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小説「潜れ!!モグリール治療院~第3話 鉄槌を下してやるのよ!~」

冒険者たちの拠点スルークハウゼンと迷宮の入り口である大密林の間には、数十キロにも及ぶ広大な平原がある。
ここは人間の町と迷宮との緩衝地帯になっていて、だけど折角の土地を何もしないのは勿体ないってことで、冒険者向けの訓練場とか野営地とか、あとは農民たちが勝手に牧場や畑を作ったりして、迷宮に暮らす魔獣やモンスター、ゴブリンやトロールとかの人間が亜人って呼ぶ人たちを刺激しない程度に使われてる。
亜人には人間に友好的な種族とそうでない種族があって、耳が長くて人間の数倍の寿命を持つエルフや背が低くて鍛冶や彫金細工が得意なドワーフは、姿が人間に近いからかそれなりに仲良く出来ていて、逆に小鬼と呼ばれるゴブリンや岩のように大きなトロールは、性格的な問題もあってあまり仲良く出来ていない。
人間同士でも仲良くするの難しいんだから、人間と亜人がみんな仲良く出来るわけないよね。

人間は時に本当にしょうもないことで争い、くだらない理由で血を流し合う種類の生き物だから、なんとなく数が多いから大陸の一大勢力になっているけど、もし数が少なかったら人間が勢力を保てずに、彼らから亜人と呼ばれていたかもしれない。
ちなみに私は人間種族だけど、よく田舎者と呼ばれるので、同じ人間同士だし殴ってもいいと思う。だって同じ人間だから……ゴブリンに言われても殴るけど。

ちょっと話がそれたけど、町の外の平原には羊の牧場もあって、今日はそこにアルバイトに来ている。基本野宿をして、公園の噴水で体を洗って、猪を殴り倒したり魚を掴んだりして暮らしている私にも、最低限のお金が必要なのだ。だってケーキとかチョコとか食べたいから。
もしケーキが畑で穫れるんだったらお金は要らないけど、残念ながらケーキは畑で獲れない。
冒険者は不思議と何人死んでも減った気がしないので、畑で穫れるなんて揶揄されるけど、冒険者も畑では穫れない。
私、ウルフヘズナルのヤミーも一応冒険者のはずだけど、今のところパーティーも組めてないし、1歩も迷宮に踏み込めてないので、換金できるような物も毛皮くらいしか手に入らず、お金は日に日に減る一方。

そういうわけで、誘われるがままに羊の牧場にアルバイトに来ているのだ。
そう、私が募集広告を見たとかそんなのではなく、いつものように冒険者ギルドの受付でだらだらしていたら、
「……ねえ、そこのお嬢さん! うちの牧場を手伝ってくれない!?」
耳が長くて顔の良い、なのにオーバーオールがやけにしっくりくる若いお姉さんが声を掛けてきたのだ。
彼女はムームーさん。エルフなので実年齢は140歳くらいだけど、外見は20歳くらい。うちのじいちゃんの倍近い年齢だけど外見は20歳くらい。多分全人類より年上だけど外見は20歳くらい。
エルフすごいな、若い。若くないのに。

ムームーさんは外の平原で羊の牧場を営んでて、羊毛や羊肉で生計を立てている。おまけに冒険者でもあり、ジンギスカン食べ放題という、羊飼いのムームーさんと羊肉好きの遊牧民たちとで中堅パーティーを組んでいる。
でも冒険者としては、石橋を叩いて叩いて叩きまくって砕いた後で1回橋を架け直してまた叩いてから渡る、というタイプなので、あまり活躍もしてないし進行度も低め。
でも負傷者も滅多に出さない堅実な姿勢で、冒険者の中では評価が高く、いわゆる玄人志向なパーティーなのだとか。

で、牧場での仕事だけど、なにやら牧羊犬が1匹産気づいてるそうで、その代わりに羊を追いかける仕事をして欲しいとのこと。どうやら私が被っている狼の毛皮が、牧羊犬代わりにすごく向いているそうで、わんこたちと一緒に走り回ってたらいいらしい。
走り回ってお金が貰えるなんて、エルフというのは亜人というより神なのかもしれない。

