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小説「潜れ!!モグリール治療院~第16話 俗にいう〇〇しないと出られない部屋~」

うだるような蒸し暑さの中で膝までつかりそうな泥濘を歩いていると、ぽつんと1軒の家があった。

私が歩いているこの辺は、遥か昔に大きな都市があったらしいんだけど、そのほとんどが水没してしまって、その痕跡が見えるのはわずかに沼地や湖から突き出た塔や城壁の跡くらい。
そんな場所だから何処を歩いても泥に沈む有り様で、湖を船で進んでいくか、かろうじて踏み込めそうな場所を探しながら1歩ずつ慎重に歩いていくしかない。
ということは建物を立てられる場所も自然と限られるから、なかなか補給も略奪も追いつかなくて、冒険者たち人間の側の調査もさっぱり進んでいない。
この無限に泥と湖が広がるような広大な大地、人間が呼ぶ名前での忘却の墓所は、その異名の通りに、使命もやる気もなにもかも忘れたくなるほどの難所なのだ。

我慢強さには自信のある私だけど、さすがに心が折れそうになっていたところで家に巡り合えたのは運がいい。
誰か住んでいたら補給も期待できるし、断られたら拳で交渉してちょっと分けてもらえばいいし、仮に留守で誰もいなかったとしても数日ぶりに横になって眠れる、どう転んでもいいことづくめだ。

「たのもーう!」

威勢よく声を掛けて、勢いよく扉をバンバン叩くと、どういう仕組みなのか勝手に扉が開いた。
家の中は簡単な造りになっていて、天上の高い廊下が端っこで真っ直ぐ伸びていて、廊下に面して同じく人間が使うには大きめの扉がみっつ。たぶん流れてくる匂いからして、一番手前がお手洗いとお風呂、真ん中が台所で、一番奥が寝室。
となると私がまず行くべきは真ん中の部屋だ。最優先は食べ物の確保、次にお風呂、最後に眠る場所。
廊下をてくてくと歩いていると、薄暗い廊下の奥にぬらっと座る人影が見えた。
「あら、いらっしゃい。随分かわいらしいお嬢さんねえ」
人影はゆっくりと近づいてくる。背丈は私の倍近くはあり、横にもかなり大きい。肩幅もあるし、腕も足も丸太のように太い。長いもじゃもじゃした灰色の髪の隙間から、ごつごつした瞼の下に落ちくぼんだ瞳を光らせていて、さらにごつごつした顎を太い首で支えている。一言でいうと岩、そんな感じの強そうなおばさんだ。
「ようこそ、旅人の宿、天使の家へ。私は店主のノエル・ダックワーズよ。あなたは?」
歴戦の猛者みたいな外見に反して、口調は柔らかくて穏やか。人は見た目に拠らないのか、それとも全身にこびりついた夥しい血の臭いからして、やっぱり人は見た目に拠るのか。

でも、それはさておいて、名乗られたら名乗るのが礼儀。仮に倒しちゃうなら名乗る意味なんて無い気もするけど、まだ戦うとも倒すとも決めたわけでもないし。
「ヤミーちゃんだよ」
私は簡潔に答える。私はヤミーちゃん、北の果ての色んな意味での限界集落ノルドヘイムからやってきた、尻尾付きの狼毛皮を被った狂戦士、ウルフヘズナルのヤミー。
「ヤミーちゃんね、どうぞ客室へ」
岩石おばさんが真ん中の扉を開いて奥に入るように手を向ける。
じゃあ遠慮なくと呑気に入った瞬間、扉がバタンと閉められて岩石おばさんの纏っている空気が一変する。穏やかな宿の主人から、例えるなら凶暴な飢えた獣のような、要するに戦闘態勢に入ったのだ。

