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小説「潜れ!!モグリール治療院~第9話 カニカニカーニバルなのだ~」

冒険に挑む権利を持つのは人間だけではない。
荷物を運ぶ馬や牛はもちろんのこと、主と共に挑む猟犬や鷹もいれば、魔女に連れられて挑む黒猫や梟もいれば、思いもよらない生き物を連れた冒険者もいるのだとか。実際に見たわけじゃないけど、スライムっていう粘液を固めたようなのや魔法で動く人形、他にも死体を無理矢理動かして従えてみせたり、それこそ冒険者の数だけ生き物も様々なのだ。
だから何が出てきても驚かない心づもりは出来てる。
どんな生き物が冒険者やってても驚かないぞ。

そんな私の歩いている獣道の、背が高く太く力強く生い茂る木々を挟んで向こう側を、ずしんずしんと重たいものが障害物を薙ぎ倒しながら進む音が響いてくる。木々の隙間に目を向けると、見覚えのある気がしなくもない赤い物体が、全身を上下させながら動いている。
……蟹だ。
私の目がおかしくなってなかったら、間違いなく蟹だ。それも巨大な、甲羅の部分だけでも熊くらいはあり、その倍近い長さの脚を備えた馬鹿でかい蟹だ。
「蟹だぁー!」
だから私が驚きのあまり、見たままを叫んでしまったとしてもなにも不思議ではないのだ。
あと蟹はでかいと怖い。同じ大きさの熊と蟹だったら絶対蟹の方が怖い。

まず、あの分厚い甲羅がやばい。城門をぶち破るような投石機や破城槌を用いたとしても、あの甲羅を打ち破れるのはかなり大変だと思う。
次にあの鋭く長いハサミがやばい。あんなもので挟み込まれたら逃げられそうにないし、運よく逃れられたとしても無傷では済まない。
足がたくさんあるのもやばい。1本1本が強力な槍みたいなもので、それが次々と繰り出されるんだから危ないに決まってる。
でも一番やばいのは、大きくても蟹だということ。蟹はとっても美味しい、茹でただけなのに何匹でも食べれちゃうくらい美味しい食材なので、きっと巨大蟹を捕まえて腹を満たしてやろうと戦いを挑む冒険者が後を絶えないに違いない。
だって私も今、まさに蟹食べたいなって気分になってるもん。

「いいかい、ヤミーちゃん。蟹食べたいとか思ってはいけないよ」
同行のクアック・サルバーが私の服の裾を引っ張って、目の前の食材に飛び掛からないように勢いを削いでくる。彼女は長寿で耳の長いダークエルフで、賢そうな嘴状の仮面をつけている上に、長生きしてるだけあって魔獣やモンスターの類にも詳しい。
もちろん目の前のでっかい蟹のことも知っていて、この蟹が何なのかも教えてくれる。

「蟹は海の覇者のひとつだよ」


蟹、言うまでもなく蟹だ。全身甲羅に包まれていて、長い脚がたくさんあって、強力なハサミを2本持っている。
生息域は主に川や海、その中でも巨大蟹は、冒険者の町スルークハウゼンの先にある天然自然の大迷宮をぐるりと囲む海岸線沿いに棲んでいて、海からの突入を試みる海賊上がりの冒険者や正規の軍人たちをことごとく沈めているのだとか。
冒険者たちがちまちまと森を歩きながら調査を進めていくしかないのは、軍艦をものともしない海の覇者たちが原因で、巨大蟹はその覇者のひとつ。
巨大海老と並ぶニンゲンキラー、ニンゲンスレイヤー、ニンゲンバスター。
倒した冒険者は数知れず、両手に掲げた剣や槍は冒険者打倒の勲章、それが巨大蟹なのだ。
ちなみに巨大海老が攻撃重視、巨大蟹は防御重視らしく、どちらかというと大砲や鯨用の銛砲でもびくともしない蟹の方が危険視されている。