「というわけで、こいつらが牧羊犬のテリー1号とテリー2号。もう1匹いるけど、そっちは出産が近くてお休み中」
でっかい犬がムームーさんの指笛ひとつで集まってきて、そのまま私の周りをぐるぐると回っている。わぁ、でっかい。かわいい。でっかわなわんわんだ。
「で、羊だけど」

わんこがこんなに大きくてかわいいのだ、羊もきっとかわいいめーめーたちに違いない。
世の中には羊の鍵穴みたいな眼が怖いって人もいるけど、もこもこでかわいいと思う。近くで見ればもっとかわいいはずだ。
大は小を兼ねるって昔からいうし。

「メブェェェェェェ!!!!」
「ムヴァァァァァァ!!!!」

ムームーさんの周りに集まってきたのは、想像のひと回りもふた回りも大きい羊たち。羊というよりは羊毛を纏った猛牛のようにも見える、というか大きいし荒いし、もうそういう風にしか見えない。
よくよく見ると群れの中には、でかい丸太に向かってガツガツと角をぶつけている羊もいるし、ぶら下がったサンドバッグを頭突きでぶおんぶおんと弾いて揺らしているのもいる。
私の知ってる羊は、めぇ~ってかわいく鳴いて、なんかみんなのんびりと草とか食べるイメージなのだけど、目の前の羊たちはガツガツと鹿肉を磨り潰すように噛みながら、豪快に飲み込んでいる。
あれ? 羊って肉食だっけ?

「こいつらは私が鍛えてるドリー隊、今日はこいつらの訓練を手伝って欲しいの。大丈夫、テリー達と一緒に誘導したり、そういうのが中心だから。もしかして、的になれとでも言うと思った?」
的になんてされたら大怪我しそうだとか考えながら、改めて羊たちの群れを見ると、前脚を持ち上げる形で2本足で立ち上がって、ぶら下がった球体状の訓練器具をバシバシと殴っているのもいれば、木の柵に噛みついてバキバキと砕きながら千切っているのもいて、さらに跳躍して飛び蹴りをしているのもいる。
あれ? 羊ってそういう生き物だっけ?

「じゃあ、早速お願いしようかな? テリー隊、行けっ!」
牧羊犬のテリー隊2匹が平原を駆けると、それを追いかけるようにドリー隊も走り始める。あっという間に辺り一面が砂煙に覆われて、羊たちがまるで蹂躙する雪崩みたいになる。
「ヤミー、行けっ!」
「行けってなにをどうしたら……?」
「とにかく走れ! それっ!」
羊たちの後を追いかけるように走る。すると狼の毛皮に反応したのか、やっぱり羊なので狼が怖いのか、羊たちは速度を増していく。
集団は散開する散兵になって、それを一纏めにするようにテリー隊が左右から羊を追い立てる。
すると逃げ場が無くなった羊たちが踵を返して、私に向かって雄叫びを上げながら反撃のために身を翻し、地鳴りのように突っ込んでくる。
あれ? 羊って反撃とかしたっけ?

「ヤミー、追い込み過ぎ! もっと加減して!」
「そんなのわかんないって!」
1対1なら鍛えた羊だろうと余裕で勝てると思うけど、数十頭の突進してくる群れはさすがに分が悪い。私も全力で逃げ回りながら、どうにか羊たちの蹂躙を避ける。
さっきまで私の居た場所が、ぺんぺん草も生えないレベルで踏み荒らされていて、これって逃げ遅れたら死んでたのでは、なんて思わせる威力を見せつけられる。
おまけにそのまま柵を粉砕し、進行方向にそびえ立つ木の横っ腹を次々と抉り、仕舞いには真っ二つに折ってしまう。
あれ? 羊って攻城兵器かなにかだっけ?