「男だったら手厚く歓迎した後で殺すんだけど、ごめんねえ、女はすぐ殺すことにしてるから!」

部屋の端っこに立て掛けていたスプーンを巨大化させたような形の斧を握って、私に向けて遠慮なく振り下ろしてくる。
私も即座に、背負っていたワニの口のような鋏状の圧砕機で応戦する。目の眩むようなピンク色で、金属製の柄と圧砕機を動かすための鋼線と取っ手をくっつけた妙な形の武器だけど、こんなに早く助けてくれるとは思わなかった。
ワニの口で相手の斧と柄の繋ぎ目に噛みつき、取っ手を引いてバキリベキリと派手な音を立てて砕く。こうなったら斧もただの棒切れ、脅威も随分と少なくなったものだって話。
なるほど、この武器、見た目はアレだけど中々使えるな。

「ごめんねー、敵は容赦なくぶち殺すことにしてるから」

満面の笑顔で返しながら、岩石の懐に滑るように潜り込み、圧砕機を持っていない方の拳を握り、足を跳ね上げて下腹部を中心に打撃を打ち込む。打ち込んだ感触は見た目同様に岩のようで、こちらの拳を痛め返すほどの硬さではないものの、しっかりとした耐久力と分厚さ、骨格の力強さを感じさせる。
殴り合うのは分が悪いと判断して、圧砕機を岩石の目を引っかく軌道で振り回し、重心を後ろに崩させて、取り残された右腕の肘に噛みつかせる。
斧の繋ぎ目よりもずっと頑丈な手応えを確かめて、ゴキリと骨の節を割り、取っ手を引こうとした瞬間、
「参った! 私の負けでいいから!」
左手でワニの口を掴んで強引に食い止める岩石が、あっさりと負けを認めたのだった。


そういうわけで、私はご馳走を食べさせてもらっている。
御馳走といっても、この辺りの湖で穫れた魚と鳥を、塩胡椒で大雑把に味付けして焼いただけの簡素なものだけど、塩胡椒かけて焼いたものはそれだけで旨いから十分。
「まったくもー、とっととごはん食べさせてくれたらいいのに。私は結構強いんだから」
「まさかこんなに戦い慣れてるとは思わなかったのよ。だって見るからに、かわいいかわいいって言われながら育ったみたいな、かわいらしいお嬢さんだもの」
そこは間違いではない。私はじいちゃんからもおとうさんからもおかあさんからもお兄ちゃんからも、蝶よ花よ熊殺しよと育てられたし、出会う人のほとんどがかわいいと評価してくれる。要するに強くてかわいいのだ。だって仕方ない、実際にかわいいのだから。
「昔はねえ、私も美人だって言われてたのよ。でもある日、人間の冒険者が持ち込んだ価値観のせいで、世の中がひっくり返ったの!」
「ふーん」
詳しく言うと、ふーん、だ。ふーんしか言いようがないけど、それにしても鶏肉と魚おいしいな。

岩石が言うには、亜人の国の住人たちの、特にトロールという岩のように大きな体の種族は、どれだけ体が大きくて鍛えられているかが最重要だった。当然女も同じく、強くて大きくて岩のようであればあるほど、なんて素敵なんだ嫁に来てくれ、いいやうちの嫁に、なんならこちらから婿に行きます、と褒め称えられていた。
私もそう思う。強いというのは男女問わず大事なことだ。私は今でも強くてかわいいけど、私のおかあさんみたいにもっと身長が高くて、もっとバッキバキな筋肉があったら、もっと最強なのになーって思うもん。
「いいじゃん、強いのは大事なことだよ。腕力、耐久力、破壊力、全部強そうだもん」
「でもそうじゃなくなったのよ!」
人間の持ち込んだ価値観は、それまでと真逆のものだったのだ。
簡潔にいうと、小柄で細くて胸が大きい女が至高、拗らせた童貞が考えそうな価値観だ。細身と胸を両方求めるな、二兎を追う前に体をふたつに引き裂くぞ。
そんな怒りはさておき、確かに岩石とはちょっと方向性の違う価値観だ、岩石も胸は充分に……胸が大きいのか胸板が厚すぎるのかわからないけど、とにかく胸以外の部分が違い過ぎる。

