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2021年10月21日放送 坂本サトル「ひとりミリオン」(『話す猫』feat.松本英子のこと)

坂本サトルさんのラジオ番組『坂本サトルのひとりミリオン』(FM青森 毎週木曜21:45~)のリスナーです。
サトルさんが、ご自身の楽曲について語る言葉を記録していきたいと思い、noteを始めました。
読んでいただいたメールと、サトルさんのコメントを記載します。

2021年10月21日 放送『坂本サトル ひとりミリオン』より

(以下、まめきち41のメール)
サトルさま
こんばんは。10月23日の松本英子さんとのジョイントライブ、もうすぐですね。配信チケット買いました。とても楽しみです。
そこで、サトルさんと英子さんとのコラボ曲、アルバム『HOMETOWN MUSIC LIFE』収録の「話す猫」について、私が感じる魅力について語りたいと思います。
・魅力その①語り口の妙
「話す猫」は、歌詞カードの解説で、サトルさんが猫、英子さんが飼い主で、猫と飼い主の気持ちを歌った会話うたであると明かされています。しかし、1番の歌詞で、サトルさんは、
「猫はね、ほんとは話せるんだ」と歌っており、解説なしで聞いた場合、サトルさんはストーリーテラーか?それとも神様視点の第三者か?わからない曖昧な感じで登場しています。
そして2番で、サトルさんが「僕はね ほんとは話せるんだ」と一人称で歌うことで、初めて、サトルさんが実は猫だったということが、リスナーに明かされる仕掛けになっています。 
1番の「猫はね」が、2番で「僕はね」に変わることで、僕=猫ということが、違和感なくリスナーに伝わるという、高度な詩作テクニックに唸らされます。
・魅力その②ハーモニーで伝わる思い
1番では、サトルさんと英子さんが交互に歌いながら、猫と飼い主それぞれの想いを吐露します。サビも含めて、2人が一緒に歌うところは一度もありません。猫と人間という、種の隔たりを感じさせるようです。
しかし2番Bメロの後半、英子さんの「暮れてく街に灯る明かり 一緒にベランダで見てたら」のあと、「1日分の澱みがすーっと」のところで、初めて、英子さんとサトルさんの歌声が重なります。この、ふたりの声が重なる瞬間、1人と一匹がベランダに一緒に並んで、同じ景色を眺めている情景が、はっと心に浮かんできます。ここから後半のサビは、ふたりのハーモニーの掛け合いとなります。歌詞の中では、「1人と一匹は それぞれの思いの深さに気づかないまま」とすれ違いを歌いながらも、サトルさんと英子さんの重なるハーモニーで、本当は両者の心もまた、しっかりと重なり合っている、ということが伝わってきます。
アコースティックギターとブルースハープ、ピアノというシンプルなサウンドなのも、いいですね。
男性と女性ボーカルのデュエットは、ストーリーのイメージを膨らませることができ、同性同士のデュオとはまた違った世界観を描けるのが魅力なのではないかと思います。
ラジオネーム まめきち41

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(以下、サトルさんのコメント引用)
見事な解説!
これは、こう感じてくれたらいいなって思っていたことというか、
特に、1番が「猫はね」で2番が「僕はね」に変わるところは、ここはまさにこのメールの通りですね。うれしい。
私が猫で、松本英子ちゃんが飼い主という「会話うた」です。

松本英子ちゃんとのライブは今週の土曜日一時からです。
本当にいいライブになる、いい配信になるはずですので、
ぜひ楽しんでもらえればと思います。
(引用おわり)

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●松本英子さんとの『話す猫』は、以下のアルバムに収録。
坂本サトル 『HOMETOWN MUSIC LIFE』
この曲に対するサトルさんのライナーノートも胸を打つので、読んでみてください。
Satoru Sakamoto / HOMETOWN MUSIC LIFE (sakamotosatoru.com)
また、『話す猫』は、サトルさんの弾き語りアルバム『プレゼント』にも収録されています。
坂本サトル / プレゼント (sakamotosatoru.com)

●またこのときの、2021年10月23日におこなわれた坂本サトルさんと松本英子さんの配信ライブutumn Leaves 2021 in 十和田ふるさとセンターは、本当にすばらしい配信ライブでした。
サトルさんのブログに、そのときの準備から裏話まで、美しい十和田湖の写真とともにたっぷり紹介されています。

20211022 Fri 続々結集 | 坂本サトルオフィシャルブログ「日々の営み public」Powered by Ameba (ameblo.jp)
20211023 Sat やるたび更新! | 坂本サトルオフィシャルブログ「日々の営み public」Powered by Ameba (ameblo.jp)
20211024 Sun 十和田湖観光 | 坂本サトルオフィシャルブログ「日々の営み public」Powered by Ameba (ameblo.jp)
20211025 Mon リセット完了! | 坂本サトルオフィシャルブログ「日々の営み public」Powered by Ameba (ameblo.jp)

●以下、まめきち41が『坂本サトル ミリオンレディオ』(FM青森 毎週木曜20:00~21:45)にお送りした感想メールです。

坂本サトル様
こんばんは。10月23日の松本英子さんとのジョイントライブ、とても贅沢で幸せな1日となりました。
サトルさんと英子さんとのジョイントライブは、十和田湖を周遊する車窓の景色にタイトルをのせた画面から始まり、十和田湖と青空の美しいコバルトブルーをバッグに歌うおふたり、暖炉のある、木の温もりに包まれた会場でのパフォーマンス、カヌーでのトーク、窓の外のさわやかな緑など、気持ちの良い空間で繰り広げられる、ほかでは見たことのないライブ配信でした。
十和田湖の魅力を伝えたいというアイディアが満載で、普通のライブを配信するだけではない、有観客ライブとは別のベクトルで、無観客の配信ライブならではのことを目指しているのが、ビシビシ伝わってきて、それだけで感動しました。サトルさんの歌では、特に「君に会いたい」が胸を打ちました。「日々をくらしていくってことは それだけでどれほど愛しい」このフレーズが、コロナ禍の中でいろいろ我慢しながら日々を過ごしている今、とても心に響きました。
英子さんとの「HOMETOWN MUSIC LIFE 」  も力強くてかっこよかったです。ブログで配信ライブの裏側も読ませていただき、オープニングの「愛の言葉」が2時間前に収録されたということ、サトルさんが前日までムービーの編集作業をしていたことなどに驚くとともに、それで当日あの完成度なんてさすが!と感嘆しました。ほんとにお疲れ様でした、という気持ちです。すてきな配信をありがとうございました。
(ラジオネーム まめきち41)

後日、「話す猫」について、レビューと書きました。


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