一歩踏みだした先に…

和菓子屋で10年の修行を経て和菓子職人になり現在お店を開いています

家が和菓子屋でもないし、親戚にいるわけでもない、身近に菓子屋で働いている人がいたわけでもないという状態から職人になってお店開いてやる!!と決めたのが始まりでした。

なんの影響を受けたわけでもない。 
なので迷いや悩みが一切なかった
全く何も知らないから。
ある程度知ってたらできるかなとか悩んでたかもしれません。

しかしほんとに何も知らなかった私を待っていたのは
「女の子は和菓子職人になれない」という言葉でした

職安に行っても女の子は雇ってくれないよ?販売ならたくさんあるから販売にすれば?
今なら言っちゃダメなことを普通に言われました。

そんなことで諦められるか!!
とにかく話を聞かせてほしい、雇わなくていいからとお願いして
(雇ってもらう気まんまんで紹介状書いてもらった)

お店に行き話を聞くと、和菓子職人は体力がいることや、昔から男性社会だからそこで女1人でやっていけるのかとか、今まで採用はしたことあって最初はみんな頑張るけど一か月ももたないとかそこで初めてできないと言われた理由を知りました。

そう聞いて「何だ、私あんまり関係ないな!」と思って、無知って怖いな…
なんとか説得して入ってから、ああそういうことかこれは大変だなあと気付いたのでした。
自分がこの時ほどちょっとアホでよかったなって思うことはなかったです。

悩んで、迷って、勇気を持って一歩踏み出したといういい話というわけでもなく
やってやるぜーと決めて出鼻くじかれそうになるも、完全に理解できず強引にこの世界に入り込んだというのが私の一歩目なんです。

一歩踏み出した先は全くウェルカムではなかった。
「またやる気だけしかない女が来た」くらいの感じだったのでなんとかこれを覆そうと必死でしたね。一歩先も茨の道。

それから10年、お店開いてもうすぐ6年。
この最初の一歩を踏み出させてくれた和菓子屋の女将さんとは会うとこの話で盛り上がります。面接をして話を聞かせてくれたのは女将さんだったからです。

私が頑張れる理由はここから続いていて、16年じゃまだ足りない。

胸を張ってここまでこれましたと言える日までやり切りたいと思っています。

#一歩踏みだした先に

↓一歩踏み出す前のきっかけになったお話を書きました。
なぜいきなり飛び込んで行ったのか4部作になってて長くなりますが
興味ある方どうぞ。

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