「どう? 中々のものでしょ、うちのドリー隊は」
ムームーさんが自慢気に鼻を鳴らし、まだ走り回っている羊たちに目を向ける。中々どころか、羊とは思えない破壊力と闘争心だけど、一体なにをどうしたらこんな羊に育つの?
「どうしたらこんな風に育つのかって顔をしてるね。そうね、話すと長くなるから食事でもしながら話そうかな」
そう言いながら、ムームーさんは先端が鉤状になった杖を手に取り、テリー隊に指笛で指示を出しながら、器用に羊たちを柵の中へと導いていく。
ちなみに柵はさっき思い切り突き破られたので、もはや柵としての体を成してないけど、とりあえず柵に入れてしまえば大人しくなるみたい。
それでも柵の壊れた部分から抜け出そうとする羊の脚に、器用に杖の鉤部分を引っ掛けて、くるんと引っ繰り返していく。
すると羊たちはぼふんと地面に転がって、気持ちよさそうにすやすやと眠り始めたのだ。
「これが私が100年掛けて編み出した奥義、仰天羊返しだよ」
100年も掛ける必要があったのかわからないけど、動きは無駄がなくて流れるようで、しかも恐ろしく速い。
ちなみにエルフは長命なので、体術や武術においては人間は遠く及ばないのだとか。ただエルフたちはあまり鍛錬を好まないので、そこまで技を地道に磨く人はものすごく少ないそうで、ムームーさんはかなりエルフっぽくないエルフらしい。

そういえばエルフは森の民であまり肉を食べないとは噂で聞いてたけど、ムームーさんが用意したのは、鉄兜みたいな鍋でお肉と野菜を焼くジンギスカンという料理。野菜1に対してお肉100くらいの量があるけど、ムームーさんはエルフだ。紛れもなくエルフのはずだ。
めちゃくちゃ率先してお肉焼いて、私のお皿に1枚乗せる間に自分で5枚くらい食べてるけど。
お肉の味は中々おいしい。豚や牛に比べたら少し臭みがあるけど、普段から獣肉を食べてる私からしたら全然気にならない。
ちゃんと処理されてて、身もしっかり歯ごたえがあって、すごく食べ応えもある。
「美味しいでしょ。これはドリー隊の中で、昨日脱落した子の肉だから新鮮だよ」
「うわーい、全然味がしなーい」
ムームーさん、人と食事したことないのかな? 食事中にお肉の元の姿見せるとか、もしかして馬鹿なのかな?

「私も140年生きてるから、140年も生きてるとそういう色っぽい話の10や50はあるわけなの。男女のね、ちんちんを入れたり出したりする話なんだけど」
ムームーさん、人と喋ったことないのかな? 食事中にちんちんの話を始めるとか、ひょっとして馬鹿なのかな?

「いい男がいたら付き合うし、夜は夜で突き合うことになるでしょ」
エルフも100年以上も生きてると駄洒落を言うらしい。もしかしたら家では胡坐かいて、お尻をぼりぼり掻きながら、おならとか豪快にしてるのかもしれない。
「で、そういうことの後でそういう話になるじゃない。過去の女はどんな娘だったのかとか」
「いや、よくわかんないけど」
よくわからないものは仕方ない。今のところ、そういう気持ちになったこともないし、そもそも故郷に人間自体が少な過ぎだったし。
なんせ北の最果ての限界集落だ。私以外に若い生き物なんて、ほとんど熊とか虎とか狼とか、もしいてもそういう獣くらいだ。
「え? 君、そういう経験ないの? ほんとに人里に住んでた?」
ムームーさん、気遣いって言葉を忘れてきたのかな? さりげなく故郷まで貶めるとか、実はものすごく馬鹿なのかな?

「それでね……」
ムームーさんは少し言いづらそうに、大量のお肉を口に放り込んで噛み砕いて飲み込んで、腹の底から怒りの感情と共に、長年に渡って覚え続けた疑問を吐き出す。
「人間共は! なんで雌羊で初体験を済ませるわけ!?」
「めんようって、羊の雌のこと?」
「そう! 私と寝た人間の男に聞いたところ、なんと58人中37人が雌羊で済ませてたの! 人間ってどうなってるのかしらね!?」
ムームーさん、男を見る目が無さ過ぎるのかな? 生魚を食べたら1匹目で寄生虫にやられるくらい外れを引くけど、人間の見分けがつかないくらい馬鹿なのかな?