「そこで私は考えたのよ。辺鄙なところに家を建てて、女に飢えた男を無理矢理にでも結婚させようって」

そうして誕生したのが旅人の宿、天使の家。
岩石はトロールにしては珍しく手先が器用で、おまけに魔法の才能もある、実は相当な才女だ。その才能を最大限に活かして、部屋に魔法の錠前を取り付けて、部屋の中で生きている者がひとりになるか、もしくは契りを交わした夫婦でなければ外に出られない、そんな条件を満たさないと扉の開かない部屋、俗にいう〇〇しないと出られない部屋を造った。
契りとは交尾のことなので、要するに枕を交わさないと出られないよってことだ。もしくはひとりになるために、どちらかが生き残るしかない。結婚か死かの究極の二択を迫ったのだ。
その結果、迫っては断られて殺すを繰り返し、せめて一緒に寝るくらいしてもいいはずだと枕元に生首を並べるようになり、やがて生首がないと落ち着かなくなり、生首を求めて旅人を閉じ込めるという変な性癖に目覚めてしまった。
「今では毎日、何人か首を斬った後じゃないと眠れない体になってしまったの!」
「本末転倒どころか崖崩れ岩石落としだね」
当初の目的だったはずの結婚は何処かに行ってしまったのか。
この岩石が結婚したとしても、まともな夫婦生活を送れるとも思えないけど、なんせ枕元に生首が並んでるわけだし。

「はぁー、どこかに老若男女片っ端からぶち殺しても問題にならない集落とかないかしら……」
ないかしら、じゃない。快楽で生き物を殺すんじゃないの。
倒した得物の首を掲げて、自慢したいって気持ちなら少しは理解できるけど。私もよく猪の首を持って帰って、褒めて褒めてって家族におねだりしてたから。
でも首を斬らないと眠れないのは、ちょっと種類が違うよね。

などと溜め息混じりに岩石の身の上話を聞いていると、入り口の扉を叩く音が聞こえてきて、そのまま私たちのいる部屋の扉が開く。どうやら外からは誰でも開けられる仕組みみたい。じゃないと不便だもんね。

「失礼。ここにとてつもなく美人でいやらしくて心の底から劣情を催す巨乳の女がいると聞いてきたのだが……美人なのに胸のない女と胸はあるけど岩石!」

扉を開けたのは頭が犬で首から下が人間の奇妙な生き物で、おまけに何故か全裸で腰に剥き出しの包丁と、赤黒く染まった布製の袋ををぶら提げている。
聞いたことがある、確かコボルトとかいう種類の獣人の一種で、同じ頭が犬でも犬がそのまま人間の体格になったようなワードッグとは異なり、首から下は人間みたいにツルツルで奇妙。
もし仲良くなるなら断然ワードッグがいいなあ。だってモフモフは正義だから。
なんてことを考えながら、コボルトの男の頭を掴み、犬の部分はかわいそうだから首から鳩尾にかけて膝蹴りを何度も叩き込む。もちろんどちらかというと控えめな体型を小馬鹿にされたお礼だ。
胸の怒りは胸に返す。胸骨を数ヶ所叩き割れば、まあ十分かなと思う。

「首から下もモフモフだったら許してあげるけど、首から下がツルツルの分際で私を馬鹿にしたことは許さない!」
「うわああああ! またそれだよ、もうやだよおおお!」

コボルトが大粒の涙を流しながら絶叫し始めた。ごめん、そんなに痛かった? 肋骨は肺には突き刺さってないと思ったんだけど?