「ごく稀に川を遡ってくる蟹もいるそうだけど、こんなにでかいのは初めて見るね」
「そうだね、あれ1匹で何食分になるかなあ?」
「ヤミーちゃん、1回腹ごしらえして正気に戻ろうか」
目の前に蟹の他に、数日前に手に入れた干し肉が現れる。干し肉おいしい、干し肉好き。干し肉、新鮮なお肉の焼きたての次の次くらいに好き。茹でた蟹はもっと好きだけど。
「ヤミーちゃん、正気に戻ったかい?」
「うん! カニたっぷりスープが食べたい!」
クアック・サルバーが呆れたように嘴を垂れ下がらせて、小馬鹿にするかのように肩をすくめてみせる。
失礼な、私を食欲だけの女とでも思ってるのか。

まあ、今は目の前の蟹をどう始末して食べるかが一番大事なわけだけど。

困ったことに今の私は本調子じゃない。風邪を引いてるとか怪我してるとか、そういう調子の悪さではないけど、今は私の象徴でもある狼の毛皮がないので、半分くらいの力しか出せない。毛皮に特殊な力があるわけではないけど、狼毛皮の狂戦士ウルフヘズナルとはそういうものなのだ。
気分が乗らないと力が出ないし、力を出すにはそれなりの装備も必要なのだ。勝負服とか勝負下着とかあるように、私にも勝負毛皮というものがあるのだ。
でも、だからといって目の前の御馳走を諦めるほど、私はおしとやかで聞き分けの良い女ではない。
選択肢は初めからひとつ、駄目で元々の気持ちで蟹をぶっ叩く、それだけだ。

「カニ食べ放題!」

木をよじ登って蟹の頭上を取り、背中に背負った熊手を振りかぶって、蟹の分厚い甲羅に突き立てる。
打ち込んだ力がそのまま返ってくるように硬く、指先から肘の上まで痺れが走り抜けて、熊手の柄の部分がわずかに角度をつけて反り返る。それでも甲羅には熊の爪で引っかいたような切り傷が刻み込まれ、まったく通用しないというわけでもなさそう。
熊手の柄は歪んだけど、爪はまだ折れても欠けてもいない。私の心もまだ折れていない。
「カニ飯! カニスープ! カニコロッケ!」
無言で殴るよりも、なにか発声した方が威力が増すという。だから人は必殺技っぽい名前を叫んだりもするし、目標を言葉にして威力だけじゃなく意志力までも高めたりする。たまに田舎に残した恋人の名前を叫んだりして、運命力を下げて命を落としちゃう人もいるけど、なにか叫ぶことは戦いにおいては割と基本的な技なのだ。
「カニ飯! カニスープ! カニコロッケ!」
だから私も叫びながら叩いた方が、より威力が出るし蟹の甲羅を打ち砕くのも断然早くなるというわけ。

「アノー、ボーケンシャノオジョーサン」
足元から地鳴りのような低い声が響く。もちろんクアック・サルバーではない、嘴越しだと性別不明なくぐもった声を出すけど、こんな地響きみたいな低さではない。もちろん私でもない、私の声は天使のようなかわいらしさのはずだ、人と比べたことないけど。
蟹の上から見渡す限り、周りに他の人間はいない。いたかもしれないけど、蟹に気が付いた時点で普通は逃げてる。つまりこの場には私とクアック・サルバー、そして蟹しかいないのだ。
ということは、
「……カニデス」
「蟹が喋った!?」
どうやら蟹は喋ることが出来るみたい。もし今度茹でてる最中に蟹が喋りかけてきたら、笑顔でおいしくなーれとか返してあげよう。


巨大蟹はカニーニンという名前らしく、種類でいうとジャイアントズワイガニ。蟹の女戦士だ。
かつてはギガントタラバガニやメガハナサキガニと徒党を組んで、西海岸から迷宮に挑もうとする冒険者たちを片っ端から千切っては食べ、食べては千切りしていたそうだけど、いつしか命知らずで夢見がちな彼らの瞳に憧れを抱くようになり、蟹たちをも支配する迷宮奥地の巨大都市、人間が亜人の国と呼ぶ国の王に相談したところ、
「あ、うん。別にいいよー」
と、あっさり許可を貰い、自らも冒険者となるべく川を遡ってきたのだとか。
亜人の国というのは、小鬼と呼ばれる人に近い小型種のゴブリンや岩のように大きく鈍重なトロール、その他人間に比較的近い姿をした亜人たちが協力して、迷宮のかなり奥の方に半径数百キロに及ぶ巨大な城塞都市を築き上げて建国したらしい。
蟹や海老といった巨大海産物たちは亜人の国に雇われた傭兵で、他にもでっかい鳥だとかでっかい象だとか、でっかい恐竜なんかも亜人の国を守っているそうだ。