「なので牧羊農家として、上位種族であるエルフの責任として、人間共に鉄槌を下そうと羊を鍛えに鍛えたのよ!」

羊たちに栄養価の高い餌を食べさせ、さらに闘争心を養うために肉や魚を食べさせ、戦闘訓練と称して迷宮に住むゴブリンたちを定期的に襲撃し、たまに疲労困憊で迷宮を脱出した冒険者を襲う山賊を退治したりして、ようやく完成が見えてきたのがドリー隊の凶悪な暴れ羊たち。
その戦力は、単純な攻撃力だけならという前提はあるものの、それなりの規模の軍隊に匹敵するものにまで高まったのだ。
「そして今から人間への襲撃を開始する! とりあえず元彼の冒険者を血祭りにするわ!」
ムームーさんが指差した先、でも目と鼻の先ではなく歩いたら2時間は掛かりそうな距離に、冒険者が迷宮に出入りするルートのひとつがある。ムームーさん調べでは冒険者の大半が選ぶ定番のルートで、彼女とお付き合いした数々の冒険者や素材集めに来た商人たちも、例外なくその場所から出入りしていたらしい。
なんか執念の片隅で未練みたいなものを感じるのだけど、当のムームーさんは鉄槌を下すことに意識をすべて持っていかれていて、大工か裁判官かムームーさんかと云わんばかりに鉄槌を下そうとしているのだ。

「ドリー隊、テリー隊、ヤミー隊、出陣よ! 鉄槌を下してやるのよ!」

そう、まさに機は熟した。ムームーさんは今こそ鉄槌を下すべきと、愚かな人間共を地獄に落とすべきと、羊の群れで徹底的に蹂躙しようと決めたのだ。
今、なんか話してたらそういう気分になったから、という流れで。


・ ・ ・ ・ ・ ・


「ブメェェェェェェェ!!!!」


結果は語るほどのことでもないけど、まずムームーさんとドリー隊が、顔は70点その他0点みたいな軽薄そうな剣士とその他は無駄におっぱいがでかい女たちだけのハーレムパーティーを襲撃し、そのまま止めに来た衛兵たちも他の冒険者たちも次々と蹂躙。
多数の怪我人を羊毛と羊肉以上の出荷量で生産したものの、なにをとち狂ったのか、そのまま羊たちは迷宮の奥へと突き進んでしまい、気がつけば現場に残されたのはムームーさんと犬2匹だけ。

私? 私は嫌な予感がしたから、少し離れたところに隠れて眺めてたけど?

さしものムームーさんも牧羊杖で捕まえては転がし、転がしては捕まえを繰り返して、近所に冒険者畑でもあるのかなってくらい現れる冒険者たちを撃退していたけど、しばらくして現れた髭の豊かな筋骨たくましい中年のおじさんに一言二言、なにを言われたのか掲げた鉾ならぬ牧羊杖を振り下ろして、何故かおじさんと濃密な接吻をして何処かに行ってしまった。
多分あのおじさんは元彼の前彼とかそういう立場の人で、おそらくなんらかのすれ違いや行き違いがあって別れたものの、お互いに心残りを抱えたままでいて、なんか……知らない! そうだといいなと思うけど、おじさんの情報なにも知らないし、ムームーさんの情報も男を見る目が無さ過ぎる、くらいしか知らない!

で、結局当事者不在のまま犬2匹だけが取り残され、犬も犬でそのまま牧場へと帰っていって、大量の怪我人で埋め尽くされた大地だけが残ったのだった。
……あ、他にも残ってるのがいたんだった。

「ゴブ! ゴブブゥゥ!」
ゴブリンたちだ。ゴブリンは小鬼とも呼ばれる亜人で、背丈は子供くらいで痩せぎすで鼻が大きいのが特徴。中にはゴブリンにしては背が高くて筋肉質なホブゴブリンや、人間同様に武装したゴブリンの騎士みたいなのもいるにはいるらしいけど、ムームーさんの度重なる襲撃のせいでそういった手練れは全滅、この辺りの残ったゴブリン勢力は壊滅寸前。
10人ほどのゴブリンたちは全員三角巾で腕を吊ってたり、松葉杖を使ってたりする状態で、まともに戦えるような戦力は残ってないけど、人間側も羊たちに蹂躙されてゴブリン以上に酷い状態なので、案外いい勝負になるかもしれない。
まあ放っておくわけにはいかないから、助けなきゃいけないんだけど。