コボルトの名前はペロー・ペルロ。特に覚えなくてもいいけど、よく舐めてきそうな響きの名前。
コボルトは獣人の中でもいまいち不人気な種族らしく、その理由は実に簡単で簡潔。なんか違うからだ。
頭と尻尾が犬で体が人間種族と聞くと、みんなモフモフ二足歩行わんわんわーんなワードッグやウェアウルフを想像する。
でも、もし目の前に現れたのがコボルトだったら、それはもう誰しもが、なんか思ってたのと違うなあ、とがっくりと肩を落としてしまうのも無理はない。
そんなわけで、恋にも愛にも交尾にも縁のない生活を送っていたツルツル犬頭は、ある日ふと天使の家の噂を耳にした。
天使の家では極上の女が出迎えてくれて、1度その味を知ってしまうともう外には出たくなくなる、だから入った者が誰も帰ってこないのだ、という言われてみれば辻褄が合ってるような合ってないような噂。

そして噂を頼りに遠路はるばる沼地にまでやってきて、たまたま建物の中に入っていく、ものすごくかわいらしい狼毛皮の女を見かけて、極上の女を腰骨の軟骨がすり減って無くなるくらいぶち犯してやろうと意気込んだのだとか。
でも今日は胸骨と周辺が痛すぎて無理みたい。
勢いで蹴っちゃったけど、私は自分の身を先回りして守ったみたい。天才だな、私は。

「あーあ、どこかにいい女か、手当たり次第に包丁で滅多刺しにしていい路地とかねえかなあ」
ツルツル犬頭は性欲だけじゃなく性癖もやばいらしく、最初こそ交尾の相手を求めて裏路地で通行人を襲っていたものの、やがてちんちんで秘所を挿すよりも包丁で急所を刺す方が楽しくなってしまい、今では数日に1回は腹部や背中を滅多刺しにしないと満足できない体になってしまったのだとか。
まったく困った異常者だ。冗談はその変な体だけにして欲しいものだ。

おや、こいつら意外と相性いいのでは?

「ねえ、岩石とツルツル犬頭。お前らがくっついちゃえばいいんじゃない?」
上手くいけば男に飢えた女と女に飢えた男で晴れて夫婦になり、私は不要な戦いをすることもなく一人で部屋を出てしまえばいい。
さすがヤミーちゃん天才、完璧すぎて自分で自分の賢さが怖い。


というわけで、急遽お見合いの仲人をやってる。独身で恋人もいたことないのに。

「ノエル・ダックワーズ、50歳です。趣味は老若男女を片っ端からぶち殺して首を飾ることです」
「素敵な趣味ですね。僕はペロー・ペルロ、39歳。趣味は夜道で手当たり次第に急所を滅多刺しにすることです」
「激しいんですねえ、うふふふふ」
なにが激しいんですねえ、うふふだ。

「得意な料理はなんでも作れますが、得意なのは一撃で首を落とすことです」
「僕も腹を裂いて臓物を綺麗に引きずり出すのが得意です。あっはっは」
あっはっはじゃない。怖いよ、お前ら、さっきからなに言ってんの?

「私たち気が合いますねえ」
「そうですねえ」
身の毛もよだつような狂人同士だけど、意外にも相性がいいのか馬が合うのか、ふたりともニコニコしながら話をしている。
それはそうか、ふたりとも異性に長らく縁がない上に自分の猟奇的過ぎる趣味を笑って受け止めてもらえるのだから。案外いい夫婦になれるのかもしれない。
どう転んでも周りには迷惑でしかないから、建物から出たらすぐにあの家には絶対に近づくなって警告して回ろうと思う。

「よろしければ、これどうぞ」
「おや、いいんですか?」
岩石が取り出したのは削ぎ落した耳を紐で繋いだネックレスだ。わあ、素敵。地獄の鬼なんかによく似合いそう。
「では、僕もお返しに」
ツルツル犬頭が取り出したのは、腸を三つ編みのように束ねたマフラーだ。わあ、こっちも素敵。魔王の部下とかが身に付けてそう。

「では、行きましょうか」
「ええ、行きましょう」
そう言って微笑み合って、手を取り合って部屋の外に出ていこうとするが、鍵がガチャガチャと音を鳴らすだけで扉は開いてくれない。部屋を出る条件は契りを結んだ夫婦となることか、ひとりになることだ。
「そういえば夫婦になるか最後のひとりになることでしか開かないんでしたわ、うふふふ」
そうそう、お前たちはとっととくっついて、こんな罠みたいな家どうにかしなさい。
「そんなぁ、せっかく気が合うと思ったのに、殺し合うしかないんですね」
「でもこうも思うんですよ。今まで大した罪もない者を無差別に殺してましたけど、大量殺人鬼はまた違った首の落とし甲斐があるかもしれないって」
なんか話が変な方向に進んでるけど、なんで? 気が合うんでしょ?