間違っても小さくて死にやすい人間が手を出してはいけない気もするけど、私だって食べても食べても減らない丼や飲んでも飲んでも減らない酒樽が欲しい。他の冒険者も財宝や名誉や栄光が欲しい。危険は冒険を諦める理由にはならないのだ。
そんな冒険者の持つ、人間社会では頭の螺子の外れた傍迷惑でしかない蛮勇が、蟹には憧れの対象となったようで、今こうして1匹の冒険者として私の目の前にいる。
知り合った記念の足の1本でも斬り落として渡してくれないかな。駄目かな、私だったら絶対手足とか斬り落としたくないけど、蟹は足がいっぱいあるから1本くらいいいよね。

……やっぱり駄目?


「駄目だろうね」
無情すぎる、この世には神も救いもないのか。私がこんなにお腹空かせてるのに。
「冒険者ギルド、正式名称はスルークハウゼン都市計画部迷宮課冒険者管理係事務所。あれは名前の通り人間の町に住む人間の冒険者を管理するための、要するに人間の都市自治のための組織だからね。人間と比較的友好的なエルフやドワーフはともかく、奴らが亜人種と呼ぶ種族たちの中でも人間の敵対者、例えばゴブリンなんかは当然登録できない。蟹もいうまでもないってやつだね」
蟹足の話じゃなかった。冒険者ギルドの話だった、ということは蟹の足をお腹いっぱい食べる夢はまだ潰えてないわけだ。
「コマリマシタネ、ワタシ、ボーケンシャナリタイ。ドーシテモナリタイ」
別に迷宮なんて好き勝手に冒険すればいいと思うけど、この蟹はきっとそれだけでは満足しない。人間の冒険者たちと一緒に冒険をして、苦楽を共にしたリ、知恵を出し合って謎を解いたり、力を合わせて強力な敵を倒したりしたいのだ。見た目は倒される側の生き物だけど。
「ボーケンシャナレルナラ、ワタシナンデモシマス。ナンデモハイイスギマシタ、タイガイノコトハシマス」
なにがなんでも冒険者になりたいらしい。そこまでお願いされると、私としても力を貸さないといけない気がする。だって冒険者は助け合うものだからね。
足の1本くらい貰えるかも、なんて思ってないよ。

「ねえ、カニーニン、私と一緒に行かない? 私はまだまだ新米だけど、腕っ節ならそこら辺の冒険者に負けないくらい強いよ」
「アナタ、ヨワッチイデス。ブキツカッテモ、ゼンゼンワタシノコウラヲツラヌケナイ。ショージキイッテ、クソザコナメクジレベルデス」
蟹がぐおんぐおんと頭を横に振りながら、私を見下すように見下ろし、器用にハサミをぶおんぶおんと振ってみせる。
いや、まさか断られるとは思わなかった。蟹め、食材のくせに生意気な。
「ニンゲンヨワイ、カニノホーガズットツヨイボーケンシャニナレルノニ」
巨大な蟹に比べたら弱いだろうけど、こいつら人間食べてたわけだし。
「ニンゲンヨリ、カニノホーガツヨイノニ! カニノホーガツヨイノニ! ンアアアアー!」
蟹がハサミを振り上げて、どごんどごんと地面を叩き始める。癇癪で乗り切ろうとするな。なんでも力で解決しようとするところ、蟹のよくないところだと思う。
お前もそうだろって? 私はいいの、暴力は立派な交渉手段のひとつだから。