慌ててゴブリンたちの前に躍り出て、メイスを構えながら、ぐるりとメイスの尖端で地面に1本の線を描く。
これはわかりやすい警告だ。ゴブリンに人間の言葉が通じるかはわからない、だから見た目だけで判断できる仕掛けを用意した。
この線を超えると、このメイスでぶっ叩く。

「ゴブァァァァァ!」

まず先陣を切って三角巾で右腕を吊ったゴブリンが、左手にナイフを握って走ってきたので、メイスを思い切り振り回して顔を横殴りにして叩き潰す。
ゴブリンは血反吐を撒き散らしながら数メートルほど吹き飛び、残ったゴブリンも戦意を失ったのか、踵を返してバタバタと迷宮の中へと帰っていく。どうやらこのまま戦っても勝ち目が無いと悟ってくれたみたい。
よかった、全員殴り倒しても良かったけど、周りの冒険者を人質に取られたりしたら面倒だったから。
そういう意味では、実は結構ギリギリの勝利だったのだ。

「むしろ、後で羊の方が強敵になりそうだよね……」
ほんと、そっちの方が心配だよ、私は。羊の野盗集団みたいな新勢力が出てきたら厄介過ぎるもの。


ちなみにムームーさんだけど、かつて恋人だった雌羊になにもしていない中年おじさんと縒りを戻して、どさくさに紛れてスルークハウゼンから姿を消した。
きっと今頃はエルフの里みたいなところにでも隠れているのか、それとも遠くの町で牧場でも始めるのか、私はムームーさんじゃないからよくわかんないけど、正直なんだかなあって思ったりした。

でも冒険者を大勢助けたってことで、冒険者ギルドがパーティー探しに少し手伝ってくれるらしくて、そこは棚からジンギスカンというか羊の角笛から酒というか、ちょっとだけ幸運なのだった。


(続く)


<今回のゲスト冒険者>

ムームー
性別:女(エルフ) 年齢:140歳(見た目20歳前後) 職業:羊飼い

【種族解説】
▷エルフは長命で美しい見た目を持つ種族。魅力的だから人間が勝手に友好的に接してくれる、見た目は全てを解決する。

【クラス解説】
▷大量の羊を飼育する牧畜民。ごくまれに凶暴化した羊たちを従える武闘派も存在するとかしないとか。

【クラススキル】
☆迷える子羊たちよ
➡羊を中心に家畜が集まってくる、なぜか神教の信者たちも集まってくる

【主要スキル】
・仰天羊返し(杖技)
➡牧羊杖のフックで足を捕らえて引っ繰り返す技、人間相手にも有効
・子守唄
➡大量の羊の群れで蹂躙する、睡眠というよりは永眠
・牧羊犬
➡羊を誘導する牧羊犬を召喚する、わんわんわーん

【装備】
・牧羊杖(武器・杖)
⇨先端がフック状になった杖、本来は羊の首や足用だが別に人間に引っ掛けてもいい


ー ー ー ー ー ー


というわけでモグリール第3話です。
羊の話です。羊がいっぱい、めーめー回です。ジンギスカンが食べたいでーす。

エルフはRPGやファンタジーでは、魔法力は高くて弓の扱いに長けるけど格闘能力は低い、みたいな場合が多いけど、格闘技も武器術は長くやった方が当然上達するので、エルフの寿命で鍛錬し続けたら超つよいよねってコンセプトで出来たのが、ムームーさんという武闘派エルフです。
男運が悪いのは物語上のスパイスですが。

雌羊うんぬんのエピソードは、昔読んだえっちなシーンが多い漫画でなんかそういうの語りがあったので、当時この男すごい気持ち悪いなーって思ったので、今回すごい気持ち悪い駄目な男に流用しました。
気持ち悪いですね。羊に乱暴よくない。

で、ヤミーちゃんがまだ冒険できていないのですが、次回辺りはそろそろ迷宮に踏み込むんじゃないでしょうか。
その場の思い付きで書いてるので未定ですけど。