「だって、人殺しと夫婦なんて嫌でしょ! いつ殺されるかわからないのに!」

非常識を煮込んで固めて煮しめたようなふたりが声を揃えて、至極真っ当で常識的な答えを叫んだけど、お前ら1回鏡でも見た方がいいよ。


勝負は一瞬だった。

まずツルツル犬頭が岩石の腹に包丁を突き立て、チュプチュプチュプチュプと小気味の良い水気を含んだ音を立てながら滅多刺しにして、岩石が盛大に血を吐いたところでツルツル犬頭の頭を掴み、斧の尖端を握りしめて一撃のもとに首を斬り落としたものの、余韻のような動きで臓物を引きずり出されて息絶えたのだ。
要するに相討ちだ。でもまあ抱き合うような恰好で床に転がる姿は、夫婦の情事のように見えなくもない。首が飛んで、臓物ぶちまけてるけど。

やっぱり見えないや、そんな良いものじゃないもん。

「……せめて地獄で仲良くね」
幸せそうな笑顔で死んでるふたりに、せめてもの言葉を投げかけて、簡単に開いた扉から外に出て、僅かに付いた返り血を手頃な湖で落としながら、晴れ渡る空を見上げたのだった。


今度から知らない家に入る時は壁を壊して、そこから入ることにしよう。危ないもん。


(続く)


<今回のゲスト冒険者>

ノエル・ダックワーズ
性別:女(トロール) 年齢:50歳 職業:錠前師

【種族解説】
▷岩のように大きな体を持つ鈍重な種族。腕力と体力に優れるためか、道具や魔法を扱う者は珍しい。

【クラス解説】
▷錠前と鍵を作る職人。高度な職人になると魔法を付与して、条件付きの鍵を作成できる。

【クラススキル】
☆ゴルディアスの結び目
➡解除の難しい仕組みや特殊な条件を施した錠前で、簡単に開かない扉や宝箱を作る

【主要スキル】
・ケーブルロック
➡表面を特殊な被覆で加工した鋼線を展開する、ロック系スキル使用可能
・ピンタンブラーロック
➡鍵で開く錠前、解除難易度・低
・ダイヤルロック
➡暗証番号で開く錠前、解除難易度・中
・マジックロック
➡条件を施した特殊な錠前、解除難易度・高

【装備】
・首狩りスプーン(武器・斧)
⇨首を斬りやすくするために大きく歪曲させた斧

ペロー・ペルロ
性別:男(コボルト) 年齢:39歳 職業:通り魔

【種族解説】
▷犬の顔と尻尾、人間の体を持つ獣人。腕力も体力も人間並みだが、犬らしく非常に鼻が利く。

【クラス解説】
▷通り魔を職業と呼ぶべきかわからないけれど、いつの時代も一定数現れる典型的な社会悪。

【クラススキル】
☆ナイトストーカー
➡犯罪者は夜に紛れるもの、夜間になると必殺率が増す

【主要スキル】
・誰でもよかった
➡手当たり次第に斬りつける、本当に誰でもいいから困る
・むしゃくしゃしていた
➡怒りに任せて攻撃を繰り出す、本当に冷静さを失っているから困る

【装備】
・包丁(武器・短剣)
⇨一般的な料理道具、斬るのは食材だけにするべき


ー ー ー ー ー ー


というわけでモグリール第16話です。
いわゆるセッ……しないと出られない部屋回です。
少しは色気のある話を書こうと意気込んだものの、気づいたら色気というより毒気、毒気というより血生臭さの満ち満ちた話になりました。あれー?

そろそろヤミーちゃんを仲間と合流させたいけど、なかなかそこまで辿り着けません。
まあ、私の匙加減なんですけどね!