「少しは落ち着きなよ、甲殻類。正攻法が駄目なら、邪道や奇策を選ぶのが冒険者ってものさ」
「ジャドー? キサク?」
「出来なくはないってことだよ。相手はお役所仕事、要するに書類に弱いんだよ」
クアック・サルバーが手慣れた様子で紙に筆を走らせる。彼女は偽造師で、書類の偽造や他人の筆跡を真似るのはお手の物。
冒険者ギルドも突き詰めれば役所の一部署なので、確認のめんどくさい書類には弱い。機嫌の波が激しい上司とか、話が長ったらしくて時間が無駄にかかる上司とか、遠方のえらい人の署名が入ってるとか、もうすでに退職した管理職が決定した慣習とか。
「あとはそれなりの有力者が力押しでお願いしてみたりとかね」
クアック・サルバーは例に合わせて指を1本1本曲げながら説明してみせる。
蟹がいかに頑丈でも関節を逆に曲げたら折れるから、今度もし蟹と戦う機会があったら関節を狙ってみよう。目の前の蟹で試してみてもいいんだけど。

「あー、蟹食べた……いぃ?」

悪だくみを続ける蟹とクアック・サルバーを横目に、すっかり空いてしまったお腹を撫でていると、川の下流から何匹かの巨大な蟹が津波のような勢いで走ってきたのだ。川の水をばしゃばしゃと撒き散らし、川底の石や泥を巻き上げ、邪魔な木々を薙ぎ倒しながら近づいてくるのだ。
さっき巨大な蟹は熊より怖いって思ったけど、数が増えるともっと怖い。
「タイチョー、モドッテキテクダサイ!」
「オトナシク、ウミノケイビヲシテテクダサイ!」
「コレカラモイッショニ、ニンゲンドモヲブチコロシマショーヨ!」
蟹たちはどうやらカニーニンの仲間らしくて、馬鹿なことを言う上司を連れ戻しに来たようだ。こいつ蟹たちの隊長だったんだな、何やってんだか。
「ナンテシツコイヤツラダ! ワタシハボーケンシャニナルンダ!」
でも蟹の意思は固いみたい。硬いのは甲羅だけにして欲しい、甲羅もあんまり硬くない方が食べやすいけど。

口論を続ける蟹に割って入るように、熊手を振り回して追跡者の足関節に突き立てる。
その一撃で火蓋が切られて、カニーニンがどこに隠し持っていたのか斧と複数の棒状の武器を左右に構えて、追跡者たちに走り寄りながら大雑把に殴りつけていく。そうなると本能の勝負、追跡者たちもそれぞれレイピアとかハンマーとか大鎌、さらには軍艦に積むような大砲を掲げて反撃の狼煙を上げ始めた。
「彼らの武器は元々冒険者のものだ、いわば戦利品だね」
ちなみに蟹に武器の製造技術は無い。海で沈めた冒険者や船から壊れてない武器や銃火器を奪い、自分たちの装備品として利用している。そのため元々は蟹退治を想定した武器、甲羅を貫くほどではなくてもそこら辺で売られているようなナマクラよりはずっと強力で良いものばかり。
なのに力任せに振り回してるんだから、折角の武器も持ち腐れ。カニーニンの武器も、斧は柄に火打ち石式のマスケットを併設した海賊仕様で、棒も先端の爆発物を発射する使いどころによっては強力なもの。そんな奇襲向きのびっくり武器を、原始的に大雑把に殴りつけてる。

「アキラメテウミニカエレ! ワタシハコレカラボーケンシャニナルンダ!」
「キガクルッタノカ、カニノハジサラシメ!」
「タイチョーダカラッテ、ヨーシャハシナイゾ!」
蟹同士の殴り合いは熾烈を極め、その様子はさながら怪獣大決戦。ひとたびハサミを振り回せば木が薙ぎ倒され、動くたびに地面が削れ、蟹が引っ繰り返って転がれば道が拓かれるように地形が変わる。
そんな争いに混ざるのは命懸けだけど、危険で手強い戦いはどこか体の奥が奮えて、体の底から熱い闘志や戦意が湧き上がって、全身の血が滾る。毛皮が無いのに熊手を振るう腕に力が入る。さっきカニーニンに打ち込んだ攻撃よりも、ずっと重たく鋭い本来の強さが熊手の爪に宿る。
そうなると分厚い蟹の甲羅も破壊不可能な鉄壁の盾ではなく、突き破ることが可能な板切れのようなもの。追跡者のうちの1匹の腕を逆関節に捻じり千切り、美味そうな身のぎっしり詰まったハサミを1本手に入れた。

