の中の牡羊座的な部分。
私は変化を苦手に感じると書いたのですが、時々周りがびっくりするくらいに変えてしまうことがあります。それは、髪型の話だと分かりやすいかもしれません。私は思い立ったら、急に髪型を変えてしまいます。

例えば、以前の私は、背中の真ん中を超えるくらいまで髪の長さがありました。何年もその髪型でいたのですが、突然、「あ、切ってしまおう」と思い、肩の上まで切ってしまったのです。
この時は、美容師さんもびっくりしてしまい、いきなりそこまで切っていいのかを何度も確認されました。もちろん切ったあとは周りの人たちもびっくりしていました。

もしかすると、これが思い立ったら行動する、という牡羊座的な部分なのかもしれません。
さらには火星、水星、月とそれぞれの星座があり、もし、血液型占いや手相も入ってきたら、もう本当の自分ってなに? となってしまうかもしれません。

このように、人には太陽の星座ひとつでまとめられるほど単純ではないのだと気づきました。

ですから、もし、占いで「あなたの性格は〜」と言われたことがなんだか合っていないな、と思ったとしても、「へ〜、私にはそんな一面もあるんだ」というくらいに考えればいいのかなと思っています。
そうすれば、自分の可能性や自分というものをもっともっとき広げられるのだと思うのです。星座占いは当たらない、当たったという評価はもったいないように感じます。

そんな一面もある自分ってなんだか少しおもしろいと思いませんか? 

さらに考えていくと、普段から私たちは色んな自分を使い分けています。家での自分。職場での自分。友達といる時の自分。全部が一緒、と言う人はいないと思います。そのことによって、本当の自分ってなんだろう? と考えてしまうこともありました。自分が周りの人に合わせているだけの人間なのではないか?
なんだか、自分を作っているような気がして居心地の悪さを感じたり。でも、それは当たり前のことだと気づいたのです。逆に相手によって対応を変えないというのは、大きな問題が出てしまいます。
そこを統一すると、職場の上司に友達に話すように仕事の相談に行く、なんていうおそろしいことが起こってしまう、ということです。
初対面の人に、家族と一緒にいる時のように遠慮なく話しかけることはできないですよね。

そんな人によって対応が変わることも含めて、全て自分なのだと思うのです。

ですから、占星術も同じです。全て鵜呑みにすることはないですが、自分だけの中にはそれだけの可能性があり、人としての幅があり、それが自分に深みを出してくれるものなのかもしれい、と思って占いの結果を聞いてみると、当たる、当たらないよりもおもしろいのではないでしょうか?

ひとつに縛られない自分でいることは社会で生きていく上でとても大切なこと。これからも色々な自分に出会えたらいいなと思います。



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