「おかわりー!」

蟹は不思議な食材で、どういうわけか食べれば食べるほど美味しくなり、1本食べればもう1本、1匹食べたらもう1匹、次から次へとおかわりしてしまいたくなる食べ物なのだ。だからハサミ1本では足りないし、足もなるだけ切っておきたいし、カニミソも欲しくなっちゃうのだ。
カニーニンが殴りつけた蟹の背後に回って、熊手を甲羅の隙間に突き立てて捻じる。それを打ち払おうとする蟹のハサミを避ければ、蟹たちの同士討ちに持ち込める。蟹は強固で凶暴で殺傷力も高いけど、その巨体と甲羅の重さがゆえに鈍くて手玉に取りやすい絶好のカモ、もとい絶好のカニ。
蟹取り放題のカニカニカーニバルなのだ。
「もう1本!」
足をさらに2本3本、関節砕いて千切った辺りで分が悪いと思ったのか、蟹たちが薙ぎ倒した木々を障害物にしながら下流へと走っていく。

「獲ったぞー!」

私は蟹の足を誇らしげに持ち上げて、殴られて甲羅が傷だらけになったカニーニンと、ひとりだけ途中から避難していたクアック・サルバーに戦利品を見せつけたのだ。



「トッテモセワニナッタ。やみーチャン、くあっくさるばードノ、マタイズレドコカデアオウ」
「書類は完璧だから、後は代理人でも立てて申請させるといい。そのうち契約書とドッグタグが届くはずだよ」
「またね。間違って倒しちゃったらごめんね」
「フンッ、ヒャクネンハヤイワ……!」
蟹はクアック・サルバーの用意した書類を甲羅の隙間に挟み込み、ずしんずしんと地面を響かせながら去っていく。
その背中は夕陽に照らされて、本来よりもずっと赤く見えるし、あんな看板の蟹食べ放題の店とかあったら迷わず入っちゃうなとか思ったりした。

「さてと、スルークハウゼンまであと数日ってところかな」
「じゃあ、もうひと頑張り出来るように今夜はカニ鍋だ!」

私は手早く焚き火の用意をして、千切り取った蟹の足から身をほじくり出して、鍋にぶち込んだのだった。


(続く)


<今回のゲスト冒険者>

カニーニン
性別:女(蟹) 年齢:50歳(推定) 職業:カニソルジャー

【種族解説】
▷甲羅だけでも熊並みに大きい蟹。獰猛で人間や獣を餌としているが、味は普通の蟹と一緒、むしろ歯ごたえは悪い。

【クラス解説】
▷巨大蟹の中でも武器を得意とする戦闘職。他にもカニガードとかカニウィザードとかいる。

【クラススキル】
☆カーニング
➡圧倒的踏破力で水中や水上も難なく進める、特に横方向の移動に優れる

【主要スキル】
・カニトウリュウ
➡左右の手に武器を持つカニの必須スキル
・ハサミング
➡ハサミを指に見立てて相手の目を潰す突攻撃
・カーニングナックル
➡ハサミ1本拳、鎧も切り裂く鋭い斬攻撃

【装備】
・フリントロックアックス(武器・斧)
⇨火打石銃を併設した戦斧。元々は海賊上がりの冒険者が用いていた。
・クラブ(武器・銃)
⇨柄の先端に取り付けた爆発物を発射する武器。カニのことではない。
☆道楽メイル(全身装備、固定)
⇨巨大で頑丈で強靭なカニ甲羅、茹でると良い出汁が出る


ー ー ー ー ー ー


というわけでモグリール第9話です。
怪獣と暴力の回です。でっかい蟹食べたいなあとか思いながら書いてました。今無性に蟹が食べたいです。じゅるり。

冒険者が人間だけである必要性はないし、動物がいてもいいじゃないってところから、じゃあ巨大な蟹とか海老がいてもいいよねとなり、でも海老だと某ロ〇サガの強い海老になるなと思って蟹にしたら某喧嘩する蟹のやつになっちゃいましたね。確かにかに。

そろそろヤミーちゃんを町に帰らせたいですね。次回辺りどうなんでしょ。